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恋してますか?

verdeさんのMichael Jacksonへの情熱がとても伝わってきた昨日の日記でした。歌一つで人生の転機というか方向性が変わるって、音楽のパワーって凄いものがありますよね。私もEric ClaptonやVan Halenに出会わなかったらギターを弾こうなんて思わなかったし、ギターミュージックにハマることもなかったですね。

ところで、私の転機ですか?私の転機は、高校生の時にあるマンガを読んだことで変化がありましたね。それが植芝理一の『ディスコミニケーション』というマンガです。

この本に出会わなかったら早稲田にも行ってないし、哲学もジェンダーもやっていなかったでしょう。

マンガの内容は、狐のお面を被った主人公「松笛」とヒロイン「戸川」のドタバタ民俗学的ラブコメです。民俗学的ラブコメってなんだ⁉️って話ですが、妖怪の話やインド神話、はたまた冥界にまでいってしまうという作者の趣味全開のマンガで、書き込みも精密だし、いろんな知識に裏付けられた内容となっています。

ストーリーが進んで行く中で、主人公の松笛君はとても奇怪な行動をとってトラブルを解決していくのですが、そこにヒロイン「戸川」は巻き込まれていくことになります。そのヒロインである戸川が章の最後に言うセリフに私の心は撃ち抜かれました。

「どうしてわたしは松笛君のことが好きなんだろう?」

このセリフ、高校生の私にズキューンと刺さりました。なぜなら、私もある人に恋をしていたからです。もう戸川のセリフ通り、なぜその人が好きなのか分かりませんでした。しかし、好き・恋をしているのは確かなのですから、もう頭の中は大混乱。そこから恋や愛ってなんだ?という疑問が私を支配し始めました。作者の植芝理一が行っていた早稲田に入れば何かわかるかもしれない、哲学を勉強すれば何かわかるかもしれない。そう思って受験勉強したり、マンガの中で紹介されている本を読み始めました。とくに印象的だったのが、中沢新一『悪党的思考』でしたね。

私の恋の結末ですか?それは秘密です。でも、あの時、あの年齢にしか感じられない感情に心も頭もいっぱいだったということは確かですね。

今日はプチ・フランス語講座はお休みにしましょうか。日曜日の夜、ゆっくり休んでください。

最後に高校生のころによく聞いていたOriginal Loveの曲をリンクしておきます。それでは!

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