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【MCU】『マーベルズ/THE MARVELS(2023/11/10)』観ました



○前置き

 キャプテン・マーベルがまさかのカマラちゃんことミズ・マーベルと共演するマーベルズ公開の特報を聞いてから時が経ち、ついにこの日がやってまいりました!

○感想

 カマラちゃんが良いキャラしていましたね。良くも悪くもキャプテン・マーベルオタクなのが味わい深かったです。ディズニープラスに入会したもののミズ・マーベルはもちろん他の作品どころかディズニープラスそのものを見ないとなぁ、と思っているのでおいおい見たいと思います。

 そして1作目で幼かったモニカちゃんが立派なエージェントとなっていて驚きました。どうやら、ワンダヴィジョンも視聴しないといけないみたいですね!

○普通に楽しい。けど主に残念に感じたポイントが上回った感じ

 ここ最近のMCU映画はディズニープラス作品を全く見ていなくても「そうなんだ(いつの間にかそうなってたんだ)」と思える作りではあるのですが、今作はさすがに置いてけぼりを食らいそうになりました。でも持ち前の特撮視聴者あるある自己補完能力で流しました。

 映画のストーリーは「普通」におもしろかった、という感じ。ゲームで例えるなら、メインストーリーに関わるサブストーリーを回収しないまま本編をクリアしてしまったというか。主題はあるものの、それぞれのサブクエストとサブストーリーがばらけすぎてて本編に集中しづらいように感じました。
 それでいて敵もキャプテン・マーベル1作目クリア後の裏ボス(隠しボス)という感じで、本当に今作単体じゃ楽しめなさすぎるというか……。ああ、そういえばそういうのもあったなぁ、という感じ。でもそれが今作で大事なパートになっているという……。いやまあ、1作目でそういう選択をしたからそうなるよなぁという。

 これが様々な作品(主にディズニープラス作品)を見ていなくても、もう少し楽しめる作りだったらもっとよくなっていたかもしれません。
 ここ最近のアメコミ映画は、映画以外の作品も見ないとついていけないような状況になっているので、例えばサム・ライミ監督のスパイダーマンやDC映画のグリーンランタンの時代の古き良きアメコミ映画のように映画単品で楽しめなくなってきているのがネックに感じました。
 そもそもMCU作品がMCUのその他の作品と同じ世界観であるため、単体の世界観の作品と比べるのもおかしいのですが。それなのにエージェント・オブ・シールドは無かったことになってるらしいのが解せないw

 ただ、それを置いてもマーベルズはマーベルズ1本でギリギリ楽しめる作品ではありました。

 それともう一つ。今回の悪役もソー:ラブ&サンダーの時のように敵にも事情があるパターンでした。マーベルズの悪役の動機も使命感もとても好きです。ですが、ここ最近のアメコミ映画でこういう展開がよく見られるようになってしまい、さすがに食傷気味になりました。
 シビルウォーの時は、世界観がまだ現実的だったためものすごく納得がいったのですが、今のMCUはSFやファンタジー色が強くなって逆に感情移入しづらくなったというか、知らない世界が舞台なのにその情勢や住民の生活などをフワッと説明や場面が挟まれていても描写をしきれてない(もちろん深掘りする尺がないなどの都合があるため)から入り込みづらくなってるのがあるかもしれません。
 また現実の世界情勢を考えると創作作品でも鬱屈した世界観を描かれると息が詰まるので、鬱屈してても良いから、そろそろ「それはそれとして悪役だからぶっ倒して気持ちよくスカッと終わらせる!」って感じの終わり方も観たいですね。

 今作は満を持してのキャプテン・アメリカの映画というより『ディズニープラスドラマ+キャプテン・マーベルのオマケ映画』という形に感じました。


○楽しかった部分

 言わずもがなブリー・ラーソンさん演じるキャプテン・マーベルがかっこいい。そして美しい。しかし、その力強さが彼女の使命感へ突き動かしてしまう点も切なくて良い。使命感と責任感からやらかして、ヤケというか迷いが生じるという……。強くてかっこいいけど、だからこそ、という点がヒーロー作品2作目って感じでしたね。
 ブリー・ラーソンさんといえば、私の中ではいまだに「キングコング:髑髏島の巨神」のヒロインのイメージもあります。

 そして急に始まるディズニー映画(比喩)。吹替を水樹奈々さんが演じているからこその美声の本領発揮という感じで笑いました。ああいう文化の星があるのも宇宙の広がりを感じてとても楽しいですよね。

 相変わらずグースがかわいいけど怖い! グースほんと良いキャラしてる。

○おわりに

 本作は楽しい映画ではありましたが、単品では楽しみづらい点と食傷気味な悪役描写が重なってしまったため、置いてけぼり感が生まれてしまったように感じたのが残念でした。
 あと個人的に家族との別れに「うっ……」とほんの少しなりましたw

 それはそれとしてアクションが爽快な場面もあるし、熱くてエモかったり笑える楽しい部分が盛り込まれているので落ち込んだ時にまた見返したい映画となりました!

 まさか、ついにあそこに繋がるとは……。ついに来ましたか!!!!

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