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FrembassyがGGMに至るまでのHARD THINGS(その1)

私の知る限りのFrembassyの歴史をお話しましょう。

2015年2月にCEOの播がこの会社を立ち上げたのが最初になります。まだ三井住友銀行の銀行員だったとのこと。その後退職して、本格的に指導しますが、最初のビジネスアイデアは「訪日外国人に和食のレストランを紹介・予約できる」というTokyoDinnerTicketというサービスでした。

知り合いに紹介してもらったエンジニアに格安で構築してもらい、いよいよローンチできそうとなったのは同年の10月頃です。そのタイミングで仲間の募集をWantedlyで始めました。特に職種は限定せず興味ある人のようなハッカソン状態で10名前後の人がいました。私もインバウンド(訪日外国人向け)サービスをやりたくって、少人数だけど自分の力を発揮できそうな場所を探していました。自分は日本観光のツアーガイドするビジネスアイデアを考えていたのですが、TokyoDinnerTicketのサービスの話を播本人から聞いたときには本当にワクワクしたのを覚えてます。

Wantedly見て集まった皆さん



渋谷の道玄坂からホテル街に入るところのマンションの一室を事務所にしてましたが、毎週のように「TokyoDinnerTicketのプロジェクトに興味ある人」の集まりでブレストを行っていました。このあたりの詳細は「TokyoDinnerTicketの思い出」として別に書きたいと思います。

そんなこんなでTokyoDinnerTicketについては思ったようにヒットせず、半年くらい運営してほぼ誰からも利用されないという状況に陥りました。

TokyoDinnerTicketサイトの面影残すインスタ

実はこの頃(2016年3月)まで私はウエディングパークという会社に在籍していました。なのでお手伝いといった形でした(お金もらってなかったので副業でもないです)。私はいつからか忘れましたがCTOとしてジョインさせてもらうことになりました。それくらいのバリューは出せると思っていたし、そのくらいのプレッシャーなければ自己研鑽が続かないと思ったし、経営に近いところで仕事したかったら正式にジョインしたときには嬉しかったです。

起業時の資金はCEOが個人で出したお金と銀行融資でした。Wantedlyで集めたメンバーは私も含めてボランティアで、徐々に抜けていきました。システムはサーバーホスティングでお金もかけてなかったのでそれほどコストは飛びませんでしたが、事務所の家賃とか、CEOの給料やらで徐々に目減りしていよいよどうなるかというところまで追い詰められました。

何が問題なんだろうと思い、ユーザーヒアリングをすることになりました。SNSで在日外国人を事務所に集めてTokyoDinnerTicketのUIテストを行ってもらって使いにくいポイントを調べようというものです。

するとあるユーザーのヒアリングで興味深い話が出ました。
「日本食が美味しいのはわかるのだけど、自分たちにとって食べられないものを出されることがあるのが嫌で、店に行きたくない。」というものです。更に
「特にベジタリアンにとっては(日本のレストランが)厳しい」
という話でした。

世界に5%ほどのベジタリアン、とりわけヴィーガンと言われる人にとって日本のレストランで食べられるものはほぼ全てと言っていいほど食べられないわけです。肉や魚はもちろん、牛乳、はちみつも不可です。かけそばくらいなら大丈夫ではないか?いや、だしは鰹でとっている。サラダが出てもドレッシングに動物性タンパク質が入っていたり、ベーコンが乗っているということもある。本当に盲点でした。言われてから、調べ始めると残念な失敗例やベジタリアンの困りポイントというのが徐々に明るみに出てきました。

このタイミングでピボット(事業転換)することを決意、次何をするという話がミーティングの議題になりました。色々迷走はしたけれど、ベジタリアンの食事ができるレストランガイド、口コミが出来る食べログのようなサイトのベジタリアン版をやろうということになりました。(続く)

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