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NO.13 人間には何が出来るのか?何をしてはいけないのか?

最近気に入っているバッハの「ゴルトベルク変奏曲」の演奏は、ベアトリーチェ・ラナというイタリアの若いピアニストによる演奏。

彼女にはストラヴィンスキーやラヴェルの音楽を収めた新しいアルバムもあり、そちらも音楽がまるで彼女の身体の内側からほとばしるような名演でとても気に入っているけど、バッハもまた今目の前で音楽が新たに生まれてくるのを目の当たりにするような新鮮で素晴らしい演奏。

そういえばiPhoneに内蔵されているSiriにはその音楽の演奏者を聴き分ける機能があることを思いだし、ラナによる演奏をかけたら(最初のアリアを数秒聴いただけで)見事に彼女のアルバムと言い当てた。
試しに、グレン・グールド、アンドラーシュ・シフ、マレイ・ペライアの弾く「ゴルトベルク」をかけてみたら、やはり全ての演奏を数秒で聴き分けた。

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いずれも僕は気に入っている演奏だけどブラインドで聴かされて最初の数秒でその演奏者を聴き分ける自身は、正直あまりない…

AI恐るべし。
データの蓄積と分析という機能では既に人間の遥か先を行っているのは(いまさら言うまでもなく)間違いない。

しかし、では人間には何が出来るのか?何をすべきなのか?(あるいは何をしてはいけないのか?)という問いについてはAIは答えてはくれない訳で、そこがやはりこれからの人間にとって考えるべき大切なテーマになりそうです。

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