見出し画像

酒場のメニューで打線を組んでみた

酒場へ行けば、酒場で飲みたい酒がある。
酒場へ行けば、酒場で食べたい味がある。
酒場へ行けば、自分だけのルーティンがある。
酒場へ行けば、俺にとってのスタメンがいる。

ということで、酒場で頼みたいメニューで打線を組んでみた。
メニューの多い酒場を訪れたときには是非参考にしてほしい。

打線とは、点ではなく線である。
それぞれの打順には意味があり、役割がある。
各チームの4番打者ばかり集めれば勝てるといったら単純な話ではないのだ。


一番 ビール

一番バッターに求められるのは、なんといっても出塁しチームを勢いづけることだ。
その役目、俺にとってはビールは酒場に入り最初に口にするビール以外に考えられない。
無論、乾杯は好きなドリンクを飲めばいい。そのドリンクこそ、あなたの一番バッターに相応しい。

二番 刺し身・お造り

二番バッターの役割は、ここ数年で大きく変わった。
俺が現役の頃は、中軸につなぐのが役目だった。しかし最近は、出塁した一番バッターを一気に生還させる長打力が求められる。
大谷翔平が二番DHにいるのはそのためだ。
俺の二番は、刺し身。盛り合わせたいところだが、単品でもかまわない。
一番二番で早々に試合を決定付けかねない最強のコンビだ。

三番 焼き鳥・もつ焼き

上位打線であり中軸。状況によって求められる役目も変わる三番バッターには、チームNo.1のバッターを置いておきたい。俺は「三番最強説」だと思っている。
俺は酒場においての最強メニューは、焼き鳥やもつ焼きだと思っている。
店で串打ちし、店で焼く。タレはお店の味そのものであり、正真正銘の看板メニューだ。
串焼きのある酒場で、それを味わわないという選択肢はない。

四番 煮込み

四番バッターはみんなの憧れ。試合を決定付ける一発は、四番にこそ相応しい。
誰もが憧れる四番バッターは、野球でいえば花形!
酒場の花形といえば、煮込みをおいて他にあるまい。
焼き物のタレ同様、煮込みはその酒場の味そのものだ。
日本中が4番サード長嶋に憧れたように、日本中の酒場の煮込みに魅了される人は多い。

五番 名物ドリンク

五番バッターに求められるのは、チャンスの強さ。
クリーンナップに相応しく、上位打線が作ったチャンスを生かすのが仕事だ。、
ビール党も日本酒派もウイスキー勢も焼酎軍団も、その酒場の名物ドリンクは飲んでおくべきだ。
そこでしか飲めないドリンクに出会えるかもしれない。

六番 ポテトサラダ・マカロニサラダ

状況によって適切なバッティングが求められる六番は、一発もありチャンスメイクもできる器用さを併せ持つ。
俺は、そんな六番に酒場のサラダの定番であるポテトサラダ、マカロニサラダを推したい。
圧倒的な安定感と、信頼を兼ね備えた酒場の名脇役だ。

七番 珍味

パンチ力を重視するか、つなぎに徹するか、七番バッターにどのタイプを置くかは判断のわかれるところだ。
中軸にも劣らないパンチ力を持ち、つなぎをやらせても一流の珍味は、七番バッターにピッタリだろう。

八番 揚げ物

今回はDH制を導入していないセ・リーグを想定しているので、八番バッターには走者を返してくれることを期待したい。
そこでついに揚げ物の登場だ。下位打線に揚げ物が控えてくれているのは心強い。

九番 漬け物

九番バッターは、いかに上位打線へといい流れをつなげるかが腕の見せ所だ。いい仕事をすれば、チームは一気に活気づく。
自家製の漬け物の良し悪しは、酒場の良し悪しでもある。漬け物が美味い酒場に悪い店はない。


参考にするかしないかは、あなた次第です。


#創作大賞2024 #エッセイ部門

本業で地元のまちに貢献できるように、いただいたサポートは戸田市・蕨市特化型ライターとしての活動費に充てさせていただきます! よろしくお願いいたします!