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天然記念物の所有者になった話【飛騨市で田舎暮らし】

引っ越しも落ち着き、新居での生活が始まって約3週間。

補助金の申請や庭の手入れ、ご近所への挨拶回りなどまだまだやることは山積み!

その中でも、面白い体験をさせていただいたのが「天然記念物の所有者」になったこと!

購入した物件の庭には、樹齢400年のモミジの樹が生えており、市の天然記念物に指定されてある。

その天然記念物の所有権が僕自身に移ったということを申請し、その証明書を発行必要があるということを教えてもらった。

人生に一度あるかないかの体験をさせていただいたので
今後のモミジへの想いも含め記していこうと思う。

市指定天然記念物「重盛家のモミジ」


購入した物件の庭に鎮座するモミジ。
樹種はヤマモミジで、樹高は約8m、推定樹齢は400年。
1972年12月13日に市の天然記念物として指定されたとのこと。

はっきり言って、この樹があったことが物件購入の決め手となったと言っても過言ではない。
初めてこの物件の内覧に行った際、紅葉の時期でもあり、この樹の存在感と不思議な魅力に引き込まれていたのかもしれない。


所有者変更と樹の名称変更の申請に教育委員会へ

モミジの名称には固有名詞が含まれており、
郵便物などをお届けいただく際などに混乱を招くかも?と懸念があったところから、物件を購入したところで「この樹の名称の変更をできないか?」と飛騨市の教育委員会へ掛け合った。

「名称の変更は可能だが、まずは所有者の変更する手続きが必要」ということで所有を証明する登記簿謄本ができたところで本申請をさせていただいた。

正直樹の名称は「竹本家のモミジ」に改名したかった(笑)が、
所有者には名前をつける権限はなく、教育委員会にて協議をしていただくことになった。


「中野のモミジ」へと改名!

申請を行ってから約10日ほどで手続きが完了したとの連絡を受け、
天然記念物の指定書をいただいた。

モミジの名称は「中野のモミジ」へと改名された。

「天然記念物を所有する」という実感はほとんどないが、
大切にしようという気持ちがより強まった。


天然記念物の管理の待遇や決まりごとは?

モミジは樹齢400年の老木。
幹を見ると中身はスカスカな状態で、素人目でもあまり健康的な状態とは言い難い。

市から支援としては、定期的に「樹のお医者さん」的な方が樹の健康状態を診察してくれるという待遇がある。
また、万が一治療等の処置が必要になった場合は、その費用の1/2を行政が補助してくれる制度もあるということだった。

また、ちょっとした枝を剪定することは自由に行って良いが、
伐採などを無断で行うことはNGとのことだった。


ポケストップでもあるモミジの樹

こちらのモミジの樹、なんとポケモンGOのポケストップにもなっていた!
何かしらで活用できないかと検討中だ。


今秋はモミジの見ながら縁側で呑みたい!

そろそろモミジの樹が紅葉する頃。
庭の手入れはまだ全然進んでいないが、
今秋は友人や近所の方をお招きして縁側で紅葉を見ながら盃を交わしたいなと考えている。

デザイナー / アートディレクター
竹本 純

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