デザイン雑記_3 :『選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」』 と 『ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング』
当noteは「様々なプロダクト/サイト/サービス etc の中で見えてくるデザイン仕事を調べ「デザイン」って何なのか考察する」という方針で始めたのですが、
今回は日々の業務で必要性を感じて読書したこととかメモっとこう、って類の投稿です。日記に近い読書感想文です。
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こんちは。とあるwebデザイナーです。
半年ほど前、企業ブランディングについて知りたく『選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」』(以下『選必』)という本を読みました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01KSZOD86
これまでコトラーのブランド定義などに触れる度「具体的にどう生み出せばいいんだ?」というモヤモヤがあったのですが、企業ブランディング入門書として紹介されることが多い『選必』は、ブランディングディレクター兼コンサルタントでもある著者の諸々な事例を踏まえ解説されており、企業ブランドを規定する為にどう行動すりゃいいのか参考にしやすい印象。モヤモヤ少し晴れました。
『選必』で説明される「体制づくり」から「ブランドガイドライン規定」までの流れを俯瞰するためフロー書き起こしてみました。詳細省略しますが、流れは以下の通り。
1;各部署から1名ずつ集めたプロジェクトチームを発足
2:ステークホルダーの意見を収集
3:キーワードを抽出し整理する
4:社員の代表者を集めてワークショップをし、自社の価値を再発見したり共創する
5:規定されたブランドコンセプトを元にブランドステイトメント、ブランドスローガン(タグライン)を作成する
6:企業ブランドのイメージから逸脱した表現をしないために、言葉やビジュアルのルールを策定し、ブランドガイドラインとして整理する
以下は自分の理解度上げるために組んでみたフロー図ぽいものです。ちょっと詳細書いてあるので気になる人は拡大表示どうぞ。とはいえ、これでも説明省略してる部分が多々あり、ちゃんと知りたい方は『選必』お求めください。読みやすくて良い本でしたよ。
「ブランドガイドライン規定までには多くの労力と社員達の協力が必要不可欠で当たり前だが一朝一夕ではいかない」→「早めに本腰入れて取り組まない企業はヤバい」て圧を読書中はヒシヒシ感じて「しんどいなぁ」という気持ちになる一方で、
上記フローを眺めながら「利害関係者の情報を集めよう → 情報整理して問題点明確にしよう → 問題解決のためのアイデア組み立てて実行しよう って流れ自体は普段の仕事とそう変わりないよな」と思いつ、あれ、これってリソース確保できてクライアントの協力ちゃんと得られたらリブランディングの仕事もできるやん、と思ってしまいました。浅はかなのかもしれんけど。
「仮にリブランディングの仕事やらないなら、デザイナーが企業ブランディングの事を知って何の役に立つの?」と思う方もいらっしゃるかもですが、何らか作る際はクライアントのブランドガイドラインに目を通したいですし、ブランディングにとって重要なロゴ作成の機会もあるので知っといた方が良いよなぁ、と。
ところでロゴ制作の基本をおさえられる『ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング』(以下『ロゴ現』)にはブランディングの視点からロゴのもつ役割の説明だけでなく豊富なロゴ制作事例が収められており、こちらも大変参考にしやすく。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01G6L9EWQ
『ロゴ現』の中で、デザイナー以外も知っといて損はない、というか仕事取ってきたりスケジュール管理したりする方こそ役立つ知識として「どうプレゼンを重ねていくかのプロセスをリソースから判断しましょうね」を示した以下の図を紹介します。
大変分かりやすい図ですね。
これをデザイン着手の前にクライアントにも共通認識としてご理解いただいた上で進められれば、短納期なのに後から「たくさん案がほしい」という要望を受け止めチームが疲弊したり、死を感じたりという悲劇の発生率が少しでも下げられる(防げるとは言ってない)と思います。
以上、最近の読書録でした。
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選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 https://www.amazon.co.jp/dp/B01KSZOD86
ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング https://www.amazon.co.jp/dp/B01G6L9EWQ
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