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【すべてがYになる】安田理大指数と無限サッカー宇宙

もう2月ということで、Jリーグの今シーズンの編成もほとんど決まってきましたね。ジェフユナイテッド千葉は外国籍選手ゼロの神風編成で臨むようです。大丈夫でしょうか。

さて、以前にこんな記事を書きました。

Jリーグ長らく活躍していたマルキーニョス選手を中心に、サッカー界の距離感を測ってみようという試みです。マルキーニョスと1度でも同じチームでプレーした選手は指数1、マルキーニョスと同じチームでプレーした選手とプレーしたことがある選手は指数2という具合に計算していくという1種のゲームですね。エルデシュ指数ケビン・ベーコン指数の一種と考えてもらえばいいです。その結果、サッカー界におけるマルキーニョスの支配力というものが明らかになったと思います。これについては小中先生が数量的に解析して、「マルキーニョスはJリーグの中心ではない」ということが実証されていますが、私の中では中心です。

それでですね、久々にこれをやってみようと思ったのですよ。2022年限りで引退した多数の有名選手がいるので、その中から選べばかなりいい指数が出るのではないでしょうか。ということで、選んだのが安田理大です。

俺たちのミチ

G大阪ユースからトップチームへと上がり、2011-13に海外に挑戦して日本に戻ってきた後はひたすらに流浪の選手として各チームを渡り歩いた移籍マニアです。ただ、日本代表にも選出経験があり、移籍先でも必ず出場機会を得ていることから、その実力は確か。逆に、そうでなければ移籍を続けることはできなかったでしょう。天然の陽キャだったこともあり、堪え性のないサラリーマンのような移籍歴を誇りながらも、チームにあっという間に馴染んで戦力になってきました。

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国内のチームをほぼほぼ1年程度で転々とした結果、安田と同僚だった選手は爆発的に増えたことでしょう。そんな安田であれば、もしかしたら指数1の選手が全チームにいるのでは?と思ったので、やってみようと思います。やり方は、最先端の手法である根性マイニングです。そのチームの現所属選手の中で安田の同僚だった選手を手動で探しました。なので、多少ミスがあっても許してくれよな!というわけで、達成できるでしょうか!?いってみましょう!

J1

J1

おっっっっっっっっしいいいいいいいいいいいい!!!!!!!鹿島だけが指数2!!!!!

鹿島はそもそも生え抜きがめちゃくちゃ多いのと、若手選手をあまり外にレンタル修行に出さない風土のせいで、極めて鹿島濃度が高いチームになっているため、そもそも外部の選手との接触が全体としてかなり少なくなっています。ただ、それでも2015に神戸で安田と同僚だったブエノ、2016年に名古屋で同僚だった和泉、2021に千葉で同僚だった小田などがいたのですが、いずれも揃って2022限りで移籍してしまいました。このうち1人でも残っていればと思うと、悔やんでも悔やみきれません。もうなんでもいいからブエノ呼び戻してください。

FC東京も危なかったです。こちらは若い選手がかなり多くなっていて、そもそも安田と年代がかぶってない問題が発生しておりました。渡邊凌磨になんとか救われました。最初は見逃していましたが、2018の途中から新潟に加入していたことをTwitterで教えてもらったことに感謝です。アダイウトンとガンバユースで同期だったみたいなのがあれば楽だったんですが。

個人的に面白かったのは、2016年に名古屋で扇原と一瞬の邂逅を見せていることですね。ほぼほぼお互い知らない人だと思います。あと、山﨑凌吾が鳥栖で特別指定だった時に同僚だったのもギリギリ感があって面白かったです。お互い街ですれ違っても気づかないでしょ。

さて、惜しくもコンプリートは逃しましたが、安田指数の効力の高さを思い知りましたね。安田と友達だったらJ1では苦労しない、そのチームの街で飲食したツケは全部安田につけといてもよい、というのも言い過ぎではないんじゃないでしょうか。それでは、J2はどうでしょうか?いってみましょう!


J2

J2

ここもまた惜しい!!!!最小安田指数2のチームが5つ!!!!

