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【ワンキャリア宮下さんと語ってみた】いい就活ってなんでしょう?これからのキャリアの作り方

ツクルバは新卒採用を強化するにあたり、就活生向けに、当社CEOの村上と成長ベンチャーの経営者との特別対談をシリーズでお届けしています。

第二弾は、新卒の就職活動で多くの学生が利用するサービス「ONE CAREER」などを手がける株式会社ワンキャリア 代表取締役社長 執行役員CEOの宮下尚之さんがゲストです。

経営者同士で、今の就職活動やキャリアの考え方について語りました。

宮下尚之/Takashi Miyashita
2010年、Mars Japan Limited に入社。同年、株式会社トライフを創業。2015年、株式会社ワンキャリアを創業。以来、新卒採用支援メディア『ONE CAREER』、中途採用支援メディア『ONE CAREER PLUS』、採用DX推進を支援する人事向けサービス『ONE CAREER CLOUD』など、採用市場を変革するサービスを次々とリリース。

村上:
就活生に向けた情報発信として成長しているベンチャー経営者の方と対談するという企画で、本日お時間いただきました。今日はよろしくお願いします!

宮下:
よろしくお願いします!


ベンチャーで働く楽しさは、シェアの奪い合いではなく、市場自体を伸ばしていけること

村上:
ツクルバとワンキャリアは、それぞれ2019年(ツクルバ)、2021年(ワンキャリア)に上場し、上場後もベンチャーとして特定の業界を変革しようとさらなる成長を目指している点が共通していますよね。

宮下さんが考える「成長しているベンチャーで働くおもしろさ」ってどんなところだと思いますか。

宮下:
まず、「ベンチャー」が何かというと、産業としても会社としても「成長」が前提になっているということだと思っています。逆に言うと「未成熟」などのニュアンスも含まれます。

村上:
企業の規模ではなく、成長市場にいて、成長を志向している、ということですね。

宮下:
そうです。伸びる市場では、競合他社とシェアを奪い合わずに、市場自体をみんなで伸ばしていけて、その中で自社も規模を拡大していけます。

一方で、成熟産業は、基本的には市場の中での奪い合いになります。商品Aのシェアを伸ばそうとすると、同じ市場のどの商品からシェアを奪うかという発想になります。健全に何かを伸ばすおもしろさを味わいたいなら、ベンチャーの方が楽しいと思います。

成熟産業で働く個人のメリットもきちんとお話しておくと、スキルセットが明確ということはいえると思います。職種別のあるスキルを身に付けたい人は、成熟産業もいいかもしれませんね。

村上:
スキルセットが明確というのは、型があって学べるという意味ですか?

宮下:
そうです。例えば、プロモーションでテレビCMを打つことになったとき、CMの作り方に型があり、どこにどのくらい打てばいいかロジックもあります。ベンチャーは、前提やルールがどんどん変わるし、ロジックも自分で作らなければなりません。

成熟産業は、職種別のスキルはつきますが、世の中のルールや前提が変わった時に適応できるかが分からないというリスクはありますね。

村上:
なるほど。僕が新卒の時に話してもらった話と似ていますね。

大企業にいくとは巨大客船の乗組員だ、と。巨大客船の中ではオペレーションが完璧に組まれていて、そのポジションの仕事は完璧にできるようになるし、そのポジションで他の船には乗れるようになると。

一方、小さい船、こちらがベンチャーですね。小さい船は確かに巨大客船より沈む可能性が高いですし、全員常に手を抜けない状況です。嵐が来たら自分の持ち場を離れてでも全員で帆を張らないといけない。でも、船を降りる頃には、とある業務のオペレーターではなく、立派な船乗りになっている、と。

宮下:
おもしろいですね。

村上:
いい悪いではなく、自分がどう生きたいか、どういうキャリアを歩みたいか、自分で意識して環境を選ぶことは大事ですよね。


これからのキャリアは、キャリア全体をひとつなぎにしていく視点が大切。どこに入るかではなく、そこで何をするか。

村上:
就活中の学生に、就職活動やキャリアについてアドバイスしたいことはありますか?ワンキャリアという事業に携わっている宮下さんは、知見や視野が広いと思うので。

宮下:
1社に入って30年過ごす、会社がその人のキャリアに責任を持つという時代は完全に終わりました。そうなると、自分のキャリアを所属する会社任せにせず、自分のキャリアは自分でつくるという考え方になっていきます。

村上:
どこかに入れば安心というわけではなく、そこで自分自身で意思を持って何をするかが大事ってことですよね。

宮下:
そうですね。日本の転職回数は、今、平均で3.3回ですが、都心ではもっと多いし、韓国は6~7回、アメリカは10回以上で、これから日本もそちらに近づいていくのは必至です。

この瞬間この会社でキャリアをつくるということじゃなくて、長い人生の中で自分のキャリアをどうしていくのか、周りに流されずに自分で決めていってほしい。「ワンキャリア」という名称も、キャリアをひと繋ぎにするという意味なんです。

キャリア自体が、小さな塊を繋げてひと繋ぎにしていくようになるので、それを設計できるかが重要です。

最初に入社する1社を決めて終わりじゃないし、1社目で失敗したから終わりでもない。もっと自由だし、長期スパンで考えるといいよ、ということを伝えたいです。

村上:
私は、新卒で入った会社がリーマンショックの影響で事実上倒産してしまったんですが、退職が決まってから辞めるまでの半年間、最後の最後まで自分にできることを考えてめちゃくちゃ働きました。その姿を見てくれていた人が、私が転職するとき、「いいやつがいるから」って周りに紹介してくれて、転職にも困らなかったんですよね。

その方達が、同じ業界の他社で役員や社長になられていて、今でもかわいがってくださる。まさにワンキャリアというか、目の前のことを一生懸命やることがキャリアや人生に繋がっているなぁと思います。

宮下:
日本の新卒の就活は、大学受験の合格不合格みたいになっているなと思います。もちろん入れるのは1社だけなんですが、就活を通じて社会を知ってほしいし、自分と相性のいいところを知って、自分で選んでほしいと思いますね。

新しいチャレンジの機会や新しいポジションが、人を成長させていく

村上:
ワンキャリアの新卒採用の割合は、どのくらいですか?

