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【東松山・三金】本場の“やきとり”を堪能!

“やきとり”で使われている肉は、何の肉かわかるだろうか?
鶏肉と答えたあなた、正解だ。
しかし、東村山という街においては、必ずしも正解ではないようだ。
なぜなら、東村山では、“やきとり”を頼むと“やきとん”が出てくるからだ。
東村山では、豚のカシラを炭火でじっくり焼いたものを“やきとり”と呼ぶ。

かくいう私も、東村山駅からほど近いこのお店で、我が物顔で“やきとり”を頼んでいた。
一人、酒場で飲むときに長居は無用。
私は1杯1皿に集中すべく、“そのとき”に食べたい、“そのとき”に飲みたいメニューを、着席と同時に決める。
あれもこれもと欲張らない。
他に食べたいメニューがあれば、また改めてお店に訪問すれば良いだけのこと。
それが私なりの“酒場の流儀”。
さぁ、今日の“そのとき”です。

「おつかれ生」で乾杯

アサヒ 生ビールで「おつかれ生」

訪れたお店は東松山駅からほど近い『三金』だ。
乾杯はもちろん樽生ビール、銘柄は【アサヒ 生ビール】。
【アサヒ スーパードライ】が“キレのある辛口”のビールに対して、【アサヒ 生ビール】は“まろやかな口当たり”のビール。
同じアサヒビールのビールでも、その特徴は真逆である。
【アサヒ 生ビール】が“マルエフ”と呼ばれるのには理由がある。
「フェニックス(不死鳥)のような復活」という願いを込めた開発記号がその由来といわれているが、“Phoenix(フェニックス)”だと頭文字は「P」になるはずだ。
後に「幸運(Fortune)の不死鳥」に変更されたというが、単純に“Fushicho(不死鳥)”でもいじゃないか。
私はそう思っている。

お通しのポテサラ、これは期待できる!

東村山・三金のお通し

ポテトサラダには、そのお店の個性が出る。
人参とキュウリ、ポテトのシンプルなポテトサラダだが、上にはフレンチドレッシングがかけられ、パセリが添えられている。
ポテトサラダにドレッシングがかけられているパターンは、多いようになかなかお目にかからない。
そして、これがいい感じだ。
お通しでこれは、目当ての“やきとり”も期待大だ。

酒場でのマナー

飲んだ後に現れる“エンジェルリング”

お通しのポテトサラダとマルエフによる、優しさあふれるペアリングは、私のビールを飲む速度を加速させた。
“やきとり”は、まだ提供される気配はない。
これは「追加オーダーをしろ!」というバッカスの指令に違いない。
え?“酒場の流儀”はどうなったって?
こだわりがない男はつまらない。
しかし、酒場に来て何も飲まずに席にいるのは、酒場に対する冒涜だ。
酒場を愛する者の前に、人としてのマナーである。
これが私の“男の流儀”だ。

酒場の定番・ホッピー

酒場の定番ドリンク「ホッピー」

私はホッピーをビールの代用ドリンクだとは思わない。
ビールを飲みたければビールを飲むし、ホッピーが飲みたくてホッピーを飲む。
普段は“黒”を好むが、1種類しか置いていないお店では“白”のみであることが多い。
スッキリと爽やかでありながら、ほのかな苦みも感じる。
ひさしぶりのホッピー白、美味いじゃないか!
ホッピーセットを頼めば、必然的に“中”を追加するシステム。
ちなみにホッピーの“中”については、私の“酒場の流儀”でもお代わりにカウントしない。

ついに対面した“やきとり”

東松山の“やきとり”とは、豚のカシラを炭火でじっくり焼いたものをいう

炭火でじっくりと香ばしく焼き上げた“やきとり”。
東松山の“やきとり”は、本当に、豚のカシラだった。
東松山名物の辛味噌をつけていただこう。
噛みしめる程に溢れ出る脂と旨み、そこに辛味噌が加わることで、ジューシーで刺激的な肴のお出ましというわけか。
ホッピーを飲み干し、再びマルエフへと戻った私は、“やきとり”とビールの無限ループに入りつつあった。
しかし、一人、酒場で飲むときに長居は無用。
もう少し飲んでいたいときに席を立つのが、私なりの“酒場の流儀”。
東松山、また来る必要がありそうだ。

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