【幸せホルモン】オキシトシンの健康効果と5つの増やす方法
幸福感を感じたり、愛情を与えたり与えられたりした時に、脳から分泌するオキシトシンという脳内ホルモンがあります。
このオキシトシンが、さまざまな健康効果を持つことが分かっています。
そこで今回は、
オキシトシンの数多い健康効果
オキシトシンを増やす5つの方法
を解説します。
(記事の文末に動画を添付しています)
オキシトシンは心身ともに効く
オキシトシンのことを別名
「幸せホルモン」「愛情ホルモン」
「絆ホルモン」と言ったりもします。
オキシトシンは、人や動物と関わることを嬉しく感じ、幸せな感情にしてくれるホルモンです。
オキシトシンの効果は
心理的、メンタル的なものもあれば、
身体的、フィジカル的なものもあります。
心理的、メンタル的な健康効果は
①幸せな気持ちになる
②不安や恐怖心が軽減される
③うつ症状の緩和
④ストレスが緩和される
⑤他者への信頼感が増す
⑥社交性が高まる
⑦他者と関わりたい気持ちが増す
また、脳神経が活発になることから
⑧学習意欲や記憶力が向上する
、といった効果効能も期待できます。
次に、オキシトシンの身体的、フィジカル的な健康効果です。
副交感神経が優位になることで血管が拡張します。それにより、
①血流促進
②血圧の低下
③鎮痛作用
が見込まれます。
それ以外では、
④胃腸の運動機能を強くする
⑤胃粘膜の修復
⑥抗炎症作用
⑦抗酸化作用
などの健康効果が挙げられます。
ここまで読めば、健康意識が高い人にとっては、オキシトシンを増やしたいと考えはじめていると思います。
では、脳内でオキシトシンを増やす5つの方法を解説します。
①スキンシップ
元々オキシトシンは、赤ちゃんや子どもを抱っこすることで、赤ちゃんにもお母さんにも分泌させる「幸せホルモン」で知られていました。
けれどもそれは、大人になっても、信頼している人とのスキンシップによって、同じ効果が得られます。
ハグ、撫でる、手をつなぐ etc.
では、この延長線上で2つ目の方法に行きます。
②ペットを飼う
ペットに愛情を注ぐ、ペットと触れ合うことでも、オキシトシンの分泌は活発になります。
麻布大学、菊水健史教授の研究では、
55人の犬の飼い主に犬と30分間遊んでもらい、その前後のオキシトシン濃度を検査しました。
すると、オキシトシンの量が3倍に増える、という結果も出ています。
オキシトシンのために犬猫を飼う人は少ないと思いますが、副次的効果としてそれもあるということです。
もっとも、ペットを飼うことは簡単なことではありません。
最後まで責任を持って世話をする覚悟も問われます。
時間的に体力的に世話ができない、または予算に余裕がない、そもそもペットを飼える住宅環境ではない、という場合には・・・
「ぬいぐるみを撫でる」だけでオキシトシンが増える、という研究論文もあります。
一考の余地はあると思います。
③プラスの感情を解放する
プラスの感情とは、
「可愛い」「素敵」「カッコいい」
「感動した」「感謝している」
「大好き」「幸せ」「嬉しい」
「楽しい」「満足している」
などです。
それを、胸に秘めたままにせずに
「解放する」
人前でさらけ出すことが重要です。
それによって、オキシトシンの分泌が活発になります。
④人に親切にする
これについては、こういう本があります。
『親切は脳に効く』
人に親切をすることによって脳に変化が起こり、オキシトシンの量が増えることを解説しています。
表紙をめくった所に
「情けは人の為ならず」は科学的に正しかった!
と書かれています。
「情けは人の為ならず」とは、人によいことをしていれば、巡り巡って自分にもよい報いが戻ってくる、といった意味です。
見返りを求めて親切をしてはないけれど、結果としてオキシトシンというご褒美がついてくる、ということです。
この本では、
アメリカ、ペンシルバニア州のある町の調査研究で、住民同士が親しいコミュニティの場合には、心臓病による死亡率が著しく低い、
という結果を発表しています。
これは、血管が拡張して血圧を下げる効果によるものと考えられます。
アメリカは日本と違い、ガンではなく心臓病が死因のトップです。
そのことから、こういう研究が存在するのだと思います。
⑤芸術活動に参加する
オキシトシンは感動することでも分泌されます。
音楽鑑賞や絵画鑑賞でもダメではありませんが、願わくば自分で楽器を奏でる、絵を描く方が望ましいようです。
グループでやれば楽しいですが、一人で楽しむ芸術活動、または趣味でもオキシトシンを増やすことができます。
ピアノ、ギター、絵を描く、書道、俳句、短歌、盆栽などです。
じつは、自分のペースで一人で楽しむということは、オキシトシン以外にも、健康長寿にとっては非常に重要です。
それについては、下の記事で説明していますので、よろしければお読みになってください。
まとめ
オキシトシンの心理的、メンタル的な効果は、
①幸せな気持ちになる
②不安や恐怖心が軽減される
③うつ症状の緩和
④ストレスが緩和される
⑤他者への信頼感が増す
⑥社交性が高まる
⑦他者と関わりたい気持ちが増す
⑧学習意欲や記憶力が向上する
などが挙げられます。
オキシトシンの身体的、フィジカル的な健康効果は、
①血流促進
②血圧の低下
③鎮痛作用
④胃腸の運動機能を強くする
⑤胃粘膜の修復
⑥抗炎症作用
⑦抗酸化作用
脳内でオキシトシンを増やす5つの方法は
①スキンシップ
②ペットを飼う
③プラスの感情を解放する
④人に親切にする
⑤芸術活動に参加する
この記事の内容については動画もアップしています。
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