Novavax社と武田のワクチン(Discussion が勉強の役に立った。)

NVX-CoV2373 のB.1351変異株に対する効果。NEJM May6

#ワクチン #コロナ

Novavaz社が提供して武田が販売するワクチン。遺伝子組換えたんぱく質ナノ粒子技術をつかったNovavax社が特許を有するアジュバント「Matrix-M™」によるワクチン。

コロナの全長の遺伝子を含むバキュロウイルスを工学的に作成した。蛾抽出した細胞培養をバキュロに感染させて、スパイク蛋白三量体を発現させて、クロマトグラフィーで精製する。これをP80に配合させて、ナノ粒子にする?

1−2相試験では、中和抗体が中等度から重症患者か得られた血性の4倍のレベルに達した。

2020年8月17日から12月25日における南アフリカ16箇所で登録された主要効果項目と事前の安全性に関する、無作為、観察者盲検、プラセボコントロール、フェイズ2a-bのトライアル。結果的に変異株が95%ぐらいだった。

HIVに感染している18−64歳 してない18−84歳。事前に抗スパイク蛋白IgG抗体を測定。

除外は妊婦、免疫抑制、HIV以外の免疫不全、コロナの既往、疑い、5日前のスクリーニングのNAATでの感染検査。

効果判定、2nd injection の後の7日以内の発生と、8日目から12ヶ月後、active surveillance を行い、疑いに対して受動的surveillanceを行う。新規の発症を疑う症状があれば、対面で診察を行い鼻のスワブをとる。

IgG 抗スパイク抗体血清陰性群のワクチン効果は49.4%、血清陽性群の効果は52.6%、HIV陰性における血清陰性は60.1%、血性陽性群の効果は52.2%。血清陽性、陰性のプラセボ群の感染率は同じ。

そもそも30%が元々血清陽性だった。

B1,351の流行前の感染によって得た免疫は効果がないことがわかった。B1351株(B117ではなく。)というのが厄介な変異株のようで、3つの変異が重なっていることが利きにくい?みたい。この論文はDiscussion がほかのワクチンのレビュー的になっている側面があってAstraがこの南アフリカ株に効果がほぼなし。JNJ,ファイザーはそこそこ効果あるってことみたい。

ちなみにざっと日本の空港検疫でひっかかった人の渡航歴をみるとインドネパールがめっちゃ多くて、南アフリカはぱっと見なかった。インドはB16172っていうやつみたい。ブラジルとかからの入国者も感染してるみたいで。

南アフリカ型は岐阜、茨城、神奈川で見つかっているみたい。この論文によると圧倒的にワクチンも利きにくくいみたいなので特に注意あ必要なように感じた。まだまだ収まる気配がないし、注意が必要ですね。特別この地域は強力にやらないと大変なことになるかも。。。ちなみにE501Yはよくテレビで出ているイメージがありますが、これは変異株の局所で、英、南ア、ブラジルの全部にある変異みたいです。

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