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すべての成長ステージで共通する、中小ベンチャー経営者の根源的な悩み

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前々回、前回は「中小ベンチャー経営者の悩み」について取り上げました。今回は、「すべての成長ステージで共通する、中小ベンチャー経営者の根源的な悩み」を紹介します。

やることが多くモグラ叩き経営に

成長を目指すベンチャーには、短い期間で事業面でも管理面でもやることがいっぱいあります。その中で一番大事なのは「事業」、商品サービスを作って売る、本業を伸ばしていくことです。しかしその結果、管理業務、経理財務や人事総務は、後回しになったり、コストセンターである管理に人員を割きにくいため、勢い経営者と事務員の仕事になったりしがちです。すると、図らずも管理に時間と意識が取られてしまいます。特に資金繰りに関しては、ずっと安心することがないものですし、数字や文書に強い経営者ばかりではないのでなおさらです。

事業的に追い風の場合は、人が必要ですし、どんどん入ってもきます。すると、どうしてもスキルやマインドにバラつきが出てきます。後から入ってくる人の方がスキルは高くても、マインドは落ち着いた人が入ってきたりします。創業メンバーのように寝食忘れて一緒に……というモードにはなりません。経営者もスタッフもみんな忙しく、どんどん乖離していくのです。

その結果、組織マネジメントは大変になります。実際、中小ベンチャーでは誰々を怒らせた、プチ炎上したなど毎日何か事件が起こります。そういったカオスな状況では、経営はモグラ叩きになるでしょう。

「問題が起こったら、都度鎮火消火していく」
「重要度と緊急度のマトリックスでいくと、緊急度が高いことばかりやっている」
重要度が高い、半年後、1年後、3年後のために、今仕込んでおかなければいけないことが後回しになり、事業計画の進捗が心許なくなる」
「成長が止まってしまう、次のステージに行けなくなってしまう

中小ベンチャーの経営につきまとう、根源的な悩みは多くあります。

では、この悩みをどう解決していくのか。次回、「経営の役割分担」でひも解いていきます。

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