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福祉業界は数字のまやかしが起きている

福祉業界は人手不足である。
これが全国共通認識だと思います。

『令和4年度介護労働実態調査結果報告』によると、人手不足と答えた事業所は66%となりました。

しかし、ここで伝えておきたいことがまだあります。

これは現場としての意見ですが、数字だけで判断できないことがあるのです。

結論から言うと以下のとおりです。
・最高区分だとしてもコストの上限は青天井
・人数配置は満たせているが労働環境は無茶苦茶
・人手が増えれば人件費が嵩む

内容を説明していきたいと思います。

最高区分だとしてもコストの上限は青天井

要介護5、障害者区分6
これが区分判定における最高区分に該当します。

しかし、介護、介助をしているのそれ以上に感じることがあります。

数字上では最高区分だとしても、使っている時間、労力、精神は桁違いな時があるのです。

要介護6、障害者区分7があったらそれに該当するのではと思うのです。

区分の上限は決まっていますが、苦労の上限は青天井なのです。

現場を苦しめる要素の一つだと思います。

人数配置は満たせているが労働環境は無茶苦茶

福祉現場は利用者の区分とその人数によって配置人数が決まります。

しかし、人数配置は満たせていると管理者側が思っていても数字とおり現場がまわるわけではありません。

そのためてんやわんやすることもありますし、ヒヤリハット、事故に繋がることもあります。

人数配置を満たせている=安心できる人数ではないのです。

人手が増えれば人件費が嵩む

では、安心できる人数にしようと人員を採用しようとすると、今度は人件費が嵩み利益が残らなくなるのです。

これが福祉が儲からない理由です。

配置人数ギリギリでやれば苦しい場面も多くなる、過剰に雇えば利益を残すことができず、赤字経営になる。


結果的にやはり配置人数ギリギリでまわすのです。

さらにブラックのところでは人数が少ないため1人あたりの仕事量も多くなり、サービス残業などをさせるところもあります。

このような労働環境にさせないためにも報酬単価を上げて無理な経営をさせず、かつ従業員に給与として還元する仕組みが必要なのです。



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