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「見ているうちは、牛乳は沸かない」

もとは英語のことわざ。

じーっと見ていると、なかなか牛乳はわかない。

まだかーまだかーと思っていると、時間が長く感じられる。

観察者効果と注目バイアスについては、「 悪循環にはまっている、と気づいたら、目をそらす(固執する意識を、そこからはずす)」ことが必要になる。

先週今週の入院パパさんは、まさにこの状態での 膠着の連続。

時間が長く感じられる、という主観だけでは済まず、 実際問題、予定の入院計画を一週間以上超えている。
数値見合いではあるが、本人がどう過ごすか、という工夫も超えて、本人のあずかり知らぬ部分もあり。。。

パパさんは子供たちと一緒の春休みをまるまる逃してしまったので、 子供達は初めて親のいない春休みを過ごし、 親のいない新年度新学期を迎えたことになる。


結局今日の血液検査の数値では 、好中球の数が下がってきてしまった。

したがって、明日再び輸血。
入院パパさんのこのような状況を受けて、僕は 本日再び、 クリーンルームでも飲める飲料ペットボトルその他の補給面会。


別の病室の患者さんが「いいなあ度々見にきてもらえて」とおっしゃったとおり、 僕は頻繁に病院を訪ねている。

容態の急変の おそれのある時には毎日、 特に急変の恐れのない時には 1日おき。
ほぼ洗濯と買い物と 見舞い と子供達の 安全確保と保護などなど、で埋まり尽くした3ヶ月間。

ずーっと働いてきた女性が、 ある日急に 家事と子育てという「ほぼ24時間、自分の好きにできない時間で埋め尽くされる」状況になったのと似てると思う。

ドバイ出張行きたかったなぁと前に書いたが、 安政の大獄で急に牢屋に入れられたような「 現役の途絶 」みたいなショックを、 僕もやっと言語化できるようになってきたところだ。

同時進行の別の親戚は、 杖をついて歩けるようになったため、 大幅な自宅改修を 入れながらの 施設から自宅への戻り準備にさしかかっている。


僕はもっぱら、パパさん一家担当が続く。

そう、 ここでじっと見ていては牛乳はわかない。

そして、 僕の担当のこまごましたものどもは、 総量が破綻してて 全部の「見える化」は難しく、終わりはない。ないのだ。

「最大値の2割」ぐらいで構わないから、ご機嫌でいたい。いろいろあって、いろいろ重なって、とてもご機嫌でいられない時の「逃げ場」であってほしい。そういう書き物を書けたら幸せです。ありがとう!