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うつわな心

いつか伝えた僕の感覚の、整理のお話。

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お付き合いを始めるとき、
改めて僕らは自分の人間関係というものを見つめ直す場面に遭遇する。

そして、1人の人とともに誠実に向き合い、
生きていくとは、ということについて考える。

そのひとつの関係のために周りとのある関係を断たないといけないのか、とか。
自動的に断る機会を生んでいくことになるのか、とか…



このことについて僕はこう考えている。

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人の心を器に例えよう。

まず僕は、人の心は茶碗蒸しを容れる専用の蒸し碗とか、ラーメン専用のどんぶりとか、
そうした“何か”専用の器ではなくて、

使い道は決めずに自分で“自由に”形成し、
焼き固め、絵付をしたりした1枚の器だと思っている。

あなたの心がその1つの器だとすると、
あなたはそこにいろんな料理の盛り付けを考えると思う。

逆に始めからこの器はこの料理しか乗せないんだ、というふうに決めてしまえば、
それはその器と内容物が出す味わいみたいなのの可能性を、半分捨てているようなものになってしまうと考える。


思い浮かべる献立は毎日違うと思う。

だから、
その時によって器の出せる可能性を考えてあげる。

ひと皿に二品、三品も乗せた賑やかな器になる、
そんな華やかな日があって当然いいと思うし、


もし心の底から大切にしたいと思う人がいたら、
その一品と共に過ごす時には必ず、
その一品だけのお皿として、特別真ん中に置いて、
メインディッシュにしよう。


そうやっていろんなものを乗せてみたほうが、
あなたはそんな自分の器(心)の可能性を知って、

その器が好きになるだろうし、
その器のことをよく知れると思う。

そうやってあなたがあなたの事をよく知ったうえでなお、この料理が1番私の器にしっくりくるなって思うものに、

あなたにとって、
そんな人になれていたら僕は嬉しく思う。

そして、
あとはあなたが自分の心を大切にしてくれたら、
割らないように優しくしてあげてたら僕は安心だ。

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