ギリシアでの朝食。
さてさて、ギリシアでの朝食の話をかいたのでそのつづき。
1月初めのサントリーニ島は気候がよく風はつよいものの、陽射しが心地よく想像していたよりもずっと心地よくすごすことができた。
そしてそこには陽射しを気持ちよく浴びながらじっと、ぼんやりとしている猫たちがそこらじゅうにいた。
彼らはずいぶんとツーリストにはなれたものか、気が向いたら僕たちに近づいてきては愛想をふりまくし、そうでないときはほとんどまったくといっていいほど、そりゃあ眠いんだし太陽もきもちいいにゃんと、僕たちをかまってくる様子もなく、そんな猫をながめながら散歩をした。
もうどうしようもないのもいて、大きなゴミ箱の穴に上半身以上のできるかぎり彼が精一杯をつくしたふわふわの体を伸ばして、その中にあるだろうきっと美味しいであろうその食べ物をずっと掘り出そうとしているものもいた。近づくにも、驚いてゴミ箱の中に落ちてしまってはそれは気の毒だし、それを助けるのもそれはそれで面倒なことになるので、そっと横目にみてそこはそっとしておくことにした。
気候がいい朝の陽射しの中に、一匹の猫が通りにいた。
風は静かにそこにふき、エーゲ海はやさしく波打っている。
僕たちはやはり、そこにいる猫に近づき声をかける。
その猫はさっと近づいてきて、頭を擦り付けて愛想をふりまえてきてくれた。ひとしきり可愛がってからそこから立ち去ろうとしたものの、その猫は僕たちに寄り添ってついてきた。
朝食をとるためにカフェに入ろうとしても、そのカフェの入り口にその猫が横たわってしまった。うーん、まいった。
これは一緒に入れてしまうとお店に迷惑をかけるので、、少し離れてその猫をそっちでひとしきり甘やかしてから、さっと小走りにカフェにかけこんだ。
猫はさっとはしって僕たちをおいかけた。
追いかけてきた猫はカフェの扉の前でさっと止まった。そこに入るのはやりすぎていると、彼はしっているようだった。
ふむふむ。
❍子猫を甘やかしていたらその後に親猫が子猫をずいぶんと怒っていたけど、うーん困ったな。
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