清水はめちゃくちゃ惜しかったです。というか、吉田豊が惜しい。2014に安田が鳥栖にいましたが、吉田はその後釜として2015に加入。安田が2016に所属していた名古屋にも2018から所属と、ことごとくすれ違いとなっています。まあ、同じサイドバックなので当然といえば当然なのですが。あと、チアゴ・サンタナがG大阪でかぶってなかったっけ?と思ったけど、それはチアゴ・アウベスでしたし、全然年代も違いました。

東京Vも鹿島と同じ理由ですね。とにかく生え抜きが多いのでそもそもの接触係数が低すぎるんですよね。その中でもなぜかいる加藤弘堅が安田接触へのカギとなりました。ていうか、加藤弘堅は京都でフェルナンジーニョと同僚だったんかい。

水戸は逆に入れ替わりが激しすぎて、しかも若い選手ばかりなのできつかったです。本間幸司に救われました。20年以上同じチームにいれば、逆に安田と関係ある選手と接触しないことのほうが難しいでしょう。

かなり苦労したのはいわきと藤枝です。ほとんど全選手の履歴を調べました。両チームとも若い選手が多い上にJ3以下の出身が多いので、そもそも安田銀河の外宇宙といった趣があります。

J2もかなりいい線をいきましたが、さすがに5チームは逃しましたね。でもまあ、安田植民地と言っても過言ではないのではないでしょうか。2018からJ2もけっこう長かったですからね。では、J3はどうなんでしょうか?


J3

J3

こちらもかなり惜しかったです!5チームが最小安田指数2となりました!

さすがにかなり厳しい戦いが多かったですね。讃岐の森勇人、FC大阪の古川大悟、福島の大武峻などはファインプレーでしたね。あと、重松健太郎が鳥取にいることをこの調査をしたことで初めて知りました。元気でしょうか。

正直、もっと指数2のチームが多くてもおかしくないと思ってましたし、指数3が出ても仕方ないと思っていたので、指数2のチームを5で食い止めたのはかなり健闘しましたね。こうなるとほぼJリーグは安田理大のフレンドリーグ、すなわち安田リーグということで間違いないのではないでしょうか。明治安田生命Jリーグの真の意味はここにあったんですよ!謎はすべて解けた!!(明治と生命の部分については関係性を調査中です)

さて、日本は安田理大の支配下にあることがわかりました。では、海外ではどうでしょうか?


海外

海外有力選手

マルキーニョスの場合には中村俊輔、内田篤人とダチだったことが海外への門を開く鍵となっていましたが、安田の場合のそれは宇佐美貴史でした。これを専門家の間では宇佐美バイエルンアルペンルートと呼びます。トニ・クロース、アリエン・ロッベン、バスティアン・シュバインシュタイガーなどの有名選手が指数2のため、レアル・マドリー、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドはかなり距離感が近くなります。特にシェフチェンコがいいですね。そういや、お前いたな、チェルシーに。あと、ボアテング経由のバロテッリは正直笑いました。また、ルイス・グスタヴォ経由でペリシッチに辿り着いたのもいいですね。

また、ルーカスと同僚だったことも完全に盲点でしたね。ルーカスがレンヌにいたことによって、チェフ経由のサラー、グルキュフ経由のピルロに3で到達したのはウケますね。グルキュフて。2010年に動物園状態だったフランス代表でハブられてた記憶しかありません。

そして、最後にフィテッセルートです。最初は軽視してたんですよね、当時所属していた選手よく知らんし。ただ、当時の同僚にボニーがいたことに気づいたのは革命的でした。実はボニーは2015にシティにいたので、ここでぐっと世界が近づいたんですよね。おかげでヤヤ・トゥーレ経由(アグエロ経由も可)でメッシパイセンになんと指数3で到達することができましたし、ケビン・デ・ブライネも指数2ということになりました。最初はほとんど顧みなかった自分の不明を恥じたいです。ちなみに、ハーフナー・マイクはフィテッセで安田と同僚だったので、日本では一度も一緒にプレーしてないのに指数は1です。

あと、かなり色々と調べたのですが、エムバペは何をどうやっても4はかかりそうだったので諦めました。でも、4までかければ大抵の有力選手にはたどり着けるんじゃないでしょうか。メッシが3ということは、ロナウジーニョもアンリも4なんですよね。マラドーナも5くらいでいけるでしょう、たぶん。

というわけで、世界のサッカー界は安田理大をハブに回っていることがわかりました。惜しくも引退してしまいましたが、印象にも記録にも残る素晴らしい選手生活でしたね。第二の人生に幸多からんことを!!

東アジア選手権で中国のキーパーに飛び蹴りされる安田

補足

タレコミにより、エムバペが指数3であることが発覚しました!!

マラドーナも!!!!


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