概念から見る 2023年の日向坂46

2023年は日向坂46にとって強い向かい風が吹いた一年だったと思います。
ネガティブな意見ばかりではありませんが、
割と明け透けに、でもフランクに書いていこうと思います。

まず2022年

2022年は悲願の東京ドーム公演、小坂菜緒の復帰、渡邉美穂の卒業、4期生の加入、宮田愛萌の卒業というグループにとってあまりに大きなトピックがいくつもありました。

今になって振り返ると……

・東京ドームへの気合い
・東京ドーム公演終了後の余韻
・渡邉を失ったことでの奮起
・4期を迎え入れるメンバーの暖かい空気

こういうポジティブな要素の中で走り続けられていたんだなと。
前向きで直向きなテンションがあったと思います。
下半期にはツアーもありましたしね、まあ行けなかったですけど……。

7thシングルではセンター常連の小坂が復帰し、
再びこの流れが続くかに思えましたが、
8thシングルではまさかの齊藤京子のセンター大抜擢。
所謂「旧メンバー©︎春日さん」であり、
ライト層にも広く知られている彼女を起用することで、
魅せ方によって新しい風を吹かせたこの動きは大きかったのではないでしょうか。
冠番組も好調な彼女の知名度アップ、
つまりは日向坂46の知名度もアップ、
良い流れでしたね、まさに大英断。
ここから小坂以外のメンバーにセンターを任せる流れができたんですね〜。

年末には紅白の出演もありましたね。
まさかの'キツネ'という数年前のカップリング曲を披露すると知った時は驚きましたし、
話題のきつねダンスと安直なコラボに当てられたんかいと訝しんでいましたが……
キツネのカチューシャ姿のメンバー、特にまなふぃがかわいかったので全てを許しました。
余談ですが"カッコつけちゃってごめんなさい"の振りが好き。

とさらっと振り返るだけでも話題に事欠かない一年だったと思います。
渡邉、宮田の卒業、潮の肩の負傷でのツアー離脱、という逆境を跳ね除けるだけの勢いを持って、
当然このまま走り続けると思っていました。

不穏なスタート

さて、2023年はというと。
1月2月から不穏な空気がありましたね。
ひなあいBlu-ray発売はありましたが、
活動が極端に少ないと方々で不満の声が上がっていました。

正直なところ、これに関しては僕自身そんなに不満を覚えた記憶がありません。
理由としては

・普段から高瀬愛奈を中心に応援している
・基本的な日常の応援は「日向坂で会いましょう」の視聴と高瀬愛奈関連の媒体を追うのみ
・他のメンバーの外仕事は機会があれば見てみるレベル
・暇さえあれば過去の作品や番組を見返す

という応援スタイルだったからだと思います。

言っても毎週ひなあいで日向坂としての活動は見てるし、
まなふぃの外仕事の頻度も変わらないしで、
そこまで違和感が無かったんです。
だからそういう不満が出ているのは個人的には意外でした。

良かった点としてはひなあいBlu-rayの副音声かな。
ああいうのみんな大好きだと思う。
是非ライブ作品にも取り入れてほしい!!

影山優佳の卒業

前年にワールドカップ関連でメディアを席巻し、
#影山寝ろ のハッシュタグが度々トレンドに入るなど、
「日向坂のサッカーの子」として一躍知名度を上げた影山の卒業発表も2月でしたね。
正直予感はあったというか、耳の調子でライブに出られなくなった時点で、
「これを負い目に想って卒業を考えないといいな」
と危惧はしていました。

卒業のタイミングで彼女自身が回想していた
"卒業を決めていたからこそ、
あの時期の怒涛のメディア出演を頑張れた。
最後に日向坂のためになりたかった。"
(意訳)

というのはすごく納得できました。
責任感の強い彼女らしいというか、
できないことを嘆くよりできることをできる範囲で精一杯努める。
これは見習わなくてはいけないスタイルです。
あの時期マジでめっちゃ出てたもんなー。
日向坂を知らないサッカーファンの友人から
「あの子なんであんな詳しいの? ゲーゲンプレスなんてアイドルが言うわけない」
と聞いた時は はっはっはと誇らしくもありました。

時系列無視で書いちゃいますが、
卒業セレモニーも彼女の耳のことを考えた結果、
トークとライブを半々にするという最善の策だったんじゃないかと思います。
個人的には久しぶりに'夏色のミュール'が披露されたのは嬉しかったなー。
こんな機会じゃなかったらもう観れなかったかもしれない。
たまごったまごっ♪

