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原稿鬱と脱稿鬱について

私の所感なので他の方は違うかもしれません。

原稿鬱・・・原稿をすることで段々と気持ちが沈み始め、落ち込んでいる状態
脱稿鬱・・・原稿から解放されたのに落ち込んでいる状態

原稿鬱って、原稿していない人にも理解しやすいかと思います。
〆切に追われたことがある方は、精神的にプレッシャーがかかるあの嫌な感じを思い出してください。
二次創作BL小説を書く私が原稿鬱になるのは下記のせいです。

・何度も読み返してしまった結果、新鮮味がなくなり話が面白くなくなる
・上記により「果たしてこんな本を買う人間がいるのか?」という不安に襲われる
・面白くない→書きたくないという心境により机に向かいたくなくなる。いいや今日はもう寝よう…となると「原稿から逃げた自分」という敗北感に苛まれる
・逃げたことにより純粋に時間がなくなってしまい、睡眠時間を削らざる得ない。これにより情緒不安定が増す
・(既刊が一冊も手元にない場合)もし落としたりでもして、イベント当日、机の上に置けるものが何一つなかったらどうしよう…という焦燥
・(本の表紙を絵師に頼んでいる場合)もし落としたとき、絵師になんて説明しよう…忙しいなか私の設定した〆切に合わせて絵を完成させてくれたのに、肝心の私が落とすのか……という絶望

原稿の度にコレです。本当に、マジで、絶対に原稿鬱になります。
だから毎回「ふざけたスケジュールしやがって」「もう二度と本なんて作らない」「これが最後」と唱えますし、友人に「同人活動卒業」を宣言します。

でも本を一冊を出して一ヶ月後ぐらいに「次はなに書こうかな〜」とか言ってます。恐ろしいですね、この謎の中毒性。身体にも財布にも優しくないのに。

次に脱稿鬱です。
〆切から解放され印刷所からも不備なし連絡が来たとしても私の気持ちは上がりません。「やったーー!好きなだけ寝れるぞ!!!」という喜びには溢れていますが、先程まで作っていた原稿が本になるということを考えないようにします。

なぜ脱稿したのに鬱なのか、それはこれで良かったのかな…という気持ちがず〜〜〜〜〜っと占めているからです。

・オチが弱かった気がする…もっと上手く話を練れなかったのか?
・推敲まったく出来なかった…きっと誤字いっぱいあるだろうなあ同じ慣用句を同じページで使ってるんだろうなあ
・読んだ人「こいつ一番マシなところをサンプルにしたな」「買うんじゃなかった」って思うんだろうな…死にたい…
・「楽しみにしてます!」ってコメントくれた人を裏切った気がする

こんな感じ。
怖くない?原稿鬱と脱稿鬱で常に3ヶ月ぐらい鬱になってるんだよ。
「原稿すると3ヶ月間ずっと貴方の気分は落ち込んでます」って分かってるんだよ?なのにまた本を作るの。

今年も既に2つのイベントに参加申し込みや参加宣言をしてしまった。まだ1月なのに。

戦々恐々としてる。
だけどダンボールを開けた瞬間のあの高揚に勝る恐怖ではないのだ。

あーあ、原稿しなきゃ。