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【ベスト16敗退国その1】うろ覚えで振り返るEURO2020

早いものでもうベスト16が終わりそうです。どういうことだ。寂しくなってきたからもっかい最初からやってくれんか。ダメか?敗戦国はすべて俺と意見が一緒だが?俺の勝ちということでいいか?

グループリーグ敗退その1はこちら!


ウェールズ

1勝1敗1分けでなんとなーく決勝トーナメントに行ってみたものの、当然のように負けてしまった前回の躍進チーム。前回大会ではジョー・アレンが組み立て、ラムジーがかき回し、そして最終兵器ベイルが飛び道具として常に格上の眉間に照準を合わせていたのだが、あれから5年経ったことで全員それぞれ能力値10パーセント減みたいな感じになっていた。ベイル以外全員守備は変わらないのだが、攻撃に迫力がなく沈滞。特にここ数年ゴルフばっかりやっていたベイルに全盛期の輝きはなく、確かに前線にベイルを残して一発を狙ってもらう以外にはウェールズとしては選択肢がないのだが、ベイルの前残りによる守備放棄とそこから得られるリターンが明らかに収支マイナスになっていて、かなり厳しかった。エリクセンを失ったものの最終戦での勝利で勢いに乗っていたデンマークになす術もなく飲み込まれていったのはもう必然の敗北としか言いようがない。元々、ギグス監督が暴行罪で起訴されてるから大会アウトとか何言ってんのかわかんないようなチーム状況でもあったし、ここら辺が限界だろう。というか、マンU一筋の聖人枠的なポジションっぽかったのに弟嫁と長年不倫してたり、ギグスの隠れろくでなし加減はなんなんだ。こんな状態でベスト16に行けたのは御の字だったのではないだろうか。ベイル大先生はしっかりとオフにゴルフを楽しんでもらい、だらだら来年のシーズンを始めて、年内はあちこち痛いとか言って引っ張り、年明けくらいに数試合出てシーズンを終えてもらいたいものである。

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ナイスショット!

・気になった選手 ダニエル・ジェームズ

実況が「ダン・ジェームズ」とか言ってるから、へえ、そんな選手がウェールズにいるんだ、と思ったら、お前マンチェスターUのダニエル・ジェームズじゃねえか!なぜかダニエル・ジェームズが今大会「ダン・ジェームズ」で登録してしまったので、大会中、実況はダン・ジェームズと呼ぶ羽目に陥った。ていうか、一人しかいないんだからジェームズでいいだろ。さて、ベイルのパイセンが行ったきりで戻ってこないので、ジェームズが代わりに走って守備をしたりボールを運んでおりました。さすがに走れますな。ただ、マンチェスターUでも感じたのだが、とにかく走れてボールを運べるのだけれどフィニッシュの局面で何かができるというわけでないという課題はそのまま。若い、若いとは言っても、もう24歳なので、何かしら武器を見つけないでスピード一辺倒だと、そろそろニューカッスルとかバーンリーあたりに放出されてしまいそうである。そのためにも、このオフはベイルパイセンのゴルフツアーに同行して「点を取るには」という密接コーチングを受け、いい感じの高いドライバーを買って帰ってきて欲しいものである。ナイスショット!


オーストリア

イタリア相手に延長まで踏ん張ったものの、最後はキエーザ息子にぶち込まれて終了。物量の差を味わって帰途に就くこととなった。予選リーグではいきなりアラバを3バックの真ん中にした奇襲で北マケドニアを粉砕。アルナウトビッチがアリオスキに暴言を吐くというチンピラ同士のいざこざで出場停止になるというほっこりエピソードも残した。その後はオランダには負けたものの、ウクライナとの決戦に勝って決勝トーナメントに。優勝候補と名高いイタリアとの戦いとなったのだが、圧倒的にボールを支配されながらもアタッキングサードで工夫のないイタリア相手になんとか凌いで延長戦へ。しかし、途中からキエーザだのなんだのが出てくるイタリアとの物量の差は明らかで、最後は力尽きる感じで終了。2点目を決められたペッシーナにはマグロパフォーマンスを決められてしまった。

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近海天然マグロあるよあるよあるよこの値段じゃ食べられないよ

