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私服の制服化で服の総幅30cmになった2024春

月手取り30万円の公務員医療職だった時は、
シフト勤務の休みの度にショッピングモールに足を運んでは毎月10着以上の服を買っていた。

たしかに私の身体は少々体積の大きな状態だけれど、肉体1つでどのように気回していたのか全く思い出せない。

その2年後。
自分の脳のキャパシティがあまりにも小さいことに気づき
『視界に入る情報は厳選し洗練しなければ』
とミニマリズムに目覚め、断捨離を経てさらに2年。

その間にトンデモ女性とお別れしたり、
大切な今のパートナーの女性と暮らし始めたり、
住所を転々としすぎて免許証の裏の住所欄に紙を貼られて追記されたり、
転職しすぎて履歴書の職歴が2枚目に突入したりと、いろいろな事があった。

そして今年の春。ついにクローゼットの中の私の服は、横幅30cmに収まるようになった。

私の服に対する条件は以下の通りである。 

  • 骨格ストレートの上半身をより分厚く見せない

  • 公園からお上品めなレストランまで対応出来る

  • 小物は黒

この条件にした理由は、『手に取らない服』を出さないため。
「この服ちょっと太って見えるんだよなぁ。」という服は気分が下がるためまず真っ先に手に取らなくなる。
様々な外出パターンに合わせて服を増やしていては、、必然的に服1着あたりの出番が減る。
この条件に揃えることは、すなわち『私服の制服化』をするということである。

そして、最も大事な条件は
全部揃えて3泊旅行のバッグに詰めたいと思える服と量であること。
これまでの旅行の経験上、3泊であれば旅行バッグになんの服を詰めてきたか思い出せる。
この量を超えた服は、自分で持っているかどうか瞬時に思い出せないので管理ができない。自分が大事にしてる存在かどうかが思い出せないなんて、服に対して申し訳ない。

条件に収まった精鋭たちは以下の通りである。

  • ストライプシャツ長袖(生地がパリッとしたもの)  計3

  • 黒ハイネック 1

  • 白Vネックニット 1

  • センタープレススラックス 黒白 計3

  • UNIQLO ウルトラライトダウン 1

  • グレーストライプスーツ上下 1

  • UNIQLO リボンタイブラウス 1 

  • 防水パーカー&パンツ 1

  • トップバリュ シームレス下着 計5

  • トップバリュ 無地靴下 計5 

  • しまむら冬用インナー 計5

  • SALOMON トレッキングリュック 1

  • UNIQLO ショルダーバッグ 1

  • 部屋着(Tシャツスウェット 夏3冬2)

  • 喪服 上下 1

以上がクローゼット内のポールの30cmを占めている。
ハンガーはIKEAの薄いプラスチックハンガーを使っていて、全ての衣類がもれなく薄いため、総幅30cmに収まることとなった。

そしてクローゼットには、上記の服と、無印良品のポリエステル麻ソフトボックス大を使用した『思い出BOX』2箱と、『アウトドアアイテムBOX』しかない。
私の四半世紀の、幼少期アルバムから大切な手紙、資格免許証やらエンディングノートに至るまで思い出品の全てがこの『思い出BOX』2箱に全て詰まっている。

空間を持て余している。
今の人生において余計なモノもないので、混乱することがない。
パートナーと転居を考えているが、次の転居先で、私の分の収納は幅30cmでいい。


ちなみに靴も、スニーカーとパンプスと革サンダルの3足しかない。
靴が3足を超えると何を履いていこうか選択に迷うので、その日その日で「どう考えてもコレしか履かないわ。」という限界の数に絞ったら3足だった。

半袖のトップスはお上品な場面では避けてしまいがちだし、春秋に対応できないので持たないことにした。
ストライプシャツにしているのは、私の丸々とした骨格ストレートの上半身をどうにかこうにか上手い感じに包み込んでくれるのが、最終的にストライプシャツしか無かったから。
黒ハイネックは春秋のまだ肌寒い日に、ストライプシャツの下に着るために購入した。

柔らかい素材や身体に合わないサイズのものは、もれなく某グルメ本マンへの変身アイテムになってしまうと分かっているので、必ず購入前に2サイズのパターンで『試着』をすることにした。
着太りする服を買うことは一切無くなった。

下着やインナー、靴下はケースなどに仕舞う収納にしてしまうと、私の場合は衣類の一種と認識できなくてパニックになるので、ポケットタイプのハンガー収納を1つ導入した。
これにより「私達も身につけるものの1つだよー。」と下着や靴下に言わせることに成功している。
クローゼットを開いた時、各アイテムが視界にとっ散らかって訳が分からなくなることも無くなった。


自分の設定した条件に沿って身につけるものを揃えることで、地下鉄の窓に映る自分の全身を見て「うわ鏡餅じゃん!!!!!」という日が無くなった。
旅行に行く時には、喪服とスーツ以外をリュックに丁寧に詰めるだけ。
仕事の朝にクローゼットから服の上下を取り出しても、どう頑張ってもストライプシャツとスラックスしか出てこない。

もともと私の脳みその容量が限りなく小さいので、オシャレでスタイリッシュに魅せてくれる流行りの服の組み合わせを考えるキャパシティがない。
せいぜい「下着をつけて服を着る。」とかしか覚えられない。

これからは、この制服化した服を着倒して、悪くなったら買い換える。
総幅は幅30cmをキープ。そんな生活を送っていきたい。


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