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母の自転車を思い出す。

広島県呉市で育った僕は小さな頃はお母さんの自転車の後ろに乗せられ、バーのような所を手で掴んで連れ回っていました。

そこでふと思い出したのが、
お母さんの自転車はかなりボロボロだったよなぁ、という事です。

アイボリーのような色は赤茶け、錆びは全体に行き渡り、それでも全く何がいけないのかという感じのお母さんでした。

蘇るのはその錆びであり、
漕ぎ出すときの可笑しな助走の付け方であり、
これでもかというくらいの整備を怠ったボロさです。

たしか後ろタイヤの泥除けの先には、シュノーケリングで使う足ひれみたいな形の泥除け強化ゴム板みたいなのが垂れ下がっていました。

お母さんはとっくに亡くなってしまいましたが
11月の命日の今日、そんなことを思い出して偲びました。
お母さん、もしまた会えるならどんなに嬉しいことか。。