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2024/7/25静岡県磐田市議会(議会基本条例と予算決算審査サイクルについて)視察メモ

7月24-25日に甲州市議会議会運営委員会の視察研修に出掛けてきました。2か所の市議会を訪問しました。今回のその一つ静岡県磐田市議会で、議会基本条例や予算決算の審査サイクルについて、ご教示いただきました。以下に内容をまとめます。

1. 磐田市議会基本条例の概要
(ア) 2012年6月→議会基本条例の制定
(イ) 2012年度→議会基本条例に基づく議会報告会を開催
(ウ) 2015年3月→議員の質問に対する市長等に反問権を付与 など

2. 磐田市議会基本条例の特色
(ア) 政策立案提言
条例立案や議案修正、決議採択、提言書作成ができる。細則として、委員会の所管事務調査などを起点とするフロー図がある。
(イ) 反問権
本会議において、議員の質問に対し、市長など執行機関の長に趣旨や根拠を確認する反問を認めている。これは議員の質問時間に含めないこととしている。
(ウ) 議員間討議
常任委員会(予算決算の分科会含む)及び議会運営委員会、議員全員協議会で実施できる。対象とする議題は、請願・陳情・議員発議案(修正案含む)のほか、議案は委員会質疑中に随時、委員長の判断や委員からの求めに応じて行うこととしている。

3. 予算決算審査のサイクル
(ア) 分科会設置による分担審査
予算決算委員会を設置し、行政組織別委員会と同一の分科会で分担審査を行う。条例等と予算の一体審査により、詳細審査が可能となる。ただし、分科会日程に間に合わない臨時会上程議案や先議議案などは予算決算委員会全体会で審議する。
(イ) 予算と決算の連動
決算審査での指摘や意見が次年度予算にどのように反映されたかを確認し、予算審査での指摘や意見が実際にどのように執行されたという視点で決算審査に臨む。

4. 広聴広報委員会
(ア) 市民と議会をつなぐ役割で、議会活動の透明性及び公開性を高めるために活動する。
① 議会広報誌の編集
② 議会報告会(シティーミーティング)の開催
③ ホームページの運営
(イ) 議会報告会からシティーミーティングへ
市民の意見を傾聴に重点を置き、シティーミーティングに改める。委員会の所管事務調査項目を報告し、それをテーマに意見交換、進行役は市民ファシリテーター。
(ウ) ホームページでの情報発信
本会議については会議録とインターネット配信(ライブと録画)を、委員会については会議録を、発信している。

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