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【本物の】2021ジェフユナイテッド千葉選手別最終報告MF&FW編【夢を見るんだ】

今シーズンも夢は叶いませんでしたが、ジェフユナイテッド千葉を見続けるということは常に夢を叶え続けるということなのです!!!

わかりましたか!?わからないか!?なぜわからない!最初からか!?最初から説明しないといけないか?というわけで、後編行ってみましょう!

前編はこちら!

MF

田口泰士

序盤の謎の失踪から15節に戻ってくると、そこからは大車輪の活躍。失踪の理由はともかく、その後は出場停止の1試合を除いて全試合先発はまさにチームの要というところでしょう。実際、他と比べても明らかにテクニックやインテンシティで違いを見せており、「J1の選手だな」というところを随所に見せつけてくれました。まあ、J2だとすべてがハイレベルなMFというのはJ1では平均点になってしまうので、上のカテゴリーでは埋没してしまうのでしょうけど。基本的なマインドがヤンキ―だと思うので、ユン・ジョンファンサッカーのMFが求められる最優先指令「躊躇なく足を刈る」がナチュラルにできて、J2でぶっちぎりの反則ポイントにも貢献しているので、来季もいてもらわないと困ります。ただ、三国志の孟達並に義理の値が低そうなので、いいところに誘われたら行ってしまう可能性は高いでしょう。それはそれで仕方ないんですが、移籍する前には最初の14節全然出場しなかった理由を教えてください。あれですか、過去に雑誌のインタビューでいじめをしていたと答えていたことが発覚したとかですか?五輪ではキャンセルされても千葉にポリコレは存在しませんので、安心してください。

小林祐介

俺たちの多部未華子は使われたり使われなかったり忙しいシーズンでした。序盤使われず、中盤からはレギュラーに定着してたと思いきや、25節から行方不明に。1度先発してその後8節ほどベンチ外で、最近になって発掘されました。怪我のリリースを出さな(以下略)、きっと多部未華子として活動していたのではないでしょうか。シンプルに守備が強い選手で、田口と並ぶとえらい勢いで狩れるのですが、ビルドアップについてはシンプルに繋ぐ以上のことはそんなにやる気がない(やれない)ので、押し込むような相手の場合には小林よりもアンドリューの方が都合がよいということでしょうね。交代選手としては攻撃能力のある髙橋壱晟のほうがよいので、ベンチ外ということだったのかもしれません。ただ、上から4チーム降格してくる来季は受け身の試合が増える可能性が高いので、いてもらわないと困りますね。残留でよろしくお願いします。あと、多部未華子は出産おめでとうございます。

小島秀仁

序盤から不動のレギュラーとして出場し続けるも、18節で出場停止になってからは1分たりとも出場なし!小林祐介の台頭と田口の復活はあって居場所がなくなった感はあるものの、これはいくら何でも扱いが……。ちょいちょいサブには入っているので怪我なのかどうかわかりませんけど、まあ完全な構想外ですね。元々守備的な選手じゃないところを頑張って足を刈っていたのですが、それでもちょっと能力的に求められるタイプではなかったということでしょう。やたらとコーヒーにハマってついにはオリジナルブレンドまで製作するという1人ネスカフェ状態を、紅茶派のユン・ジョンファン監督が苦々しく思ったということも考えられます。ほんとに紅茶派かは知りませんが、オリジナル紅茶も作成して機嫌をとることも視野に入れるとよいかと思います。来年いなさそうだなあ。

髙橋壱晟

今年は飛躍の年、になるはずだったのですが、序盤はレギュラーとして出場するも勝ち切れず、上位互換の田口が戻ってくるとベンチ生活となりました。何でもできるがゆえに何でも屋として扱われ、追い上げ時にはトップに入ったり、人が足りなくてCBとして出場したこともありました(頭打って途中交代)。各クラブのファンが夢見ながらたいてい叶わない「生え抜きの選手でセンターラインを固める」という野望が、今年後半はCFにソロモン、攻撃的MFに見木、CBにチャンと岡野がいたために期待されたのですが、据え置きとなりました。まあ新井章太がGKなんで無理なんですが、それでもやはり来季こそはフィールドプレーヤーだけでもと期待してしまいますね。バランスのいいMFなのですが、やはり特筆すべきはシュート力。そこは他の選手にない部分かなと思うので、今年の3点はちょっと寂しい感じ。来季はがんがんPA内に侵入してシュートを撃ちまくりましょう。尻拭いは田口か未華子がしてくれるはずです。「未華子が尻拭い」というフレーズは普通に子育て感が出てしまいますが。

