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【初白星】横浜FC vs.大分トリニータ レビュー

どうも!こんにちは!Kaiです。リーグ戦、カップ戦ともに1試合ずつ終え、まだ勝利のない大分でしたが、ようやく今シーズン初勝利です。内容については、後述しますがとにかく勝てたのでよかったです!では、本題にいきます!

試合結果

横浜1-2大分
【得点者】
横浜
30’手塚
大分
9’三竿
11’小林成
【選手交代】
横浜
67’斉藤→伊藤
77’松尾→杉本
77’武田→前嶋
87’クレーべ→渡邊
大分
60’伊佐→長沢
60’小林成→高澤
60’上夷→羽田
71’井上→高畑
77’下田→小林

スタメン

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スタメンは上図の通りです。
大分は、前回のルヴァンカップから、9人入れ替えてきました。注目は、右のCBに入った上夷。大分加入後初出場&初スタメンです。中央は坂、左は三竿で決まりという感じですが、右のCBは誰が適任なのかまだ探っている感じですね。そして、福森と下田は前回に引き続いて先発を果たしました。トップには、今シーズンから13番を背負うことになった伊佐。ベンチには、ルヴァンカップで先発を果たした屋敷が控えます。

先手

横浜は守備時は4-4-2で開始から前からプレスをかけていきます。大分は、ここ2試合プレスに対して個々人の立ち位置や判断が芳しくなく解決策を見つけることができずに苦戦してきましたので、横浜のプレスをどう攻略するのか注目です。

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大分は8分に上図のように、大分は横浜のプレスを回避することに成功し、その流れから先制します。小林成がマギーニョの背後で受け、クロスをあげ1度はDFにクリアされますが、クリアボールを福森が拾い、走り込んできた下田へ。下田は、小林成に預け、小林成はもう一度クロスをあげますが、DFにブロックされます。ディフレクションしたボールは、下田の元に転がり、下田が左足でマイナスに折り返すとボックス内ニヤで三竿が右足で合わせ横浜FCのゴールネットを揺らす事に成功します。下田が素晴らしいのは、三竿までピンポイントで届けた左足のクロスもそうですが、後方から深い位置までサポートにでできたこと。三竿もCBらしからぬあがりで大分にきて初ゴールをとりました。幸先いいですね。

大分は、先制した2分後に追加点を奪います。井上がチェイスし、高い位置で奪い持ち前のスピードで自らサイドを突破し、折り返すと、袴田がクリアミスをし、流れたボールを小林成が冷静に左足で流し込み大分は追加点を奪うことに成功します。

J2以上J1未満?

大分は、2点先取した勢いに乗りたいところでしたが、横浜にボールを握られる展開が続きます。大分は、前回と前々回に続き、ボールを保持はするものの相手のプレスに為すすべなく前に蹴って回避することしかできません。蹴って伊佐がポストするもセカンドボールは相手に回収されてしまいます。球際やトランジション(切り替え)の部分で横浜に完敗し、ここまで見るに現在の大分の立ち位置ってJ1の水準じゃなくない?ってことを思わざるを得ません。これから戦術の浸透や、個人のコンディションが上がれば解決されることかもしれないですが、ここまで戦ってきた相手はどこもJ1でいえば中位もしくはそれ以下のレベルのチームです。なので、上位チームと戦った時にこのままだとコテンパンにされてしまうのではないかと危惧してしまいます。それ程、ここまでの大分はうまくいっているとは言えないです。

手塚の技ありFKと横浜のポジショナルな攻撃に苦戦

前半の30分に手塚のFKで1点返されます。このFKには高木も一歩も動けませんでした。入った瞬間思わず、これは仕方ないと腑に落ちてしまうほど敵ながら天晴れなFKでした。中村俊輔いないからと安心していたなんて言えないです()

横浜は、1点返し更に勢いを増し、手塚、瀬古を中心にボールを回し、大分のゴールマウスを脅かします。(瀬古も手塚は本当にいい選手で厄介でした。)そして、千葉から移籍してきたクレーべの高さ強さをシンプルに活かし、大分が同点に追いつかれるのも時間の問題かと思いましたが、なんとかリードしたまま折り返すことができました。

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横浜は攻撃時に瀬古が落ちるポジショナルな攻撃で手塚とテンポよくゲームを組み立てながら、松尾やクレーべの個の力で大分の5-4-1のブロックを攻略。緻密さとクレーべをシンプルに使う横浜の攻撃は厄介でした。

紙一重

後半も変わらず横浜ペースで試合は進みます。大分は、60分に伊佐に代えて長澤、小林成に代えて高澤、上夷に代えて羽田を投入しました。坂を右にし、羽田を中央に変更します。右サイドを松尾に崩されていたので、強度を上げるための変更でしょう。交代した上夷はJ1初出場ながら、ビルドアップなどで良さを出せていてとても良かったですが、守備の強度のところでまだ物足りなさは感じます。まだ、J1の水に慣れていないのは当然なので、右CBのスタメン争いは激烈になりそうです。
大分は、攻撃的な選手を投入しましたが、流れは俄然横浜ペース。守備に追われる時間は長く、足を攣る選手もでてきました。71分には井上が足を攣り、高畑を投入します。左WBに起用していた福森を右にし、左に高畑にします。井上は交代を余儀なくされましたが、2点目の起点になりましたし、足の速さを活かした突破、守備にも走れプレーも落ち着いているので、右のWBのファーストチョイスになりそうです。

大分も5−4−1のブロックは、お世辞にも鉄壁ともいえず何度も横浜の猛攻に耐えきることができずに崩壊してしまいますが、高木のビックセーブに何度も救われ何とか紙一重で死守しました。終了間際には伊藤翔のゴールで同点に追いつかれたと落胆しましたが、VARによりオフサイドと判定され、試合は1点のリードを守り切った大分が勝点3をゲット。大分はJ1通算100を達成。

勝点3を得ることはできたが課題は山積み

大分は今シーズン初めての勝利を手にすることができましたが、課題は夏休み最終日のようにまだまだ山積みで、1日いや、1時間でも早く終わらせなければならないです。今日は、開始して間もなく運よく2点先行することができたので良かったですが、いつ逆転されてもおかしくないほど内容では完敗でした。
戦術の浸透云々よりコンディションの上がっていない選手もいるのが心配です。特に長谷川は前年のように左右両足でピッチを展開するようなプレーもまだ少ないですし、何より、守備の強度が物足りないですよね。時間が解決してくれることを祈るばかりです、、

ここまで、3試合を終えての課題は共通していて。
まず、1つが攻守の強度がJ1レベルに達していないこと、2つ目は、前からくる相手に対して昨年のように丁寧に繋いで剥がすことができずに打開策が蹴って回避するしかないことです。途中からでできた長沢も、このままでは、守備に走るだけ選手になりかねないですので、ボールを保持する時間を長くしてサイドからの攻撃を増やしつつも機をもみて中央からの攻撃を増やしていかなければいけないです。

終わりに

ここ3試合で、1勝1分1敗ですがリーグ戦はまだ無敗です。今日勝ったことで選手達も自信になったことでしょうから、今日の勝ちは非常に大きいです。また、前回の記事でまだまだ時間がかかりそうと書いた福森が3日目とは見違えるほど良くなってましたし、新戦力の活躍などポジティブなこともたくさんあります。長く厳しいシーズンはまだ始まったばかりなので、新生大分トリニータの成長には期待しかありません。

次節は、10日にガンバ大阪と対戦です。次節も勝利して2連勝を!




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