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バンドマン/作曲家が気を付けるべき著作権

0.前書き

お久しぶりです。
ラウドロックバンド、CRAZUSの作曲、ギター、コーラス、シャウト、ラップ、デザイン、ディレクションを担当しているTKsh(タケシ)と申します。

会社が変わったり仕事の繁忙期だったり、徐々にライブができるようになったり、色々お声がけいただいていくつかのバンドに兼業で入ったりとで全く更新できておりませんでした。

今回は音楽の著作権について簡単に触れたいと思います。法学部を出てるわけでも専門家でもないので、作曲者として知っている限りのざっくり解説ですので間違ってたら指摘してください。むしろ詳しく知りたくて書いている節があります。
音楽を作る方も、音楽が好きな方もできるだけ著作権を侵害しないで楽しめるきっかけになれば嬉しいです。

1.そもそも著作権って?

まずは著作権が発生する著作物の定義からです。

著作権法第2条第1項第1号
「著作物」とは、著作権法第2条第1項第1号で、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」らしいです。
簡単に言うと、頑張って作った芸術作品は全部著作物だよって感じですね。

そしてその著作物は以下のケースでのみ引用して利用していいらしいです。

第32条1項(引用)
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
ざっくり言うと、人の著作物でお金を稼いじゃいけないし、著作者の許可なくその作品を引用していると分かる形で公開するのもNG!
ってことみたいです。

2.具体的にやっちゃいけないことって?

僕が調べた限りだとざっくりこんな感じです
・やってもOK
コード進行をネットに上げる
コード進行が全く同じ曲を作る
(メロディーや曲の構成、リズムが別物になっている場合)

・NGな引用
メロディが一緒の曲を作る(キーが違うのもNG)
伴奏でどの曲か特定できる曲を作る(リフだけパクって曲にする等)
耳コピした楽譜をネットに上げる
その曲だと分かる形で音声や演奏動画などをSNSやブログに掲載する
金稼ぎ
結婚式とか人が集まる場所で著作物を流す
ほんの一瞬でもどの曲が元かを判断できる範囲でサンプリング/Remixする

Youtubeなんかで演奏動画上げると一定の金額が著作者に還元されるのでOKらしいのですが、恐らくTwitterとかInstagramに上げるのはNGなんでしょうね。
僕自身やってしまったこともあるし、よく見かけますし、おそらく目くじら立てるアーティストも多くはないと思いますがモラルの問題なので辞める。
どうしてもやりたければ全パート自分で演奏するか打ち込んでYoutubeへの公開に留めるのがいいかもしれません。

3.作曲で気を付けること

作曲に関して言うと、OK/NGは2パターンに分かれますね。
メロディが似通うのはアウトになるようです。
例えばJosie And The Pussycatsの3 Small Wordsと某GさんのAから始まる曲のAメロについては結構グレーなのかもしれません。
裁判の事例で言うと、主旋律が似通っていてBPMも同じなので著作権侵害に当たる。となったことがあるようです。

伴奏(コード進行)が似通うことが問題視されるケースは少ないようです。
うっせぇわ、夜に駆ける、春を告げる、第六感とかの最近流行りの曲は丸の内サディスティックとコード進行が一緒(厳密に言うと若干違うところがあったりなかったり)ですが、たぶんOKなのでしょう。

この2つの違いで言うと、主旋律は誰が聴いても同じだと判断できる
コード進行や音楽の形式は、一般的(音感/音楽理論がない人)に同じ曲だと判断できない。ということでしょうか。
〇小節まで/〇秒までなら同じでも平気。という説をたまに見かけますが、日本国内においては法的根拠がないみたいですね。

4.最後に

音楽を楽しむ人として著作権を順守するのであれば
・特徴的/印象的な部分を使わない
・原曲を流さない
または、これらの行動をしている人を避ける。が言えるんじゃないかなと思います。

金銭が発生していないSNSがグレーなのは意外ですが、気を付けたいですね。
ちなみに私はなるべく人の曲を聴かない(特定のアーティスト以外は聞かない)と言うことで回避した気になっています。
自分が聞きたい曲は自分で作ればいいし、あまり飽きない質なので自分以外はELLEGARDENとQUEENとvistlipの曲で概ね満足してたりします。

余談ですが、Barksに私のギターの記事が載りました。このギターについての詳細はそのうち書こうと思います。

また、7/31にTaste of Summer Festival 2021に出場することになりました。
ファンの方々に勝たせていただき、オーディション枠での出演です。
初開催の野外フェスなので、フェストともにこれから伸びたらうれしい限りです。良かったらお越しくださいませ。

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