影山、ありがとう。

このMV、別撮りのみーぱんのシーンがあるのがグッとくるんだよね。

初のスタジアムライブ

3月頃からは徐々に活動も増え始め、
4月にはひな誕祭@横浜スタジアムもありました。
正直春先の野外はまだまだ冷えました。笑
ですが声援解禁ともあって、とんでもない熱量だったと思います。
前述した通りライブを休んでいて卒業発表もしていた影山がサプライズでアンコールだけ出演した時の歓声。
あの瞬間、本当に声が出せてよかったと思いました。
これは是非4/1の方の映像を観てほしいんです。
サービス映像に影山がはっきり映ったであろう瞬間、
うおおー!って叫ぶ声や影山を呼ぶ声がたくさん聞こえてきます。
あそこマジで泣けるんだよな。
あれが本気の「声援」だと思います。
耳が辛い中、ほんっとうによく出てきてくれた!!
僕が行ったのは2日目だけですが、結果的に生で日向坂46の影山優佳を観たのはあの日が最初で最後でした。
山下も杖をつきながら出てきてくれたしね、
あの時点での完全なフルメンバーを観れたのはラッキーだったんだなと。

特典映像のキャプテンのナレーションは要らなかったかも。笑
「〜だ。」とか言わないでしょ、ああいう台詞調なのは苦手かな……。

日向坂ちゃんねる開設もこのあたりか。
グループでこういう緩いコンテンツが生まれたのはとてもありがたいですね。
TVとはまた違うメンバーの素顔が見れる素晴らしい試みだと思います。

シングル2作

その勢いのまま「One choice」発売。
丹生ちゃんセンター抜擢も意外だったなぁ。
このプロモーション期間に腰が爆発しなくて本当に良かったなと今になって思います。
本当はちょっと無理してたかもしれない、いや多分してたんだろうな。
何とか復帰できて本当によかった。
(先日のひなあい復帰回の「待たせたな」のアクション、彼女らしくてかわいかったですね)

このシングルだとMV含め'恋は逃げ足が早い'がお気に入りです。

7月には早くも10thシングル「Am I ready?」発売。
上村センターも良いと思うんだけど、個人的にはこの曲そんなに気に入ってなくて。苦笑
まあこればかりは好みですので仕方ないですね。
※上村批判ではありません。あくまで曲がね。そりゃ上村はかわいいよ!!

ずっと思ってるのは
One choice→上村センター
Am I ready?→丹生センター
の方が楽曲に合ってる気がするんですけどどうですかね?
'Am I〜'は高すぎて上村のキーに合ってない気がするんですよね……。
Aメロとかキツそうで。
もっと上手く歌えるキーがあるはずなのに、上村はああいうキーのパートが何故か多い気がします。

個人的殿堂入りの'骨組みだらけの夏休み'については先日更新した別記事をご覧ください。

これも好み込みですが……
'ガラス窓が汚れてる'の方が表題だったんじゃないかなぁと。
こっちの方が一般層には引きがある気がします。

おそらく制作チーム的には2ndアルバムの
'君は0から1になれ'が既に視野に入っていて、
マイナー調のかっこいい系が続くことを懸念したのかもしれません、という邪推。

この辺りからYouTubeでのMV再生回数がこれまでより伸びが悪くなってるなと。
自分が観る分には一向に関係ないのですが、
多ければそりゃ嬉しいわけで。
前年のシングル2作と比べてもちょっと物足りない数字に落ち着いた感じはあります。
それでもすごい数字なんですけどね。

そして8月からはツアーですよ。
ライブに関しての云々は後日別記事で。
大方書き終わってるのですぐに更新します。

脈打つ感情

11月には2ndアルバム「脈打つ感情」のリリース。
「株式会社あまりにもデカすぎる」を起業するくらいの特大ボリュームパッケージ。
リード曲'君は0から1になれ'は賛否あるようですが、
そんなのお構いなしで僕にとっては日向坂でもかなり上位に入るフェイバリットソングです。
ツアーの福岡2日目ダブルアンコールでの初披露、
あの部分だけでもどこかで公開すべきです。
初披露であの盛り上がり、半端じゃなかった。
これは出さないと損するレベル。
翌朝のニュースとかでちょろっと流れたんだから映像ありますよね?
出しましょうね。