熊谷アンドリュー

開幕2試合に先発した後、がっつりと15節以上行方不明になり、「またか?またまりんぽしたのか?懲りないのか?」と主に俺界隈を騒然とさせましたが、特になんということもなくしれっとサブとして戻ってきていました。しばらくベンチ生活をした後、25節からはしっかりとレギュラーを確保。田口と共に好調のチームを支えたので、余計に序盤の不在は何だったのかと思わずにいられません。加入したての選手ならともかく、2年目の半分以上を過ぎて去年もいた田口とアンドリューのコンビに再び落ち着いたとか、車輪の再発明的なバイブスをびんびんに感じますが、結果よりも過程、そこを生み出すための努力、前に向かって進む僕たち、君があの時僕にくれた笑顔、それだけが "Eternal"……。アンドリューの特徴としては体は強いしボールも捌けるのだけれど、機動力はかなり弱いという感じなので、田口は鉄板として、髙橋、小林と併用でしょうかね。さすがにチームでもかなりの古参となってきたので、そろそろバンディエラとなるためにジェフカラーに髪でも染めてはいかがでしょうか。伸びてくると、単純に「阪神ファン」となる可能性もかなり高いですが。

見木友哉

今年のチーム内MVPでしょう。全試合出場(開幕節以外は全試合先発)、3400分超の出場時間はオフェンスの選手としてはぶっちぎりの主力です。完全なる無のロングボールが減りビルドアップによる前進からのPA角からの崩しがある程度できるようになったことで、一番恩恵を受けた選手かもしれません。得点能力も開花し、13ゴールを上げただけでなく、ラストパスの数でもJ2上位を記録しています。さらにユン・ジョンファン監督のファーストオーダー「躊躇なく足を刈れ」に最もよく順応した選手で、タックル数も前目の選手としてはかなり多く、しかもその割にはイエローカードをもらわない技術までいいのか悪いのか手に入れました。これは間違いなく来年いませんね。千葉としては残って欲しいのは山々なのですが、いかんせんここまでそのうちいなくなる感が強いのは紀州のドンファンの嫁以来ということもあり、どうしようもありませんね。お手上げです。大卒の選手なので、むしろキャリア的に行かなかったら詰みます。G大阪でも京都でも横浜FMでも北京国安でも好きなところに行ってください。生え抜きの攻撃陣でキャリアアップするのはオナイウ以来でしょうか。武闘派に偏った育て方をしてしまった気もしないでもないですが、インテンシティはかなり高くなりました。どうですか、旦那?へへっ、そんなはした金なんて、ご冗談でしょう?

福満隆貴

今年新加入のMFはシャドーで使うとうまいんだけど全然点が取れなくて、3バックへの移行と共にレギュラー落ちをしていましたが、途中から右のWBとしてレギュラーをがっちりと確保。どこで使ったもんかなーという感じだったのですが、WBからのサイド崩しが肝のサッカーにハマりました。サイドをえぐってみたいなプレーをするタイプではないんですが、中からのビルドアップがうまくいかない場合に、外でうまくボールを引き出して前線へと繋ぐ仕事を遂行。また、PA付近ではシャドーと3バック右と絡んで崩しを行っていました。崩せた頻度としては微妙ですが、変なロストをして絶望カウンターを食らうことが少ないので、ある程度計算できたんではないでしょうか。ゴールから遠いので得点能力があまりなくても問題ないですし。来季もおそらく継続でいるし、たぶんレギュラー第一候補でしょう。ただ、ここに個で突破できる選手が来ると世界が変わるなーと思うのですが、新外国人も獲得できなさそうだし、夢のまた夢ですな。守備はがんばってるけど、まあまあできる、くらいです。

末吉塁

前半は全く信頼されてない感じでしたが、3バックへの移行とともに25節からレギュラーを獲得。左のサイドを見木、鈴木と共に攻略しようとして、うまくいったりいかなかったりしています。独力でぶっちぎるほどのドリブル力はないのですが、細かくパス交換をして揺さぶる技術はあるというところが評価されたのではないでしょうか。ビルドアップでもミスしないしね。あと、小柄なサイドアタッカーという感じで全然守備は期待してなかったのですが、これがスピードを生かしてがんばるのでけっこうできることが判明。判明、というかユン・ジョンファン監督の鬼の特訓でそうなったのかもしれませんが、まあできるに越したことはないので、いいのではないでしょうか。ただ、もうちょっと独力で突破がでk(以下略)。PK獲得した後にソロモンにとどめを刺されていたのは、今年の末吉ハイライトでした。来年もがんがんPKを獲得して、たくさんとどめを刺されていただきたい。

矢田旭

前半戦、完全に消えていたのですが、26節くらいから唐突に6試合連続先発して、今季の仕事を終了しました。なんだったんだ。シャドーの位置に入ってオフザボールの動きや細かいパス交換で攻略をしようと奮闘していたし、守備もがんばっていたのだが、いかんせん決定打が皆無だったので、船山とチェンジとなりました。もちろんノーゴール。ユン・ジョンファンサッカーにおいては、居場所がなくなりつつありますな。しかし、まだ老け込む年ではないので、さらなる新境地を開拓することでなんとか選手生命を伸ばして欲しいものです。ただ、決定力を上げるなんてのはそれができたら苦労しないわけで、現実的に考えたらボランチ仕事を覚えるということなんでしょうけど、守備力的にはそれはそれでけっこう厳しそうではあります。サイドバック?なんとなく左利きだから左に置いてみて、低い位置からゲームメイクするはずが守備に追われてメタメタになるサイドバック?

