TKMA @ note

複雑に見えても、根っこはひとつ。 深めて見つける思考法、ルーツシンキング/根源思考提唱…

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複雑に見えても、根っこはひとつ。 深めて見つける思考法、ルーツシンキング/根源思考提唱者。 日々、ものごとの本質を思索中。 思索家・言語化家・本業はコピー&戦略コンセプトライター。 著書「しあわせ持続可能社会のつくり方〜世界を救う、対話術〜」(デザインエッグ社)4/11発売

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人生の質を変える二つのファクター

物事に取り組む姿勢には、「一生懸命に取り組め」という意見と、 「自分らしくやればいいのだ」という意見があるように思います。 教育現場でもよく問題になるでしょうし、 人を評価する場面でも聞かれるものだと思います。 一般的には前者は古い意見として認識され、 後者の方が比較的最近出てきた考えではないでしょうか。 そして、両者は対立軸上にある考えだとされているように見えます。 私は、というと、これはどちらも正しいと思っています。 私の解釈では、これらは階層上になったひとつの

    • 電源一本足打法という人類の脆弱性

      今、時代が変化するスピードは恐ろしく速いですね。 ここ5年の人類の変化は、過去の世界なら 何百年、いや何千年もかかって起こした変化と 同じくらいなのではないでしょうか。 そう考えると、5年後を予測するなんて到底できませんよね。 ところで、この社会の面白いところは、 「現世」というひとつの箱の中に、 様々な異なる経験と常識をもった世代が そうとは知らずに一緒に住んでいることだと思っています。 どういうことか、というとですね。 先日、ちょっと夜の田舎の道を歩いていたのですが

      • 立憲民主党代表選・吉田候補は出られない方が良かった説

        さて、いよいよ立憲民主党の代表選の告示が行われ、 枝野・野田・泉・吉田の四氏が推薦人20人を集めて 立候補することとなりました。 私は正直、エライことになったと思っていますので、 そのことについて今日は書きます。 あくまでも「私的意見」です。 ※ 今回の立憲民主党の代表選で、ドエライことがわかったと、 私は思っています。 立憲民主党という政党が抱える本質的な問題点です。 それは昭和な体質を持つ(といわれている)、 与党自民党に対して、野党であり、既得権に反対し、 多様

        • 関学の学生に関する私的意見

          関西学院大学アメフト部の5人の学生が、 日本代表(U20)のカナダ遠征中に 大麻を使用した疑いで罰則を受けました。 そのうちの一人(仮にここではA選手とします)は 大麻の蓋然性のあるものを所持・使用した疑いがあり、 日本アメフト協会管轄下の試合に、 一生涯出場できないという裁定がくだされました。 今日はそのことに関する私的意見です。 あくまでも私的な意見であり、 ことを荒立てたいという意思はまったくないことを前提に、 今の段階での考えを述べてみます。 ※ まずは報道ベ

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        人生の質を変える二つのファクター

          過ちを犯した若者に、セカンドチャンスを。

          日本のほとんど公園では、サッカーや野球は禁止です。 スケボーも花火も禁止です。 ・・・というか、もう子どもが自分たちで遊ぶことがほぼ禁止です。 騒音を出すこともダメです。 これはどういうことでしょうか? 恥の文化である日本では、誰かに迷惑をかけることは 非常に悪いことだとされています。 では、迷惑とはなにか?というと、それは不快な気持ちになることです。 では、人はどうして不快になるのか?というと、 その基準は人によって様々です。 ですから、「誰かが不快になるかも知れない

          過ちを犯した若者に、セカンドチャンスを。

          「慣れる」を理解し、使いこなす。

          人間にとって「慣れる」という習性を理解することは非常に重要です。 人間はいい意味でも悪い意味でも、状況に慣れることができます。 しかしその反対に、脳というのは、 新しい刺激を与えられると、その刺激がずっとつづくものと錯覚してしまいます。 いい刺激も、悪い刺激も、です。 しかし、人間は必ず慣れてしまいます。 「慣れる」という働きを理解し、 上手に利用することで、たった一度きりの人生を もっと有意義なものにできるでしょう。 ※ 例えば、新しいことに挑戦することが好きな人と

          「慣れる」を理解し、使いこなす。

          都知事選を終わって~いちリベラルから、リベラルへの提言

          東京都知事選が終わりましたね。 結果はご存知の通り、圧倒的な大差で 現職、小池百合子さんが再選しました。 投票率は60.62%で前回より微増。 小池さんの得票は291万8015票(42.8%) 2位の石丸伸二さんが165万8363票(24.3%) 3位の蓮舫さんが128万3262票(18.8%) この3人だけの得票で85.9%を占めましたので、 選挙の掲示板も含め、さまざまなことがあった選挙戦でしたが、 それらの影響はなかったようです。立花さん、ご苦労様でした。 選挙前

          都知事選を終わって~いちリベラルから、リベラルへの提言

          日本庶民と野党の弱点は、プロデューサーの重要性を理解できないこと

          これから私が書くことは、 日本社会には、政治の面でも経済の面でも、 根本から変革が必要であると思っているという前提で お読みください。 先日、都知事選への立候補を決めた蓮舫さんの 第一声を聴きに、豪雨の有楽町に行ってきました。 たくさんの立憲民主党の議員たちが集まって、 変わるがわる前座をつとめ、その最終バッターは枝野幸男さんでした。 今、国会は自民党の裏金問題で揺れています。 自民党のお金に関する慣習は腐りきっており、 それが白日に晒された今、政権交代はほぼ起こるでし

