見出し画像

コエンザイムQ10を補給して、今年も1年間頑張りましょう!

2023年も本格的に動き始めました。
皆さん、この1年間の抱負や目標、チャレンジしたいことを胸に秘めていることと思います。

そんな時、心にも体にも補給したい栄養素がコエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、エネルギーの源、元気の源そのものです。

今回は、コエンザイムQ10が予防のみならず、エネルギーの源、元気の源であることを解説します。
コエンザイムQ10が、生きていく上できわめて重要であることが分かります。
(記事の文末に動画を貼っています)


エネルギーに不可欠なコエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、人が活動する上でなくてはならないものです。
コエンザイムQ10が不足欠乏すると、日常的に疲れやだるさを感じやすく、仕事や家事、プライベートでのパフォーマンスも上がりません。

それは、体の細胞がエネルギーを生み出す際に、コエンザイムQ10が不可欠だからです。

上の図のように、エネルギーは人体のほぼ全ての細胞(37兆個)に存在するミトコンドリアという器官(細胞につき数百〜数千個)で作られます。

コエンザイムQ10も、もちろんミトコンドリアに存在します。

まず、ミトコンドリアでエネルギーをつくる仕組みをシンプルに説明します。
難しい理論や専門用語は極力避けますので、ぜひお付き合い下さい。

コエンザイムとは補酵素という意味

糖質、ブドウ糖がエネルギーに変わるまでのプロセスを解説します。
下にあるグルコースがブドウ糖のことです。

グルコースは、まず解糖系という代謝システムに乗って化学反応を繰り返し、その中で2つのATP(これがエネルギーのこと)を生産します。
正確には4つですが、解糖系の中で2つのATPを消費してしまいますので、差し引き2つのATPになります。

グルコースは、解糖系で最終的にピルビン酸という物質に変換し、ピルビン酸は次のクエン酸回路(TCA回路)という代謝経路に入っていきます。

クエン酸回路をもう少し細かく表したのが、下の図です。

これを見ると、物質と物質の間に栄養素の表記があります。
これらを補酵素といいます。
コエンザイムとは補酵素という意味です。

コエンザイムQ10不足はATP不足に

図を見ると、コエンザイムQ10(CoQ10)も2箇所に顔を出していますが、その多くがビタミンB群(+鉄マグネシウム)です。
ビタミンB群が不足すると、クエン酸回路が円滑に働きません

ビタミンB群については、下の記事で詳しく解説しています。

クエン酸回路では2つのATPが作られます。
最初の解糖系が差し引き2つでしたので、ここまでで合計4つです。

クエン酸回路では大量の水素が生まれます。
この水素を利用して、次の最終段階である電子伝達系という代謝システムが動き出します。

電子伝達系(複雑なので省略)では34個のATPが生まれます。
つまり解糖系とクエン酸回路を合わせて4つ、電子伝達系では34個なので、ATPエネルギーのほとんどは電子伝達系で産生されているということです。

コエンザイムQ10は電子伝達系の電子の受け渡しに必要とされます。
コエンザイムQ10が不足すると、電子が経路中に滞り、ATPの産生不足つまりエネルギー不足になります。

コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアでATPを生み出す際のキープレーヤーです。

心臓を守るコエンザイムQ10

次に、コエンザイムQ10の体内分布を見ていきます。
コエンザイムQ10の密度が高い順に表すと、次の通りです。

1 心臓 
2腎臓 
3肝臓 
4脾臓 
5膵臓 
6副腎 
7筋肉 
8肺 
9脳 
10脂肪 

1位の心臓は他を引き離して断トツです。
心臓は、毎分平均60〜80回(安静時)、その強力なポンプ機能で全身に血液を送り出すので、圧倒的なエネルギー量つまりATPが必要です。

そのため、コエンザイムQ10は元々、うっ血性心不全の治療薬として使われていました。
化粧品やサプリメントでの使用が認められたのは、随分あとになってからです。

コエンザイムQ10は、
心不全をはじめ、不整脈や狭心症など心臓疾患の予防
に期待できます。

それ以外にも、
パーキンソン病およびアルツハイマー病の緩和改善(脳)、
肝臓疾患の予防、
消化機能の改善や糖尿病予防(膵臓)、
腎毒症の緩和および皮膚の状態
を維持します。

コエンザイムQ10が含まれる食品は・・・

コエンザイムQ10は体内でも合成できますが、合成量は20歳を過ぎたあたりから下降線を辿ります。

60歳を過ぎると、体内合成はほとんど頼れません。

コエンザイムQ10が含まれる食品はというと、
イワシ、サバ、シャケ、マス、うなぎ、
牛肉、豚肉、卵、ほうれん草、
ブロッコリー、大豆、ナッツ類
などです。

ただ、
イワシ100mg中約6mg、
鯖100mg中5mg、
牛肉と豚肉が約3mg。

これは、あまりにも最低限の量です。
もっと量を増やして積極的な予防をし、日常生活で高いパフォーマンスを発揮するには、サプリで補給することも選択肢の一つです。

コエンザイムQ10サプリについては、下の記事で詳しく解説しています。


ストレスはコエンザイムQ10の大敵

コエンザイムQ10は、抗酸化作用もあります。
コエンザイムQ10の抗酸化作用は、自身が存在するミトコンドリア内で働きます。

強いストレスを受けると大量の活性酸素が発生し、その影響は細胞の中にあるミトコンドリアにまで及びます。
その時コエンザイムQ10が活性酸素を退治します。

が、その仕事で多くを消費してしまうと、本来の仕事であるATPをつくり出す分が少なくなります。

結果的にコエンザイムQ10不足になるので、ストレスはコエンザイムQ10の大敵です。
摂取することも大切ですが、浪費しないことも同じくらい大切です。

ストレスが多い方は、下の記事も参考になります。

まとめ

コエンザイムQ10が不足欠乏すると、日常的に疲れやだるさを感じやすく、仕事や家事などのパフォーマンスも上がりません。

コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアに存在して、ミトコンドリアがエネルギー ATPを生み出す際に不可欠です。

全ての臓器や筋肉もエネルギーがあってこそ正常に動きますので、コエンザイムQ10はあらゆる疾患の予防に働きます。

中でも圧倒的なエネルギー量つまりATPが必要な心臓はコエンザイムQ10に大きく依存しています。
そのため、コエンザイムQ10は、心不全をはじめ不整脈や狭心症の予防に期待できます。

コエンザイムQ10が含まれる食品は、
イワシ、サバ、シャケ、マス、うなぎ、
牛肉、豚肉、卵、ほうれん草、
ブロッコリー、大豆、ナッツ類
です。

ただ、食品に含まれるのは最低限の量です。
もっと多い量を摂って、積極的な予防と日常の高いパフォーマンスを発揮するためにはサプリも選択肢の一つです。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?