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Un petit roman

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#亀

レパルスとメル、ふたたび。

レパルスとメル、ふたたび。

レパルスとメルは、このところずいぶんとなついてくるようになった。水槽に近づいてのぞいてみると、「きたぞ、きたぞ。」と近寄ってきて、その長い首をのばしながら目をみひらいて僕の顔をみつめてくる。

そして、首を右左にうごかして「食事をとりたいよ。」という合図をしてくる。

しかし食事をあげるには、まだ少し早すぎた。

「きのう食べたばかりじゃないか。」と僕は首をふった。

「申し訳ないのだけれど、これ

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