          日本庶民と野党の弱点は、プロデューサーの重要性を理解できないこと

          子育ては、「無傷の人生」を美徳としないこと

          子育ては本当に難しいですね。 絶対の正解も存在しません。 しかし、私が最近の若者や、親たちを見ていて思うことがあります。 それは「無傷な人生を美徳と思っている」という悪弊です。 公園に行けば、一人で歩き回ろうとする幼子を 必死の形相で追いかけ回すお母さんの様子が見られます。 「ダメよ!危ないから!」というような内容のことを言いながら。 そしてそのようなマインドセットは、 その子が転倒して怪我をするかも知れないその一瞬だけではなく、 その人がその子を育てるにあたって、 常

          子育ては、「無傷の人生」を美徳としないこと

          自民党もいつかは終わるという真実

          この世の中に、 永遠につづくものはないという現実を、ご存じでしょうか? これは、エントロピー増大の法則という 宇宙を支配している法則から導き出されることで、 どんなものも抗うことができません。 もちろん人類もいつかは必ず絶滅しますし、 この地球にも、太陽にも、宇宙全体にも、 いつかは終わりがきます。 まずその大前提を受け入れたとしましょう。 そうすると、私たちの日常の景色は、 かなり変わって見えるようになります。 ※ 私たちは、自分が生まれた時から存在しているものは

          自民党もいつかは終わるという真実

          自主、創造。日大アメフト部の学生たちへのメッセージ。

          今、騒動の渦中にいる日大アメフト部の学生たちに、 僭越ながら私から伝えたいことをいくつかお伝えしようと思います。 このメッセージのほんの一部でも、伝わってくれることを心から願います。 ※ 私は長いこと広告の仕事をしているのですが、 2011年の東日本大震災のとき、 福島県いわき市にある、 とある温泉レジャー施設のクライアントを担当していました。 震災は単なる地震ではなく、 津波の被害も甚大で、しかも福島県沿岸部は 原発事故の大きな影響を受けることになります。 クライ

          自主、創造。日大アメフト部の学生たちへのメッセージ。

          日本語文化と教育と大麻事件について

          私は仕事柄、ワークショップをやったり、 ファシリテーションをすることがあるのですが、 提供している思考の教育プログラムを実施するにあたり、 「コーチングの勉強もされたのですか?」と 質問されたことがあります。 私はいわゆる「コーチング」の勉強は専門的にはしていません。 スポーツチームのコーチはいつも身近に存在していたし、 学生時代からコーチングに近いことを (自然に)やっていましたが、 技法としてのコーチングは取り入れていません。 それはコーチングがアメリカで生まれたもの

          日本語文化と教育と大麻事件について

          出過ぎた意見を、勇気を出して敢えて言おうと思う。

          日大アメフト部の件です。 もうしばらくフォローをつづけます。 昨晩、日本大学側から学生や父兄に対して 説明会があったようです。 報道を文字だけで追うと実際の雰囲気や意味がわからないので、 あくまでも感じる範囲でのことを整理してみます。 ※ 昨日の投稿でも書いたように、 「廃部」が何を意味するのかということが重要です。 廃部することによって、普通であれば連盟からはいちど抹消されますから、 再加盟すると、最低でも1年の準加盟期間があり、 そのあと本加盟となるはずです。 そ

          出過ぎた意見を、勇気を出して敢えて言おうと思う。

          日大フェニックスが考えるべきこ

          日大フェニックスの廃部の件。 報道を見る限り、その後、 特段、新しい情報が入ってきていない状況です。 前回の情報では年内に新体制を決めて、 来年度までに活動できる状態に構築する というようなロードマップだったように思いますが、 今年もあと10日しかありません。 しかも、私たちのようなオジサンとちがって、 大学生や若者の「今」という時間の価値はとても重要です。 悪戯に時間を経過させることをせず、積極的に動いていかなければ、 事態を少しでも好転させられるチャンスを失ってしまう

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          刑務所はなんのためにあるのか

          ノルウェーの刑務所は、 ものすごく快適だという話を聞いたことがあります。 受刑者の多くは、それまでの人生の中で、 それほど行き届いた環境で暮らしたことはないほどです。 なぜでしょうか? これを理解するには、 「そもそも刑務所はなんのために存在するのか」という パーパスの有無について考える必要があります。 パーパスとは、社会的存在意義のことです。 存在する本当の理由は何か、ということです。 ※ 刑務所は「罰を与える」ためにあるのか。 それとも、「社会を良くする」ために

          刑務所はなんのためにあるのか

          甲子園ボウルを終わって

          昨日、甲子園ボウルが終わり、 2023年の学生フットボールのシーズンが終わりました。 試合は61-21で関西学院が法政大学をくだし、 史上初の6連覇を達成しました。 法政大学は「自由と進歩」というチームの理念を 学生アメフト界のスタンダードにする、 という言葉を掲げて挑んだ甲子園でした。 その2日前、 日本大学はアメリカンフットボール部の廃部を決定。 学生フットボールの歴史を築き上げてきた 赤と青の2チームが、まったくちがう運命を辿りました。 ※ 様々なことが頭に渦

          甲子園ボウルを終わって