岸くんよ

岸くんこと岸帆夏の活動辞退もありました。
日向坂では初の卒業ではない、活動辞退。

実はメッセージを取ってる4期生が2名いるのですが、
そのうちの1人が岸くんでした。
ひなあい初登場の回、
あんなに人って緊張するんだ……ってくらいがちがちになってる姿を見て、
この子はどんな思いでこの場所に立ってるんだろうと、
応援したくなったんです。

あまり大きな声で言いたくありませんが、
彼女の加入前の行動が一部で話題になりましたよね。
それで批判されたことも勿論彼女は知っていたはずです。
きっと怖かったんだと思います、どう思われてるんだろうって。
ただでさえ緊張するはずの場面に、その気持ちが乗っかって、
だからあんなに震えてたんだと思います。
あのガチガチの立ち姿は笑えるかもしれないし、
加入前の行動は若気の至りかもしれないけど。

彼女の決意とあの場所に立つ勇気、
それを想うと僕は彼女を笑うことも貶すこともできなかった。
寧ろここから頑張れって応援してました。
たとえ失敗しても何回だってやり直せるよって。

ポテンシャルもすごかったよな。
流石あのまりもとの後輩というか。笑
ぽんこつさんの回での数々の言動に
「この子はひなあいの名物になるぞ」
と予感していただけに、
(まあ日向坂はこんな子達ばかりですが)
活動辞退は本当に残念でした。

もっと笑わせてもらえると思ってたし、
Kアリーナ2日目の'期待していない自分'のセンターで帰ってくるはずだと本気で願ってました。
奇しくも12公演目だったしね。
「新参者」の椅子の話も聞いたよ、みんな待ってたんだぜ。

なぁ、岸くん。
この前のひなあいのラスト見たかい?
あれはきっと別れの挨拶ができなかったスタッフからのせめてもの餞だよ。
Kアリーナの配信は見たかい?
君を想って人前で泣いてくれる仲間がいたんだぜ。
あの緊張してた憧れの先輩が涙を我慢できなかったんだぜ。
君が思うより君はずっとたくさんの人に愛されていたんだよ。
誇りに思うんだよ。

僕はもう卒業って言っていいじゃんって思ってます。
岸くん頑張ってたんだよな。
頑張れなくなっちゃっただけなんだよな。

1年間で日向坂に途轍もないインパクトを残してくれた彼女に、
ありがとうとお疲れ様を送ります。
今はただ少しでも元気になって、
まあすぐに元気になれなくても、
とにかく一つでも多くのことで笑って過ごせていることを願っています。
岸くん、ありがとう。


まなふぃ、誰よりも高く飛ぶ予定ができる

そして12/9には日向坂ちゃんねるである動画が公開されました。

15分まるまる、高瀬愛奈のみが出演するという、
いくら払ってでも観たいのに無料でいいんですか⁈という内容の動画。
0:34のまなふぃ独特のセルフ効果音があまりにもかわいすぎて先に進めなくなりますが、
そこは堪えてください。
兼ねてよりコロナ禍でドローンに興味を持ち、
自前で購入するほどだった彼女の挑戦です。
いつかメンバーを撮影したいという発言、泣けます。
日向坂46の楽曲に私の気持ちを代弁したような歌詞がありましたので、
下記にて引用させていただきます。

君が微笑むだけでなんだって許せてしまうんだ
まるで木漏れ日のように暖かい気持ちになれる

'JOYFUL LOVE'より

未視聴の方なんていらっしゃらないと思いますが、
もし万が一いらっしゃいましたら必ず観てください。
そして高評価を押してください。
よろしくお願いします。

遂に待望のリリースに全おひが泣いた

クリスマスには待望の「がなくり&ひなくりComplete Box」の発売も。
一通り観ましたが、ひなくりの開催がないことからの代替案にしては豪華すぎるくらいの作品でした。

やっぱり2019のドーム発表→'約束の卵'の流れがフル尺で残るのはデカい。
(まなふぃが河田の肩を抱いて涙ぐむカットが無くなってたのは誠に遺憾ですが)

あとは宮田の卒業の挨拶がちゃんと形になって残るのもね。
卒業セレモニーという形じゃなかったから作品にならないことにモヤモヤしてたので、そこも良かったです。
あとがなくりのまなふぃの前髪が終始「これって正解?」なのも見どころです。

紅白歌合戦、落選。

デビューから連続で出演していたから、
ショックは大きかったでしょう。
個人的には紅白に出るのってそんなに大事なことなのかなと思いつつも、
メンバーがあれだけ出たいって言ってるんだからそこは応援しようと思っています。

