どうしても仕事を楽しめなかった10年以上の銀行員生活で、休職期間を経て働きやすくなった話
今でも仕事楽しいですか?って質問は、「いや、仕事楽しいと思ったことがないんです。」って真顔で答えていますが、仕事の充実感もやりがいも成果も出て、副業でコーチとしての活動も始めたところです。
なぜ働きやすくなったかというと、期待することをやめたからです。休職をきっかけに、自分の仕事や能力への期待、出世競争を気にしなくなり、肩の力も抜けたことで僕の社会人生活は大きく変わりました。どんな流れで楽しくない仕事の質や、仕事に向かう気持ちが変わっていったのか書いていきます。
一応、誤解を招きたくないので言っておくと、楽しくないから不満があるとか、我慢しているというわけではなく、「フラットに楽しいと感じたことがない」ということです。
また、「楽しくない=充実していない」でもありません。できることが増えたり、それに伴って役割や報酬が増えたりもするし、ガチャを感じたこともないです。
むしろ、「仕事を楽しくしよう」を手放してからは、やりたいこと(例えば副業で始めたコーチング)と向き合えたり、本業も肩の力を抜いて捗るようになりました。
仕事をする時間は人生の半分〜7割を占めると思っていて、「仕事が楽しくなかったら、人生の半分〜7割楽しくないじゃん!」って悩んだ人こそ読んでもらえたら嬉しいですね。
では、なんで楽しくないか?から書いていきます。
お金をもらうと楽しくなくなる
まずはなんと言ってもこれですね。報酬が発生した途端に楽しさなんか吹き飛びます。プレッシャーに代わります。
「で、いくらですか?」この質問が恐ろしいのなんの。
キャリアの半分以上が営業ということもあって、料金を請求・提示する場面に直面することがとても多くあります。
また、会社から給料という形でお金を直接もらっています。成績や評価に応じて上がることもあります。
誰かに何かを提供して、対価としてお金をもらうというめっちゃ当たり前のことなんですが、そのことがプレッシャーになるんだって気づいてからは、だいぶスッキリしました。
お金をもらうということを通じて、常に自分の値段とそれ以上に何か提供しなくてはと思うと、楽しむ余裕なんて全く湧いてこないんですね。
とりあえず、プレッシャーを感じて楽しめないということは、誰かにお金をもらうことが当たり前の仕事を楽しめない可能性あるなと思いつつ、やりたいことをやってみようと思うようになりました。
やりたいことをやったら大失敗した
自分で希望の部署に応募して合格すると、異動させてもらえるという制度がありまして、見事合格し、やりたいことをやるチャンスがきました。
ただですね、ここの業務がまあ向いてない。専門的な知識・経験を使って営業支援をするポジションだったんですが、端的に言うと「人に頼られることが好き」「専門性がほしい」を叶えようとしたんですが、全然向いてませんでした。
また、いわゆる花形部署的な所だったこともあり、「希望してきたんだから死ぬ気でやれ」という環境でした。
向いてなくて、プレッシャーをかけられて、自分でもできてないことはよくわかっていて、成果も出ないしミス続きとなり、万事休す。
見事に休職してしまい、部署も異動することになりました。やりたいことの分析が足りなかったこともありますが、向き不向きは僕にとって大事や要素だったようです。
相変わらず「楽しさ」なんてありませんね。
楽しさ感じられず、やりたいことで失敗したらこれ以上どうすりゃいいんだってことを受け入れられなかったことも原因かもしれないです。
プレッシャーへの弱さとパフォーマンスは関係ない
そんな(自業自得ですが)過酷な環境の中で気づけたことが一つあって、プレッシャーへの弱さとパフォーマンスは関係ないということです。
ここまで読んでくれた皆さんはお気づきかもしれませんが、僕はプレッシャーにとても弱いんですね。すぐ緊張します。
ただ、緊張するからといってパフォーマンスが悪くなるかといったらそうでもない。
緊張するってとても不快なので、できればしたくないんですけど、パフォーマンスさえ落ちないようにすれば緊張していてもいいなと思えるようになりました。
だから、緊張するな!とか言う人いますけど、緊張は別にしてよくて、パフォーマンスに影響がでないようにすればいいんです。
仕事は楽しくなきゃいけないも同じだなってこの辺りで思いました。
よくある文言ですが、結局お客さんを動かすことが目的なので、その途中で緊張しようがうまく話せなかろうが、関係ないんですね。
弱点は受け入れるのが第一歩です。受け入れた上で、目的を果たすためにどうするかに集中しましょう。
向いてることを見つけたら楽になった
さてさて、少し話がそれましたが、やりたいことで失敗した後、その部署は実質クビになって違う部署にたどり着きます。
その時にたどり着いた部署は、過去一緒に働いていた人がお墨付きを与えてくれたおかげで異動できたことを知ります。詳しくはこの一連のツイート見てください。
いつどこで誰がみているなわかりませんね。腐らないことが大事です。
たどり着いた部署、やりたいことではなかったんですが、仕事自体はなんの苦もありませんでした。まさに向いていたんだと思います。
抽象的な言い方で恐縮ですが、「商品は選べないけどお客さんは選べる」、「商品選べないけどカスタマイズはできる」、そんな2つの特徴があります。
特にこのカスタマイズというのが自分には向いていて、「こんなことがしたい」ってお客さんの要望に答えるのもちろん、「ここが気に入らない!」って社内のおじさんを説得するのが得意。
なにより、周りの人より苦に感じないので感謝されるわけです。自信をなくしてる時って、自分一人じゃどうしようもないことがあって、周りの人が認めてくれるってだけでだいぶ救われるものです。
お金をもらうとプレッシャーになり、やりたいことは向いてない、そんな状況から向いてることに出会ったら少し好転し始めました。
「楽しくないから楽しくしなきゃ」にこだわっていると、向いていることにも目を向けられなくなっていたみたいです。向いてることをやっていると、「あ、これもできそう。」ってのが浮かぶようになります。しかも、苦じゃない。
あ、これならやっていけそうだなって思えるようになってきました。そんなこんなで、かれこれ10年以上銀行員をやっているわけです。
楽しくないと!って言葉に踊らされず、やりたいことで失敗しても、見つからない時があっても、地に足つけてできそうなことからやってみると、心地よく働くヒントくらい見つかるんじゃないかなあと思うこの頃です。
相変わらず仕事は楽しくない。
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