異次元の輝きを放つ仲間隼斗は岡山をJ1へ導くことができるのか

17節終了時点で全試合にスタメン出場し、FWイ・ヨンジェと共に岡山の攻撃を牽引している”チャンスメイカー”は攻守にわたりチームにはなくてはならない存在だ。

 経歴

柏レイソルユース所属時は主にトップ下を務め、ドリブラーとして2010年のクラブユースサッカー選手権大会で準優勝に貢献。柏日体高校出身で、武富孝介の後輩にあたる。
 高校卒業と同時にロアッソ熊本へ入団。2011年のJリーグ開幕戦で、途中出場ながらプロデビューを果たした。開幕2日前に高校の卒業式がおこなわれたが、ベンチに入るという理由で欠席。初スタメンのFC岐阜戦でプロ初ゴールをあげた。2013年は主力として40試合に出場、6得点を挙げている。2014年シーズンもチームの主力として4得点をあげる活躍をしたが徐々に途中交代することが多くなり、欠場する試合も多くなった。2015年シーズンはカマタマーレ讃岐へ期限付き移籍。契約上出場出来なかった熊本との試合を除くJ2リーグ戦全40試合に出場し、讃岐の中心的選手としてプレーした。2016年から完全移籍となる。2018年、ファジアーノ岡山へ完全移籍

絶好調な攻撃性能

 鋭い切り返しと細かなステップで相手を巧みにかわしゴールへ突き進む。ドリブル回数が多くなると、ボールを奪われる回数は増えるが類まれな体の使い方と確かな技術で安易なボールロストは非常に少ない。常にシュートという選択肢を持ちながらプレーをする。ドリブル、ラストパス、シュート、これらのをライン間でおこなうのであるから相手にとって怖い存在であることは間違いない。左サイドでカットインからのシュートを得意としているが、右サイドでのプレーも可能だ。


奪いきる守備力

 サイドアタッカーに求められる守備タスクは縦パスを入れさせないこと、前に運ばせないことが多い。岡山は高い位置で奪いきり、ショートカウンターから得点を目指すことをメイン戦術としている。仲間は積極的にプレッシングをかけ、高い強度でプレスバックを行い、ボールを奪うことができる。
決して大柄ではないが、体の使い方が非常にうまく相手とボールの間に体を入れマイボールにする。試合終盤でも守備のためにスプリントする姿は人の心をも動かす。


改善されたメンタル面

 加入した昨シーズンの開幕戦で出場わずか3分で退場。メンタル面に課題があった。今シーズンの岡山はキャプテンを置かない体制をとり、試合によって腕章を巻く選手が異なる。仲間がゲームキャプテンを務める試合は多く、チームの核であるという自覚や責任感が芽生えてきた。今シーズンの安定した活躍に及ぼす影響は小さくないだろう。


J1には個人での昇格かファジアーノ岡山としての昇格か

 ハイレベルなプレーを続け、結果を残している今シーズン。夏にJ1のチームから」声がかかってもおかしくはない。移籍して個人昇格してしまうのか、岡山で悲願のJ1昇格となるか。この夏の動向と今後の活躍から目が離せない。

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