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ビリギャルが1年でTOEIC800点をとり、カナダの大学に入学した話(後編)

英語学習デザイナーのTake-sea.Kです!

■ビリギャルが1年でTOEIC800点をとり、カナダの大学に入学した話■
(後編)

前編はこちら。

トモちゃんからTOEIC800点をとったことを聞き、居酒屋で椅子から転げ落ちた僕は、カナダ留学後の話をひとつひとつ聞いていきました。

カナダでは語学学校に3週間通っていたが、やはり英語はまったく歯が立たなかったらしい。意気消沈して帰国すると、悔しさがフツフツと湧いてきたトモちゃん。

「あかん!もうめっちゃくやしい!絶対見返したる!!」


ということで英語熱が一気に燃え上がり、英語にすべてをかけることにしたとのこと。TOEICの高得点を目標に掲げ、一気に舵をきる。ここにギャルっぽい真っ直ぐさがあります。

近所でおばちゃんが自宅で教えてる英語教室に入り、TOEICを中心に毎日おばちゃんと猛勉強をして、何回目かの受験でようやくTOEIC800を取得したらしい。

失礼な話だが、僕が数々の生徒を見てきた中でトモちゃんの英語力はビリだったと思う。ただトモちゃんはとても頑張り屋さんだった。レッスンは飛ばさないし、アドバイスは素直に守るし、宿題も必ずやってくる。真面目さは間違いなくトップクラスだった。

「先生には基礎をたくさん教えてもらったから、直接この事を伝えたかってん。今なら先生が言ってたことが理解できるわ。文法ってめちゃくちゃ大切やな。あの時の私には分からんかったけど、今は英語の難しさと楽しさがめっちゃ分かる」


仕事の喜びはここです。誰かの人生のほんの小さなきっかけになり、その人生をほんの少しでも豊かにする力になる。

でも僕なんて小さなきっかけの一つ。とてつもない努力をして、そして継続という一番難しいことをやってのけたのは、誰でもないトモちゃん。彼女が一番すごいんです。

「それでな、私カナダの大学行こうと思ってるねん。だから今一人で向こうの大学と英語でやりとりしてるねん。私がやで?やばくない?でも一人でやりたいねん。めっちゃ大変やけど、やっぱり自分でしないと成長がないやん。」


目をキラキラさせながら話しているトモちゃんを見て、逆に彼女からレッスンを受けているようでした。

先生、夢を見てる?
先生
夢を諦めてへん?
先生、人並み以上の努力をしてないんちゃうん?
先生、自分の限界を自分で決めつけてへん?


努力しても結果が出ない時はあります。その努力は経験という血肉になるので無駄にはなりません。ですが、トモちゃんはもう一歩踏み込んで結果が出るまで努力を継続したんです。

彼女と別れた帰り道、ほろ酔いの頭でその日の会話を何度も反芻しました。そして自問自答をしました。「俺頑張ってるのか?」と。

それからしばらくしてトモちゃんはカナダの大学へ旅立ちました。

彼女ならきっと大きなことをしでかして、また連絡をくれると思います。

「私がやで!?やばくない?」


キラキラした目で話すトモちゃんに、もう一度会えると確信してます。

俺も負けてられないなぁ。

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