FW

船山貴之

いろんな戦力を試す→うまくいかない→船山が試合に出てるという「気が付いたら船山」「無限船山」「異世界に飛ばされたけど船山だったので試合に出れました」という現象が千葉ではずっと起こっていたのですが、今年も結局終盤までレギュラーを確保。使われなかった序盤と矢田にスタメンを譲っていた時期を除けばほぼ先発していて、もうジェフユナイテッド船山に改名してもいいんじゃないでしょうか。得点が2桁いかなかったのは残念。スピードはそろそろ失いつつあるのですが、ポジショニングの良さや落ち着きは増してきていて、守備もちゃんとするので出しとけばとりあえずは安心というのはわかります。ただ、いかんせん34歳となってきたので、そろそろ怪我も増えてくるだろうし、船山を追い落とすような若い選手に出てきて欲しいのも確か。まあそれを軽々といなして、そのままレギュラーを確保する船山の姿も想像できるのですが。そろそろミスタージェフユナイテッド千葉になってきたと思うので、サウダーニャと交代する際には気合いのビンタを入れて存在感を示しつつ、引退までぜひいてもらいたいものです。

サウダーニャ

パリピ人間魚雷は来年もいます。衝撃のデビューから、ノリノリ玉乗り時期を経て、瞬く間に相手に対策され、首脳陣が「あれ?これは違う?」と気づき始めたところで、ベンチ要員に。途中出場してはドリブルで突撃を繰り返して、倒されると露骨にファウルを要求するという正しいブラジル人ドリブラーの作法(小笠原流)を守っており、相手DFと味方に困惑とカオスを与える存在となっています。とりあえず突撃していって相手DFに弾かれながら、どの方向に進んでいくかは全くの運次第というところで、今最もJ2でベイブレードに近い存在というのは間違いないでしょう。なんかC大阪とか神戸あたりがとち狂って獲得しないかなと思ったのですが、5000万円程度で完全移籍が決定。引き続きとち狂って高値で獲得してくれるクラブは募集していますが、まだ若いので成長が見込めるところもあります。今のままではドリブルのうまいエミューみたいなもんでしかないので、もうちょっと実効的な選手になってもらうために、コーチ陣はシバき上げていただきたい。ただ、パルプンテが急にメラゾーマになるわけでもないので、せめて効果が比較的高い事象が起こるパルプンテにしていただきたいと存じ上げます。すごく低い確率だけど大化けする素地はあり。ただ、化けたら間違いなく中東に行きますね。その前に来年も玉乗りを連発して、相手に殴られて欲しいです。

ブワニカ啓太

高卒デビュー戦で初得点を上げるという偉業を成し遂げた後は、ちょいちょい出るもののやはり足りない部分が山ほどあり過ぎるので、すっかり最近はベンチ外です。まあ、それでも14試合500分強というのは高卒ルーキーFWとしてはいい経験になったのではないでしょうか。身体能力は高くて頭も悪くなさそうなので、とりあえず後は修行、修行、修行。うちで育つかは微妙なところもあるので、レンタルもありではないでしょうか。

櫻川ソロモン

ついに今年ブレイクを果たしたユース生え抜き大型CF。身長は高いのに中々ロングボールに勝てなくて電柱としてはイマイチな評価だったのですが、体の使い方や競り合い方がよくなって勝率が高くなり、少なくともボールをイーブンにできることが多くなって25節から先発に定着。ビルドアップで詰まった際(けっこう多い)の逃げ場として無のロングボールが送られても勝負になるということで、前線の欠かせない戦力となりました。また、ハイボールだけでなく、中途半端な高さのボールも収められるし、足元でのポストプレイも安定感が出てきていますね。課題としてはやはり得点力。CFで3点はさすがに寂しい。サイドからのクロスにはけっこう競り勝てるのだけれど、ゴールには繋がってないのでまずはそこを改善するところでしょうか。また、PA付近では後ろ向きでボールを受けて味方への落としをするのですが、基本前を向かないので相手DFとしては狙いどころとなっています。やはり、強引にでも振り向いてシュートを撃つという姿勢が必要だし、それができる身体能力とテクニックはあるので、がんばっていただきたいものです。とは言え、ユン・ジョンファンサッカーに不可欠の電柱が自前で育成できたのは限りない朗報。さすがに来年出ていくとかそういうことはなさそう(というか、考えたくない)なので、来季はさらなる飛躍を期待します。目指せ、2桁ゴール。あと、櫻川ホルモンネタはずっと引っ張ってていいと思います。

