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CEO、COOに必要なスキルとマインド

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前回の記事「経営の三権分立」の続き、経営チームのメンバーである「CEO、COOに必要なスキルとマインド」です。

■CEOに必要なスキル

CEO(あるいは創業者)に必要なスキルは特にありません。むしろ重要なのはマインドです。たとえ誰も信じなくても、自分だけはその商品なりサービスなり会社なり自分の能力なり運なりを強烈に信じていられるという強烈なマインド、ある種の強烈な思い込みのようなものが必要です。極端に言えば、CEOにはそういうマインドと折れない心、持続するエネルギーがあればいいのです。

CEOに資格試験などはありませんから、その気(本気)になれば誰でもなれます。ただし起業する際にお金を集めたり、起業後に会社を持続的に成長させたりしていくには、CEOになにかしら人を惹きつける魅力のようなものが必要でしょう。CEO個人の魅力でなくてその企業ないし事業の魅力でもいいのですが、なにかしら外部の「カネ」や「ヒト」や「モノ」が集まってくる求心力となるものがなければ、企業の持続的な成長は難しいかなと思います。

■COOに必要なスキル

COOは実務の推進者ですから、自社の事業を正しく理解していること、そして組織を機動的に動かせる力を持っていることの両方が必要です。自社のビジネスを隅々まで知り尽くしていないと、つまりスキルがないと適切なオペレーションはできませんし、人をどう動かしていくかの感性がないと、つまりマインドがないと人はついてきません。その意味で、COOにはバランス感覚が必要です。傾向的にCEOにはエネルギッシュで個性的なタイプの人が多いので、スタッフのオペレーションはCEOが直接行うより比較的バランス感覚のあるCOOが間に入る形で進めた方がスムーズに進む場合が多いように思います。

ちなみに、COOは内部昇格の形で選出するのがベストだと私は考えています。自社のビジネスを正しく理解し、組織を機動的に動かしていくCOOには、自社で豊富な経験を積み、自社のスタッフをよく知る人材が就任するのがベストです。なかなかCOOに適任者が見つからないという悩みを中小ベンチャーでよく耳にしますが、いったん見つかると経営が安定成長軌道に乗りはじめたりするので、COOは会社経営にとって非常に重要な存在ではないでしょうか。

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次回は、もう一人の経営メンバー「CFOのスキルとマインド」に触れて、「パートナーCFOの余地」を考えていきます。

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