それでも、戦力的にはよく戦ったほうなのではないだろうか。「アルナウトビッチがエース」というどう評価していいのかわからない前線に並ぶのは、ザビッツァー、バウムガルトナー、ライマーという勤勉ではあるが変化に欠ける面子。これでは延長に持って行くのがやっとだろう。ライマーとライナーを右サイドに並べるという攪乱作戦、バウムガルトナー、バウムガルトリンガー、ヒンターエッガーという銀河帝国軍の少将トリオ(全員ヤン・ウェンリーに殺される)を揃えるなどできることはやったのだが、ベスト16で御の字。次回はもっとめんどくさい名前を揃えて挑戦していただきたい。

・気になった選手 ダビド・アラバ

名鑑では左サイドハーフで使われるとか書いてあったけど、初戦と2戦目は3バックの中央、それ以降は慣れ親しんだ左サイドバックとして出場した。まあやはりバイエルン→レアル・マドリーの男はちょっと能力が違っていた。組み立てが特に組織化されるわけでもないので割とノッキングを起こしがちなのだが、詰まってもとにかくアラバがドリブルするなりちょっとしたショートパスでプレスをかわすなりして何とかする場面が頻発。守備でも対面の大型カットインマシーン・ベラルディを完封。それ以外にも危機察知能力はエスパークラスで、イタリアのカウンターの際にはどこかからかっ飛んできてなんとか未然にチャンスの芽を摘んだ。伊達に左サイドバックでとんでもない給料もらってるわけではないということを証明した。割と常にびっくりしている感じで、美味しんぼでわけわからない料理食わされて山岡に罵倒されてそうな顔してるので、レアル・マドリーでも究極のメニューを探し求めて頑張ってほしい。

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山岡はん、こんな何の変哲もない鱧を食べさせてどういうつもりでっか?


オランダ

やってしまった!グループステージは相手もそれほど強いところはなく3連勝。中盤は綺麗な方のデ・ヨングが仕切り、メンフィス・デ・パイさんが前線で好き勝手やって囮になっている間に、海外サッカー合コンで「今注目してる選手は?」って聞かれた時に名前を言っといたら間違いないワイナルドゥム、進撃の右WBドゥムフリースなどが頻繁にゴール前に進出するダイナミズム溢れるサッカーを展開。これはそこそこいいとこまで行くんじゃないかという期待の下に決勝トーナメントに進出したものの、ベスト16で沈没ということになりました。十分に休養があったはずなのに、チェコのハードな守備を前に中々運動量が上がらず苦戦。前線ではデ・パイさんがメンフィス・しょっぱいさんと化して沈黙してしまい、ワイナルドゥムも行方不明。それでも、連邦の新型モビルスーツ・ドゥムフリースは再三にわたって前線に進出し、チャカつきFWマレンがスピードを生かしてチャカついていた。今から思えば、どフリーで抜け出したマレンがチェコGKヴァツリークをかわそうとして止められてしまったのが最大のチャンスだっただろうか。そして、事件は55分に起こる。裏に出たボールに対処しようとしたデ・リフトがスリップし、ボールを奪われそうになったところを炎のハンドで得点機会阻止。いったんイエローになるものの、VARで納得のレッドに変更。その後、ホレシュに1ゴール1アシストを決められ、試合は終了しました。試合展開としては互角あるいはちょっと押してるくらいの感じだったので、不運な敗退となってしまった。ただ、強豪と対戦しないままの敗退となったので、本当に強かったのかどうか。優勝戦線に殴り込むかといえばちょっとそこまででもない。デ・パイがエースのチームってこんなもんではないだろうか。フランク・デ・ブール監督はとりわけ優秀ではない感じだったけど、適度にまとめていてインテル時代よりもよくなっていた印象。来年のW杯にはファン・ダイクが戻ってくるので、その分ちょっと上に行けるかもしれない。

