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Red Hot Chili Peppers

自分とレッチリの歴史はそこまで長くはない。

自分が中学生くらいだったころ、姉がたまに話題に挙げていた。正直、私は全く知らなかったし、その当時洋楽に興味がわかなかった。姉は別にロック好きとかそういうわけでもないのに、突然LINKIN PARKを好きだと言ったり、GRILLAZのCDを買ってきたり、何かとロックな一面のある人だった。(今やその面影なし)

私にとっての初めてのレッチリは、映画Death Noteの主題歌、"Dani California"だった。たしか当時高校生で、「あ、姉の言ってたレッチリってこんな感じか~」くらいにしか思わなかった。当時、若かったこともあり、メジャーコードてアッパーな音楽を好んで聴いていたので、ダウナーでローテンポの音楽という、2つの要素だけでプレイリストから弾いていた(もったいない…!)

そこから数年の歳月を経て、さまざまな音楽を聴いた経験もあり、自分の音楽を聴く幅というものはずいぶん広がった。一番大きな変化は、レッチリはどうかということは置いておいて、アッパーよりもチルな音楽を好むようになったということだと思う。あとは洋楽の方が好んで聴くようになったことかな。

とはいえ、そこからレッチリと再び遭遇することはなく、有名所を知っている程度。

そこからなぜここまでレッチリの魅力に引き寄せられたのかというと、2019年のサマーソニックがきっかけである。2019年のサマーソニックは20周年、初の3日間開催ということもあり、ヘッドライナーにすこぶる期待が高まっていた。

満を持して発表されたのは、B’z、The Chainsmokers、そしてRed Hot Chilli Peppers

このラインナップを観て、猛烈に「レッチリ観たい…!!!!」という謎の熱量を自分に感じた。サマソニは毎年行っていたけど、この年の目当ては完全にレッチリになっていた。たしか、この頃は台風が近づいていて、開催するのか?しないのか?みたいな状況になっていたんだと思う。(大阪は規模縮小されてましたね)

サマソニで初めて見たレッチリは、もうド頭のセッションからものすごくかっこよかった。(このセッションが頂点といっても過言ではない)ちなみに一番印象的なのは”By The Way”だ。音源で聴いているときはあまり感じなかったが、ライブで聴いたら超エモかった(自分のボキャブラリーの少なさを呪うレベルでなんと伝えていいかわからない)(正直、この時点でレッチリのことほぼ何もわかっていないにも関わらず、ちょっと感動して泣きそうになりました)

このチャンスを逃したらもう2度と彼らをみることはできないのではないかと思っていた。だから、ライブで熱狂しながらも、「生きててよかったな(あなたもわたしも)…」としみじみ思ってしまった。興奮の中にも感慨深さを感じる、複雑な感情を体験することができた。

ちなみにレッチリと言ったらジョンフルシアンテ、みたいなところがあるが、私がサマソニで観たときはすでにジョンは脱退しており、ギターはジョシュが務めていた。その後数か月で、ジョシュが脱退しジョンが戻ってくることとなった。この当時のジョシュのインタビュー記事は、読んでて思わず涙がこぼれそうになるような内容だった。彼は、レッチリを去ることが決まっていながらも、「ジョンが戻ってくることがレッチリにとっての最高の形」と話し、最後までレッチリへの愛を貫いていたように思えた。この一件に関しての、リスナーたちのコメントや考察、ジョシュへの思いを読むと、より切なく、胸が苦しくなる。

私は彼の演奏した”By The Way”を一生忘れることはない。その一方でレッチリとの歴史が浅い私にとっては、ジョンの演奏する”By The Way”も生きてる間に一度は観たいものだ。

ちなみにジョシュのソロプロジェクト、"Pluralone"はまた美しくて、安心したいときについ聴いてしまうので、みなさんにも一度聴いてみてほしい。



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