エネルギーと価値

タイトルだけみると何の事か意味不明ですが。
少し書いていきます。

本業と呼ぶにはまだ程遠いけど、ミュージシャンです。
もちろん音楽での収入はほぼなく、アルバイトなりをメインの収入源にしている所謂ミュージシャンです。
音楽活動をして行く上での費用は全てアルバイトで得たものを転用しています。

最近ある記事で、お金そのものはエネルギーであると言う記事を読みました。その時はさして実感もなく、そうなのね。
くらいの捉え方でしたが、よくよく考えると至極納得でした。

例えば、公共交通機関で言うと歩いて３０分のところを１０分で移動できる。しかし、３００円かかる。

これ自分で歩くと３０分かかると言う時間とそのエネルギーを３００円で交換してるんですよね。あたり前ですが。

そして、その１０分には短縮された２０分を有効に使えると言う価値が生じる。だから、公共交通機関が成り立つんですよね。
もし仮に、歩く時間と変わらないのなら成り立たない。

これを自分たち全く売れてないミュージシャンに置き換えると。

ライブってだいたい２５分〜３０分程度何ですが、これをチケット代と交換することになります。ここに交通費やその他諸々が入ってくると、だいたい３０００円ちょっとになる。
要は、２５〜３０分のエネルギーをそれだけの金銭と交換してるんです。
そりゃ、ライブします！観に来てください！ではお客さん来ないわけだ。

ライブしてる自分たちからしたら、価値があるつもりだけどだいたいの場合普通の人にとってはなくても支障ないのだから。

なら、お客さんに来てもらうには目に見えて明らかな価値を作る必要が有る。それがミュージシャンの腕なんだろう。
エネルギーと交換してまでも享受したいと思ってもらえる価値を。

よく、集客頑張ってと言われますがそうじゃ無い。
ミュージシャンに限らず、クリエイターがもっとも頑張らないといけないのは、自分たちが自分たちの活動を通じて社会に、身の回りの人に提供できる目に見えて明らかな価値は何なのか。

それを真剣に考え抜くことだと思います。

それを真剣に考えていないから、音楽で稼げていないしアルバイトで得た収入を転用する必要が出て借金も有るのだと分かる。

お金というエネルギーと交換してもいいと思わせる価値を生み出す。
他人様が労働というエネルギーと交換して稼いだお金を交換してもいいと思ってもらえる価値を。