・気になった選手 マタイス・デ・リフト

元々「アメフト部のキャプテンやってそう」みたいなことを散々俺が言っていたのだが、まさか試合中に手でキャッチを試みようとは思わなかった。焦ってハンドしてしまい、そのままごまかそうとしたのだが、このVAR時代にそんなものが通じるはずもなく、あえなく一発退場。南米選手権だったらワンチャンうやむやにできたかもしれないが、残念ここはユーロでした。アヤックスのキャプテンからユーヴェで修業を積む21歳、これから10年はオランダのDFラインを引っ張っていく存在としては、いいレッスンになったのではないだろうか。やはりこの状態でするべきだったことはボールを手でかき出すのではなく、さも競っていたシックに倒されたかのように振舞うことであり、倒れた瞬間にふくらはぎを押さえてのたうち回ることだったのではないだろうか。下手すればシックにイエローを食らわせられる可能性だってあったはずであり、若さが出たと思う。この辺の技術についてはクアドラードやモラタあたりが得意なはずなので、しっかりと所属チームで学んでいってほしいものである。また、いっそのことボールをかき出すのではなくしっかりとキャッチすればあるいはタッチダウンの判定が下った可能性もあるので、最後の手段として常にそのオプションを持っていて欲しいものである。

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マタイス・ナイスハンド・デ・リフト


ポルトガル

「世界の塩」「脳卒中養成ギプス」「睡眠ガス発生装置」などと勝手に俺が呼んでいた前回大会のポルトガルだが、最終的にはそうなった。1戦目は「夢サッカー、やりたいやん……?」とフェルナンド・サントス監督がご乱心。ブルーノ・フェルナンデス、ロナウドを並べて夢を追及したが全然機能せず、タレントの暴力だけで終盤に3点取ってハンガリーを粉砕。2戦目も全然機能しなくて、ドイツにボコられ、夢は諦めました。というわけで、中盤にモウチーニョとレナト・サンチェスを並べて中盤の強度を上げ、攻撃はロナウド一発を期待するという前回大会に似た布陣に。フランス相手にはこれが功を奏して、両者納得のドローで決勝トーナメントへ。さあ、今年も塩漬けに!といったところだったが、アザール弟に夢を折られて敗退となってしまった。ベルギーも雑なチームだが、雑なら雑でより強く殴ったほうが強いというシンプル腕力理論に屈した感じである。ロナウド時代の終焉が近づいてるのかな、という印象。ロナウドを得点に集中させるためにポルトガルが犠牲にしているものはかなり多いし、そろそろ収支が合わなくなってきている。5点は取ってるけどPKも多いし、ブルーノ・フェルナンデスとかジョアン・フェリックスが同時起用できないのはもったいなさすぎる。そういう状態でロナウドが入りもしない直接FKをひたすら蹴ってるのは、チームとしての士気にかかわりそうである。ただ、どこの監督がロナウドを外すという決断をできるのかという話で、ロナウド次第だろうか。たぶん来年のW杯はこのまま。へたしたら次のユーロも。それでいいのか、という気もするが、いいも悪いもない、そういうことになっているのだ。

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入らないからってこれをブルーノ・フェルナンデスは蹴れんのよ

・気になった選手 レナト・サンチェス

開幕前には「サッカーIQが背番号の数と一緒」「偏差値24からのポルト大学合格」「定員割れ工業高校」などと主に俺に罵られていたが、なかなかどうしてめちゃくちゃに中盤で効いていた。5年前から持ち前の運動量は変わらないのだが、前回しっちゃかめっちゃかだった判断の部分が大幅に改善。フィルター役として相手を次々と潰し、テクニックを生かして相手をターンやドリブルで外し、エゴもなく的確なところに的確なパスを出せるようになっていた。どうしたんだ、フランスでロボトミー手術でも受けたのか。相変わらずミドルはビタイチ入る気がしないのだが、それでもこの状態なら再びビッグクラブでという可能性もあるのではないだろうか。そして、レナト・サンチェスといえば舎弟ムーブ。ロナウドがゴールパフォやってる時には一切その邪魔をしないながらも、その脇にしっかりと構えてガヤ役をやるというプロの舎弟仕事。これは必ず出世すること間違いなし。仕事は仕事で頑張りながらも、先輩社員が気持ちよくなれるように常に気を配る。レナト・サンチェスは社会人にも役に立つライフハックを俺たちに教えてくれたのです。見習いましょう。

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