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亜熱帯の沖縄に住む私が熱帯の食品ココアのパワーがスゴいと思った理由

寒い冬になると温かいココアが美味しく感じられますが、ココアはけっして嗜好品ではなく、多くの栄養素を含んでいる健康飲料です。

今回は、その中から覚えておきたい栄養素を3つピックアップして解説します。
また、ココア商品の選び方をあわせてお伝えします。
(文末に動画を貼付しています)

マグネシウム

ココアに含まれる栄養素、1つ目はマグネシウムです。
ココアはさまざまなビタミンミネラルを含んでいますが、その多くは微量であるなか、マグネシウムは100gあたり440mg含まれます。

もちろん100gは飲めません。
それでもココアを1杯(大さじ1杯6g)飲めば約26、4mg、2杯飲んだとしたら52、8mgマグネシウムを摂取できますので、決して小さくはありません。

マグネシウムを多く含む代表的な食品として、大豆食品、海藻類、全粒穀物、ナッツ類が挙げられますが、そこにココアを加えてもいいかと思います。

ポリフェノール

ココアに含まれる栄養素、2つ目はポリフェノールです
正確にはカカオマスポリフェノールと呼び、ココアの原料であるカカオ豆に含まれている特有の成分です。

カカオマスポリフェノールは、活性酸素を除去する抗酸化作用を持ちます。
それによって、動脈硬化などの予防が期待できます。
 
このほかにもカカオマスポリフェノールは、アレルギーの抑制や疲労回復、ストレス解消、脂肪燃焼などに効果があります。

ココアに含まれるカカオマスポリフェノールのグラム当たりの量。
じつは、ポリフェノールが注目されるきっかけとなった赤ワインよりも数倍多く含まれています。
 
ここからは私の推測ですが、カカオマスポリフェノールの抗酸化力はかなり強いはずです。
 
ポリフェノールやカロテノイド等を総称して、ファイトケミカルと言います。
ファイトケミカルは、動くことができない植物が強い紫外線から自身を守るために備わった手段です。

紫外線が強い地域の植物ほど、その効き目も強くなります。カカオ豆が栽培できるのは赤道に近い熱帯地域です。

カカオ豆の生産量が多い国は、第一位がダントツでコートジボワール、第二位がガーナ、三位はインドネシア(地図にはありません)、四位がナイジェリアです。

私が住む亜熱帯地域の沖縄よりも、さらに強い紫外線からカカオ豆を守るポリフェノールなので、その抗酸化力も相当に強いと私は推測します。

不溶性食物繊維

ココアに含まれる栄養素、3つ目は不溶性食物繊維です。
 
食物繊維には不溶性のものと水溶性のものがあります。
そのうち不溶性食物繊維の作用は、便量の増加、便秘の予防と解消、あるいは結腸ガンの予防効果があると言われています。

不溶性食物繊維の内訳をみると、
リグニン55 %、
ヘミセルロース23 %、
セルロース16 %
となっています。

ココアに含まれる食物繊維の半分以上はリグニンです。
 
近年、ココア摂取による便通、便臭の改善が報告されていて、不溶性食物繊維、とくにリグニンによる効果ではないかと推測されています。
お通じに悩んでいる人にとって、ココアは救世主の飲み物かもしれません。

テオブロミン

ココアに含まれる栄養素、4つ目はテオブロミンです。

テオブロミンもカカオ豆に含まれている成分で、カフェインの仲間であり苦味成分です。
ただし、カフェインの仲間ですが、神経を興奮させる作用はマイルドです。
そのため、大脳皮質に作用して集中力や記憶力を高めたり、自律神経を調節してリラックスさせたりする効果があります。

寝る前のココアは、よい眠りを誘う1杯になるかもしれません。
また、テオブロミンには、血圧や血糖値を下げる作用、強心作用や利尿作用もあります。

ココア商品の選び方

ココアは、チョコレートと同じカカオ豆が原料です。
そのままでは苦くて、なかなか飲めません。

そのため、多くの商品には大量の砂糖が含まれます。
ココア商品の原材料表記を見ると、カカオ豆を抑えて一番始めに砂糖と書かれています。

 これは砂糖の使用量がもっとも多いことを意味します。
(原材料表記は使用量が多い順に並べられています)

 砂糖と言えば
1.体を冷やす 
2.腸内環境を悪化させる 
3.血糖値が上がる
4.肌荒れの原因 
5.むし歯になる 
6.集中力の低下 
など圧倒的にデメリットが上回ります。

ですから、砂糖が入っていない商品を選んでください。

もっとも、[砂糖不使用]と書かれていて「じゃあ安心か」と思いきや・・・

その替わりに、アスパルテーム、フェニルアラニン化合物など、有害性が疑われる人工甘味料が入っている場合があります。

私がお薦めしているのは砂糖も人工甘味料も入っていない、ココアのみの商品です。
 
探せばちゃんとあります。
森永ココアやヴァンホーテンなど。

そのままでは苦くて飲みにくいので、甘みをつけるとしたら、砂糖ではなくハチミツ、オリゴ糖、ラカンカを使用してください。
 

善玉菌のエサになるオリゴ糖は、腸内環境を整えてくれます。
冬に飲むのであれば、風邪予防も期待できるハチミツも有力な選択肢です。

まとめ

ココアに含まれる栄養素、一つ目はマグネシウムです。
ココアを1杯(大さじ1杯6g)飲めば約26、4mg、2杯飲んだとしたら52、8mgマグネシウムを摂取できます。

2つ目はポリフェノールです。
カカオマスポリフェノールは抗酸化作用を持ち、動脈硬化などの予防が期待できるほか、アレルギー抑制や疲労回復、ストレス解消、脂肪燃焼などに効果があります。

3つ目は不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は便量の増加、便秘の予防と解消、結腸ガンの予防効果があると言われています。
 
4つ目はテオブロミンです。
テオブロミンは集中力や記憶力を高めたり、自律神経を調節してリラックスさせたりする効果があります。

ココア商品を購入する際には、砂糖も人工甘味料も入っていないものを選んでください。

コーヒーや紅茶もいいですが、1日1杯、ココアを飲めば健康レベルがちょっとだけアップするはずです。
ぜひ、寒い冬にココアを!

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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