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UNKNOWN/UNKO

仕事中はよくくだらない話をしながら新しいアイデアを練ったりしているのですが、ダイエットの話題になって、腸内細菌がデブになるかどうかの影響を与える。というニュースを見た話で盛り上がった。
今回のお話はそんな腸内細菌のお話です。

本投稿は、『週間キャプロア出版』で掲載されたものを大幅に加筆修正したものです。
『週間キャプロア出版 企画』とは、全てFacebookメッセンジャーのやりとりだけで企画からKindleでの出版までをメッセージグループに居合わせたメンバーだけで行うという新しい試みの出版グループです。とても面白い試みですので、ご興味がある方は是非参加してみてください。

週刊キャプロア出版(第8号): デブ論 週刊キャプロア出版編集部 https://www.amazon.co.jp/dp/B07F7PLH97/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_SWwpFb4GA61V4


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──事件が起きる数日前

リポーター これまで様々な家庭用ダイエットマシーンを製造されてきましたが、実際に使えるものはありませんでした。しかし、今日リポートする”ウンコサイマルテイニアスエクスチェンジマシーン”については、皆さんの考えが変わるかもしれません。

ケ・イータ博士 僕の昔の写真を見たらわかると思うが、もう見てられないんだ。はち切れるシャツのボタン。何人もの子供達を詰め込めるようなズボン。歩くだけで抜ける床。ダイエットが必要だったんだ。そう、誰でも簡単に痩せれる方法がね。

リポーター ”ウンコサイマルテイニアスエクスチェンジマシーン”を開発した、タキーノ・ケ・イータ博士は、ダイエット業界に革命をもたらすかもしれません。

ケ・イータ博士 このマシーンは、今まで痩せれなかった人を痩せさせることができるし、太れなかった人を太らせることができる。自由自在に痩せたり太ったりできるのだよ。ヒヒヒヒヒッ

リポーター ”ウンコサイマルテイニアスエクスチェンジマシーン”が完成した時はどんな気分でしたか?

ケ・イータ博士 いや〜もう興奮したよ。見てわかるだろ?最高のマシーンだよ。一言で言うのならば神の機械!マシーンオブザゴッド!性能以外の点でもこの革命的発明に対し、開発者一同涙が止まらなかったよ。

リポーター 今ではオーダー数に対し製造が追いついていません。絶大な人気です。


──事件当日

アナウンサー 予定を変更して臨時ニュースをお伝えします。先日発売された”ウンコサイマルテイニアスエクスチェンジマシーン”が制御不能になっている模様です。製造元によりますと、ある一体に何らかのコンピューターウィルスが発生し無線LANを通じて全てのマシーンに感染したと報告されています。

被害者の妻 本当に怖かった、夫のダイエット治療を見守っていたら、突然マシーンが暴れ出して看護士さんに食らいついたんです。

アナウンサー 目撃者の情報によりますと、暴走したマシーンは次々と被害者の身体に取り付き、次々とサイマルテイニアスエクスチェンジを行なっているそうです。


──事件の数ヶ月前

ケ・イータ博士 便のエキスを注入するだけだから患者への負担は少ない。ただの便移植の機械だよ。

フローラ これを便交換する機械にはできない?患者二人を接続して便を同時に交換するの。

ケ・イータ博士 そんなことをして何になるのかね。作業の効率化だけならあまりメリットはない。そもそも痩せたい患者と太りたい患者をマッチングすることの方がはるかに難しい。そんな仕組みは僕には作れないよ。

フローラ その点に関しては問題ないわ。既存のマッチングサイトと紐付けしてコードを書き直してもらいます。それよりも──

フローラ(──それよりも問題はマシーンの自立稼働の問題ね)


──事件直前

医師 便移植は、腸内環境を良くすることで患者の病気に働きかけることを目的にされています。腸内の細菌のバランスによって太りやすくなったり、痩せやすくなったりします。痩せやすい体質を作る細菌”クリステンセネラセエ”を多く持つドナーからの提供で腸内細菌のバランスを変えるというのが今回の治療法です。”クリステンセネラセエ”は空気に触れると死滅してしまうので直腸から直接管を通して注入する治療法になります。よろしいですか?それではいれていきますね。(直後アラームが鳴り響き機械は自立して稼働しだした)


──事件の数ヶ月後

被害女性 わたしこんなんじゃもう生きていけない

被害者の彼氏 大丈夫だよ、いつか元のように痩せれるさ

被害女性 そんなこと言ったってどうやって治すというのよ!みんな死んじゃったじゃない

被害者の彼氏 みんな太ったんだからいいじゃないか、君だけじゃない

被害女性 あなたデブエッ党の人間だったのね。絶対に許さない


──事件直後
ケ・イータ博士 わしは嵌められたのか。いくらテロリズムとはいえ、貴様らの思想に共感したからこそ見逃していたものを…。サイマルテイニアスエクスチェンジすることでお互いがお互いに抱える問題を体感できる。そうすることでお互いに歩み寄れると僕は信じていたというのに。

フローラ クリステンセネラセエは我々が独占すべきものだ。ドナーはわたしだけで十分。他はいらない。人々の願いを叶える母となるのよ。

掲載時のあとがき
m-floのドラマ仕立てのアルバムが大好きで、特にローリーのエピソードはなんども聞いてしまうのだけれども、今回も音楽を聴きながら原稿を書いてたらまんまマリンコビッチの野望になってしまった。デブ論を論じる前に腸内細菌のバランスで痩せ型、肥満型に分かれると聞いたので、いっそのことトレードしたらいいんじゃね?って思いついて書いてみたクソみたいな話です。腸内細菌のバランスなのでデブは怠け者じゃないのよって言ってあげたい!

週刊キャプロア出版では、このような文章を沢山の人が書いて、沢山の人が企画し、編集をして出版される電子書籍です。
Kindle Unlimitedでも無料で読むことができますので、是非お手に取ってみて下さいね。

週刊キャプロア出版(第8号): デブ論 週刊キャプロア出版編集部 https://www.amazon.co.jp/dp/B07F7PLH97/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_SWwpFb4GA61V4
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