岩崎悠人

足が速いけどサッカーIQの点でかなり厳しかった岩崎くん、どう使っていいものかと悩んでいるうちに、鳥栖に行ってしまいました。金明輝監督の下でそこそこ使われてるらしいので、なんかうまいこといってくれたらいいなあ、とは思います。

檀崎竜孔

レンタルで借りてきたけど全然使ってねー!!!3試合15分じゃなにもわからねー!!!誰なんだー!!札幌さん、すまん!

川又堅碁

完全なる0分。怪我でしょうね。入団した時にはめちゃくちゃ興奮しましたし、DEKASOUなチ……ゴールをたくさんぶち込んでくれることを期待したのですが、見果てぬ夢でした。おそらく千葉は退団でしょう。とりあえず怪我を治して、どこかで元気にやって欲しいものです。その際にはどこで拾ったか忘れたこの画像を貼ろうと思います。アディオス! #chinkodekasou

画像1

監督

ユン・ジョンファン

昨年、守備はともかくとして、攻撃は完全なる虚無ロングボールだけだったし、今年も前半戦は最前線にクレーベがいなくなったことによって虚無ロングボールがさらに無呼吸症候群と化し、さらに4バックはがんがんに崩されて守備も崩壊し、「さすがにこれは厳しいのでは……」と思ったのだが、3バックにしてから急速に持ち直してきました。当初は守備を立て直すことで精一杯で、攻撃は人間魚雷サウダーニャの単騎特攻くらいしかなかったのが、WBにボールを持てる選手を置くことで徐々に後ろからビルドアップができるようになり、さらには櫻川ソロモンという新型電柱の登場によって、今季のチームは完成しました。多少の運もよかったとは言え、12戦無敗というのは中々の記録であり、そこは紛れもなくユン・ジョンファン監督の功績と言えます。完全なる無の攻撃が徐々に改善してきたのはたぶんコーチのおかげ(小林慶行さんかな?)っぽいけど、コーチの能力を引き出してチームを改善するのも監督として重要な能力なので、それはそれで全然構わないでしょう。「よっしゃ!これで守備は整った!ここからは攻撃や!阪神優勝や!」とぱっと見攻撃的っぽい監督(吉田達磨さんとかエスナイデルとか)と交代せずに、来季残したのもよかったのではないでしょうか。ただ、12戦無敗だからと言って今季のこのサッカーのまま昇格できるかというと、中々そう簡単にはいかなそうですよね。なにしろ上から4チーム落ちてきます。資金力が大きいチームが増えるので、単純に競争は激しくなるでしょう。また、磐田や京都とやった時には明らかに強度で負けていたところをどうするのか。さらに、チームの多くの面子は残留しそうな感じではありますが、攻撃の核だった見木と守備の核だったチャン・ミンギュ(あと、ソロモンとかも)は、普通に考えてオファーが来るはずです。彼らが残ればいいのですが、残らない場合にはまたやり方を作り直さなければいけません。ポジショナルなサッカーである程度システム依存のやり方なら人の入れ替えによる復元は比較的容易(程度はありますけど)なのですが、個人に色濃く依存しているやり方なので、必然的にそうならざるを得ないでしょう。また、4バックから3バックに変えたことによって手薄なポジションも出てきているのでそこの手当ても必須。それらも含めて、さらにチームを発展させていくことができるか、というのが焦点でしょうか。今季も連戦の最後には対策されて失点増えてましたしね。正直言えば核ミサイルみたいな反則飛び道具外国人FWだとか、どんなへっぽこシステムでも一人で守ってくれんじゃねみたいな実質ATフィールドの外国人DFとか欲しいのですが、いかんせん新規外国人獲得が来年も難しそうなので、マイナーチェンジでやっていくしかありません。久々に若干前向きなオフという感じにはなっていますが、私はジェフユナイテッド千葉に希望のすべてを奪われたモンスターなので、そう簡単に騙されませんよ。私に希望を持たせるのなら、お殿様、その屏風から昇格を出してみてください。ほれ、早く、どうしたんですか!ともかく、ユン・ジョンファン監督は来年ジェフユナイテッド千葉で夢を叶えて欲しい(叶えないとサイクルが終わる)。


それでは、みなさま来年もジェフユナイテッド千葉で夢を叶えましょう!

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