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映画『余命10年』

わたしが『余命10年』が映画化されること知ったのはこの投稿だった。

この一枚の写真と2022年春に公開させることと監督と脚本、音楽が情報として提示されているのは私にとって珍しく感じた。

俳優陣は誰なんだろうか、と想像を掻き立てられた

主演が発表されたのは数週間たった頃。

このころ私は原作を読んだことも、どんな内容なのかも知らずにいた。
公開が近づくにつれて徐々に特報映像や場面写真が発信されるのに目を向けて少しずつ映画『余命10年』の世界に惹かれていた。

わたしが映画を初めて見させていただいたのは公開前の試写会だった
満員の映画館にはカップルや友達同士だろうか、様々な人が集まっていた
125分の映画は驚くほど早く感じた

スクリーンに余命10年の世界が映し出されたその瞬間から
わたしは一気に引き込まれた


映画の内容に深くは触れずに、でもこれだけは書き残しておきたいこと。


このシーンで2人の心が動く瞬間を目で見ることができたのと同時に、映画館には吹いていないはずの風、花びらが吹いたように感じるほど美しかった

劇中で

誰かから見たら平凡でつまらない人生かもしれないけど、隣には茉莉ちゃんがいる_____

という言葉を和人は投げかける

わたしはこの言葉が全てのように感じる。​

自分以外の誰かには分かり得ないほどの経験や出会い、感情はきっと山ほどある。でもそれを他の人に分かってもらえなくたってそれでいい。自分がこの瞬間をどのように捉えるかが今を輝かせることができるのではないか

人を愛することの尊さも同時に感じた


心を強く揺さぶられる言葉や景色が多くあるが、気の向くままに外出ができず四季を感じることも少なかった近年を取り戻せたかのように感じるほど美しい世界を見ることができて胸がいっぱいになった

試写会を見た帰り道、いつもは好きな音楽をイヤホンで聞きながら足早に帰るところをその日は余韻が残っていたからか、音楽を流しても聞き流して、街の景色をゆっくりと眺めながら帰った。

それぞれの人生が絡み合う、そんな尊い世界で生きているんだ


無条件に与えらている今、そして明日、これから先の日々をどう生きるかはやっぱり自分次第なんだと。

そして
自分ひとりの世界じゃないから、
幾千にもある出会いを、
どれだけ大切にできるだろうか。

改めて向き合うことができた


わたしが20歳になったこのタイミングで作品と出会えたこと、幸せに感じる

「もう20歳。」や「まだ20歳。」など色々な感覚があるが、今までの人生を含め、これから生きる日々をいつかは来る最期のときに
輝かしく愛おしかったと思えるように歩んでいきたい。



映画を見てから芽生えた感情を忘れたくなくて初めて映画感想というnoteを書こうと決心した。どのように言葉を紡げばこの感情を共有することが出来るか、うまく書ける自信もなかったが、私自身のためにもこの記事を残したい。

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