宮下:
新卒は直近毎年10〜20名くらいですね。社員の人数でいうと中途の方が多いですが、新卒の割合は高まってきています。

村上:
若手メンバー中心の組織で、会社を急成長させていると思いますが、若手が活躍する組織はどうつくっているんですか。

宮下:
新卒を新卒扱いしないことですかね。もちろん育成プログラムはありますが、必要以上に新卒のラベルを貼って特別扱いはしません。社内ではインターンの学生も新卒も中途も混ざって働いています。

特にエンジニアは、入社してすぐ、管理職会議に入っている人もいます。子どものころからプログラミングをやっているという人もいるじゃないですか。そういう人達を子ども扱いしないというスタンスで、「人の数だけ、キャリアをつくる。」というミッションをそのまま社内でも体現しています。

仕組みでいうと、誰でも、いつからでも、役職につくべき人がつける仕組みや、新しいことにチャレンジできるということを、重要視しています。

村上:
いいですね。新しいチャレンジの機会や新しいポジションが、人を成長させていくというのは共感です。

ツクルバでは、成長意欲のある人に機会を与えて、抜擢していくことですね。私は最初のキャリアがリクルート系の会社だったので、その影響が強いと思います。理念共感を大事にしているし、新卒の採用や成長に投資し、新卒に最短でリーダーとして育ってほしいと思っています。成果を出している人や成長意欲のある人を抜擢して挑戦の機会を増やすことで、成長速度を上げていきます。

より良い社会をつくりたいからこそ、メンバーには「誠実さ」や「正々堂々」を求めたい

村上:
宮下さんは、またはワンキャリアでは、どんな人を採用したいと思っていますか。

宮下:
誠実な人ですね。私たちの事業が、BtoBtoCの事業なので、法人のお客様にはこう伝えて、求職者の方にはこう伝えよう、とコミュニケーションを分けることができてしまうんです。でも、それをよしとしていなくて。バリューの1つにも「誠実さ」を入れています。

村上:
不動産業界と似てますね。僕もよく「誠実に」とか「正々堂々」という言葉を社内で使うんですが、誰にでも顔向けできるような正しい仕事で、継続的に利益を出して、社会に必要とされるべきだと思ってます。

宮下:
「正々堂々」いいですね。

村上:
ちょっと武士っぽいかなと思うんですけど(笑)

あとは「早く行動して早く答えにたどり着く」という志向が強い人は、ベンチャーに向いていると思います。早く答えにたどり着く人は、いっぱい考える人ではなく、早くトライして、早く失敗して、早く改善する人だと思うので。そういう人と働きたいですね。

中古が主流の時代に「デザインの力」を活かして、カウカモが「日本の住まいをリデザインする」

宮下:
今日、一つ聞きたいと思っていたことがあります。

ツクルバとワンキャリアは似てるなと思っています。住宅市場と人材市場、業界は違えど、情報の非対称性が課題となっている大きな市場を、データの力を使って顧客志向に変えていくチャレンジをしている点が同じだなと。

また、ワンキャリアもデザインを重視していますが、ツクルバの強い特徴だなと感じるのは「デザイン」を非常に大事にしている点です。カウカモがデザインを大事にしているのはなぜなんでしょう?他の住宅系のサービスとは明らかに違う気がします。

村上:
ツクルバがもともとデザイン会社だからだと思います。祖業(創業時の事業)がデザインの受託事業でした。

宮下:
なるほど。

村上:
以前はデザインのアウトプット自体でお金をいただいていましたが、今は、お客さまのより良い体験のためにデザインを使っているという違いがあります。でも、祖業のDNAは受け継いでいると思いますね。

宮下:
住宅の仲介事業は、正直、デザインを大事にしなくても、取引を生むことができますよね。でも、あえて、体験の価値を高めるためにデザインを大事にする、というのがカウカモらしさなんですね。

村上:
住宅市場でいうと、欧米は流通の80%くらいが中古物件ですが、日本はまだ25%くらい。これからはますます中古が主流の時代になります。1度住まいを買ったら終わりではなく、ライフスタイルに合わせて、何度も住み替えることも、特に都心では普通になっていきます。かつては転職なんてしない時代があって、今は転職が当たり前になっているのと同じで、住宅も何度も住み替える時代が必ず来ます。

中古が主流の時代に、自分らしい暮らしを何度でも実現するために、リノベーションは必須です。また、体験自体をデザインし直して、オンラインのタッチポイントも進化させ、手軽に叶えたい暮らしを実現できるようにもしていきたいんです。

宮下:
デザインには、いろんな意味が含まれるんですね。カウカモは「日本の住まいをリデザインする」といえそうですね。

村上:
「リデザイン」いい言葉ですね。これから使わせてもらおうと思います(笑)。今日は、様々な意見交換ができて楽しかったです。ありがとうございました!

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