得点を奪えず引き分けで7位後退と昇格に向けて黄色信号か〜ファジアーノ岡山VS鹿児島ユナイテッドFC

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昇格に向けて勝ち点3が欲しいファジアーノ岡山は白波スタジアムに乗り込んだが、残留を確実にしたい鹿児島ユナイテッドFCが迎え撃ち、勝ち点を分ける形となった。


試合結果

明治安田生命J2リーグ第39節  

ファジアーノ岡山 0-0 鹿児島ユナイテッドFC

選手交代

【ファジアーノ岡山】
後半19分
FW赤嶺真吾→FW山本大貴
後半40分
MF関戸健二→MF三村真
後半43分
FWイ・ヨンジェ→FW福元友哉

【鹿児島ユナイテッドFC】
後半16分
FW韓勇太→ルカオ
後半31分
MF酒本憲幸→DF藤澤典隆
後半39分
MF五領淳樹→MF田上裕

スタメン




ハイライト


簡単選手採点

*選手のパフォーマンスを10点満点で採点。
*データはスポーツナビから引用。
*引き分けだったので点数が低めになるかもしれません。

GK一森純 7.0
 今節も相手のシュートを防ぎ、2試合連続無失点に大きく貢献した。サイドからのクロスボールにも果敢に飛び出し、味方DFに当たり、コースが変わったボールに対しての反応も良かった。

 被枠内シュート(セーブ率)2(100%)、パス(成功率)21(82%)

DF廣木雄磨 6.0
 自陣でのビルドアップ時、パスを出した直後のリターンパスを受けるための動き直しの質・量ともに良かった。高い位置を取ることで、鹿児島の左サイドハーフをピン止めし、前線からのプレスの威力を弱めた。30分、クロスに身体を投げ出し、腹部で止めたシーンは印象的だった。

こぼれ球奪取 4 ブロック 5、パス(成功率)48(85%)

DF増田繁人 5.5
 懸念されていたビルドアップでは、2トップが行う前からのプレスに冷静に対応し、相手FWには制空権を与えなかった。マークする相手を背中に置いてしまい、見失うシーンは決定機にならなかったが修正したい。

タックル(成功率)3(67%)クリア 4、パス(成功率)57(79%) 

DFチェ・ジョンウォン 5.5
 鹿児島の攻撃に粘り強く対応し、得点を許さなかった。37分に相手ゴールから40ⅿ付近でミドルシュートを放ったシーンは積極性を感じた。裏へのロングボールはイメージは十分だが、もう少し精度を上げたい。

タックル(成功率)3(100%)、クリア 5、パス(成功数)68(79%)

DF増谷幸祐 5.5
 
終始安定感を見せ、岡山にフィットした模様。オーバーラップのタイミングと正確に味方に預けるパスは良かったが、相手陣内深い位置に運べると、ますます良いSBになれると思った。ますたにだけに。

パス(成功率)59(81%)、アタッキングサードでのパス(成功率) 

MF喜山康平 6.0
 
ビルドアップを助け、危険なスペースを未然に防ぎ、存在感を発揮していた。幅を使った大きな展開はチームにとって重要なプレーの一つである。

プレー数 112、こぼれ球奪取 6、パス(成功率)67(82%)

MF上田康太 6.0
 
司令塔として攻撃を司り、長短のパスでチャンスを演出した。得意のプレースキックでは、GKアンジュンスに触られるシーンが多く、威力半減。

こぼれ球奪取4、パス(成功率)72(86%)、プレー数131

MF関戸健二 6.5
 
変わり続ける状況の中で、最適なプレーを選択し、淡々と実行する縁の下に力持ち。スタミナ良し、守備良し、パス良し、運ぶドリブル良し。前半、上田康太からのロブパスをPA内でシュートを放ったシーンはファーストタッチが完璧だっただけに悔やまれる。

パス(成功率)36(67%)、プレー数(アタッキングサード)68(33)

MF仲間隼斗 7.0
 
この試合もパフォーマンスレベルの高さを発揮。攻撃では果敢なドリブル突破で圧力を与え、狭いスペースで反転から運び、シュートを打つなど”らしさ”全開”だった。クオリティの高い攻撃性能だけでなく献身的な守備も彼の持ち味だ。

シュート(枠内)3(1)、タックル(成功率)6(50%)、
ドリブル(成功率)3(67%)、アタッキングサードでのプレー数 45、
被ファウル 4

FWイ・ヨンジェ 5.5
 
裏への抜け出しを狙い続け、DFと駆け引きをし、ゴールに迫ったがこの日も無得点。59分、鹿児島DFラインを完全に突破しGKとの1対1のシーンを作るが、カバーに入ったMFニウドにスライディングで阻止された。ニウドがいなければと嘆きたい。この男の実力はこんなもんじゃない。

シュート(枠内)2(0)、プレー数41、パス(成功率)21(62%)

FW赤嶺真吾 5.5
 
体の強さを生かして相手DFと競り合いながら味方につなげるポストプレーや、少し下がってパスを引き出す動きは岡山の攻撃に良い意味で段差を生み出した。

プレー数  30、パス(成功率)21(38%)

FW山本大貴 5.0
 
55分から登場。積極的な抜け出しと果敢なボックス内への進入を見せた。ケガから復帰後出場時間を徐々に伸ばし、コンディションを上げている印象。

パス(成功率)9(89%)、プレー数 16、

MF三村真 5.5

 この試合のハイライトとなった89分、右サイド斜め45度付近でパスを受けると、ゴール方向へ反転しミドルシュートを枠内に放ったが、GKアンジュンスのビッグセーブにより得点にはならなかったが、最もゴールを脅かしたであろうシーンをわずかな時間で作ったことは十分評価できる。

FW福元友哉 4.5
 
プレー機会が少なく、評価できなかった。リーグ戦には少しずつではあるが絡めているので、日ごろの練習からアピールをし続け、1秒でも長くプレーできるようになっていきたい。ポテンシャルは高いので期待した。


雑感

 昇格に向けて、順位が下ということを考えると勝ち点3が欲しかったが、鹿児島ユナイテッドFCがそれを許さなかった。MFニウドとU-22韓国代表にも選出されたGKアンジュンスが高いパフォーマンスを見せ、岡山の攻撃を封じた。ボランチのMF喜山とMF上田の2人が入れ替わりでパスの出し所を変えることでミドルサードへの前進は割とスムーズなものだったが、アタッキングサードへ進入するアイディアが乏しく、そこでのプレーの質があまり上がらなかったことが得点を取れなかった大きな要因だろう。シュート11本のうち枠内シュートはたったの2本だったことがそれを物語っている。また、代名詞であるセットプレーでの攻撃も不発。ことごとくGKアンジュンスに触られ、効果的なものではなかった。

次節に向けて

 次節は10位の金沢へ乗り込む。前回対戦はホームで2-1と勝ったのでアウェイでも勝ち、順位の近い金沢相手にシーズンダブルを達成したい。残り3試合、昇格に向けて負けられない試合ばかり。得失点4と昇格の可能性を残しているチームの中で圧倒的に数が小さいので、勝ち点が並ぶという状況は避けたい。金沢、横浜、水戸と負けられない試合が続く。悲願のJ1昇格という夢を叶えるために、最後まであきらめず選手を、監督を、チームを信じようではないか。

 ps.ホーム最終戦である横浜FC戦は岡山に弾丸規制し、スタジアム観戦する予定です。というかチケット買いました。(笑)

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