紅白でひとつ思い出した話が。
ひなあいの「キャプりんの夢叶えたろかSP」の回が大好きで何度も見返してるのですが、
一つだけ引っかかるシーンがあります。
2021の紅白で上村が年齢の関係で出れないパートがあり、落ち込んでいた上村をキャプテンが
「来年は一緒に踊ろうね」と励ました、
というエピソードが良い形で紹介されるのですが、
「ん? なんで当たり前に次も出れる気でいんの?」
と思ってしまったんです。

実際2022は出れましたが2023は出れず。
キャプテンに驕りがあったとは思いませんし、
重箱の隅をつつくつもりもないのですが、
この発言から紅白に出れることにどこかで慣れてしまっていたことが分かります。
もう当たり前じゃないってことは十分分かったはずなので、
奮起して2024年末に向けて頑張っていただきたいです。

そして前後しましたが、暗い話で終わりたくなかったので最後にこれを。

CUL8R

潮紗理菜の卒業発表。
渡邉美穂以来の体調不良が理由に絡まない巣立ち。

正直、宮田と影山に関しては体調面で危惧していたこともあり、
「仕方ない、今までよく頑張ってくれた、お疲れ様」
という労いの気持ちで送り出したいという想いが強くありました。
(潮に関しても労いは大いにありますが)

でも予想外だったこともあって、彼女の卒業発表は本当にショックだった。
これが辛くて10年近くアイドルから遠ざかっていたと言っても過言ではありません。
(この昔話もいつかしたい)

これを見た時、時が止まった気がした。
何言ってんの……?と理解できなくて、しばらく動けなくなった。


グループにおける唯一無二の存在感。
きっと今後もあんな人現れないと思う。
でもメンバーそれぞれに潮のエッセンスが少しずつ残ってるはずで、
それこそが伝うべきものなんじゃないかなと。

またもひなあいの「キャプりんの夢叶えたろかSP」の話ですが、
潮からキャプテンへの手紙にある
「頑張りすぎちゃダメよ、考えすぎちゃダメよ」
という一行が大好きで。
ここだけでも本当に潮紗理菜という人間を表してるなって思うんです。
聖母と呼ばれる所以がここに詰まってる。

あれだけ涙に包まれる卒業セレモニーもなかなか無いのでは。
潮含め全メンバーのコメントにいちいち泣いてしまったのですが、

最後のりまちゃんちっく、
最後の懺悔大会、
休止中なのに駆けつけた丹生ちゃん、
潮の二期生に向けた「誰にも分かってもらえなくていいからそのままの関係性でいてね」の言葉、
としちゃんの「生きるのが下手だけどなっちょに救われてやってこれた」の言葉、
メディアでは滅多に涙を見せないまなふぃが涙で顔をぐしゃぐしゃにしてる姿、
齊藤京子が涙を堪えて言葉に詰まる姿、
キャプテンの顔を作ることを諦めて声をあげて泣く姿、
(笑っちゃったけど 笑)

この辺りは本当に号泣してしまいました。
これも是非映像化してほしいな。
アンコールの卒業セレモニーだけで1時間近くやってたらしくて、
もうそれだけでBlu-ray出せちゃうじゃんってね。笑
次のシングルとかに入らないかな。

潮はもっと天然エピソードありそうだったなー。
もっと聞きたかったなー。
キャプテンのマンション間違える話大好きだなー。笑

ひなあいの卒業式もオードリーが若干いつもと違う空気になっていたのも印象的でした。
これ以上言うと野暮になりますが、
あんな2人はなかなか見れませんよ。
(10年来のリトルトゥースより)

たくさんのものを残してくれたね。
潮、ありがとう。

まとめ

冒頭の繰り返しになりますが、
2023年は向かい風が吹いた年でもあったと思います。
メンバーには迷いがあったのかもしれませんが、
これといった不満はありません。
楽しそうにはしゃぐ姿をたくさん見せてもらいました。
それが見れるだけで嬉しい話なんですよ、本当は。
ひなあいだって毎週楽しませてもらってます。

悪いことばかりじゃなかったのは忘れてはいけません。
楽しいこともたくさんありましたよね。

楽しかった思い出は未来に連れてって、
辛い思い出は糧にして。
2023年は高く跳ぶためのしゃがみの年だったと、
振り返れるような2024年になればいいなと思ってます。

ライブに関しての話は割とすぐあげます。

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