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Quiet Time 〜Intuneで平穏な休暇を〜

今回はコンプライアンスに繋がるお話です。
会社からスマートフォンを支給し、社員に文字通り"携帯"してもらっていると、就業時間外、休日などにメールやチャットなどの受信が通知されてしまいます。
この通知を受けたことで内容を確認する、さらには返信などを行なってしまう行為は、果たして労働時間になるのか?といった問題が発生します。労働時間に見なされると賃金が発生するし、支払わないとなるとコンプライアンスが…
というわけで、情シスの立場で Intune を使ってできる対策を考えてみましょう。

Intune でできること

Intune には「サイレント タイム (英 : Quiet Time)」というポリシーがあり、これを使うことで iOS / iPadOS および Android 上の Outlook のメールと Teams の通知を自動的にミュートできます。

ミュート設定のパターンとして、以下が用意されています:

  • 期間指定 (年月日時分で指定)

期間指定の設定例
  • 曜日 (終日もしくは時分で範囲指定)

曜日指定 (終日) の設定例
曜日指定 (時分で範囲指定) の設定例

注目すべきは設定下部にある項目 [エンドユーザーのオーバーライド]。
[ユーザーに設定の変更を許可する] を [はい] にすると、この Intune の設定はデフォルト値として設定されるだけで、エンドユーザーは好きに設定を変更可能な状態になります。
これを [いいえ] にすることで、この通知ブロック設定を強制することができます。

サイレント タイム設定が端末に適用されると、以下のようなポップアップが表示されます。
(左上のユーザー アイコンに「zz」と吹き出しがついていますね、芸が細かい!)

サイレント タイム適用時のポップアップ

ユーザーの設定変更を許可しない場合、[通知オフ時間] の設定を変更できない状態になります。

通知オフ時間

通知ブロック中の動作ですが、メールや Teams チャットを受信すると、通知は表示されませんが、アプリ アイコンのバッチはカウントされます。
この点は注意が必要ですね。

さいごに

メールやチャットなどは、相手に即時応答を求めるものではないツールである点で、自分が仕事中であれば相手が休日であろうと送信してくる人がいてもおかしくはありません。
ところが、受信する側は休日に通知を受け取ってしまい、特に真面目な人ほどその通知を無視して休日を過ごすことに罪悪感を抱いてしまいます。
社員の心の休息のためにも、この通知オフを強制できる会社にしたいものですね。

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