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今年は子どもたちの熱中症リスク回避に全力を!

マスクをつけなきゃいけない夏になりました。

特に子どもたちの置かれている状況は結構過酷ですね。

夏休みも短縮され、真夏の出校日も増えますし、なにぶん学校は人がたくさん集まる「密」の代名詞ですから、マスクをしないわけにもいかない。さらに子どもたちは基本的に大人よりも体温が高く、代謝がよく、活動的です。

それなのに、「登下校時もマスクしろ」という指令が出ているのが悲しいかな現実です・・・。かなり、危険な状況です。

夏のマスクの危険性についてはコチラ➡夏のマスクは大丈夫か?

子どもたちの熱中症リスクは高くなっている

学校によっては休校期間が2ヶ月以上に及び、その間、ほぼ自宅で過ごしていた、という子どもも少なくありません。

6月に入り、学校でも通常授業が始まり、さすがにマスクで体育はしないものの*、それでも体育の時間中に気分が悪くなって保健室に連れて行かれる子どもも出てきました。

*中国で多数死者が出たため、5/21にスポーツ庁が「体育中にマスクはしなくていい」というガイドラインを出したため

そもそも、今年の6月はこれまでの6月とは異なり、子どもたちの「身体作り」ができていません

学校によっては「宿題」として縄跳び運動などをやらせるとこともありますが、小学生ならまだしも、中学生くらいになると、家で真面目に体作りなんてことをまったくやらないということもありますし、保健体育の教科書だけが宿題ということもあります。

部活も止まっていましたし、「学校の時間は家で勉強してろ」と家庭訪問する学校も多々あったり、公園で子どもが遊んでいたら通報する人がいたり、いつもなら子どもたちが「体育」や「放課」で行う体力作りが出来ていなかったわけです

その結果、運動できるような身体の状態ではない子もおり、通常よりも早くバテますし、また、外に出ていない時間が多かった子であればなおさら、体が気温変化についていかず、少しの運動で体調を悪くすることもあり得ます

熱中症は基本的に、寝不足だったり栄養不足だったり、体調がよくないときに起こりやすい。今回の「休校」のおかげで、そういったリスクは高くなっているわけです

もちろん、体育の先生もアホではありませんので、その辺の配慮はしたりすると思うのですが、学校によってはやらせるべきカリキュラムを優先し、「子どもはすぐに順応できる体力がある」と過信して「持久走」なんてものをやる所もあるようですので、その辺は不安ですね。

ですから、今年は残念ながら、体育の授業中に熱中症で倒れる子は例年以上に増えていくことが考えられます

こまめな水分補給を!

マスクをしなくてもそのような危険がある中で、さらに危険なのが「マスクをし続ける」ということです。

ここ数年、学校や登下校時などの子どもの熱中症が問題になっており、エアコンの配備が進められていますが、やはり自治体によってその差は出ており、明らかに性能不足の「家庭用のエアコン」しか設置できないとか、9月になるとかいうケースも出てきています。今年の話ですよ?

エアコンがある所はまだマシと言えますが、そんなエアコンがある学校といっても、実際は教室にしかないので、廊下やトイレはもちろんそんなこともなく、今年は「換気*」もしなければならないということで、「エアコンをつけながら窓を開ける」ということもありえる展開です。
(*エアコンに換気機能はありません)

そして、子どもたちはマスクをしながら、授業を受けます。

マスクだけでなく、フェイスシールドまで装備するような学校もあるようですが、今後のことを考えたら、正気の沙汰とは思えません。

飛沫感染のリスクを防ぐためなのでしょうが、救急医が、コロナ患者かもわからない人のノドに挿管するみたいなことをするわけでもない、そもそも大人しく授業を受けている子どもたちが、一体何を守る必要があるのかが謎です(おそらく余計なコンピュータシミュレーションの影響だと思います)。

これなどはさすがに極端な例ですが、「マスク無しの授業」というのは考えられない現状で、エアコンの配備が間に合わない状態で授業を行うくらいなら、少々問題があろうが、オンライン実施を真剣に導入する方がいいです。
(涼しいところは別ですが)

それも現実的には難しい上、エアコンがあっても安心できません。

マスクをしていると、顔付近の温度が上がったり、熱がこもるのはもちろん、のどの渇きを感じにくくなるため、水分補給を怠りがちです

よく知られるように、水分をとらないのは熱中症の危険性が高まりますので、こまめな水分補給が出来るようにしていく必要があるわけです。

当然、エアコンもなくマスク必須で「授業中は飲むの禁止」というルールに縛られた学校が出てくることが想定されますが、そんなルールを学校が言い出した場合は、改善を要求するしかありません。
だいたい、先生だってツラいでしょうし、なんなら先生の方が熱中症で倒れそうです。

アフターコロナ時代では、これまでの常識の見直しを図っていかないと、子どもたちの身が危険です。

とにもかくにも、「子どもたちの未来のため」に。

そもそも、教育現場とはそうあるべきだと思うのですが、正直、そうじゃないことも多々あるのが現実です。

熱中症の危険度を表す「WBGT」が危険を示しているのに体育大会のために練習をやめられないなど、例年でもそうなので、今年は特に、気をつけなければいけません。

子どもでも「日傘」をすべき夏

子どもたちの熱中症リスクは、当然のことながら登下校にもあります。

近年は、子どもたちが登下校する時間ですら30度になることも。

そして今年の夏は、去年よりも暑くなるという予報もある上に、夏休みが短縮されて、8月後半に毎日学校に登校しなければいけない地域も結構多いようです。

マスクもつけて、夏の炎天下の中の登下校・・・。

今ですらキツいのに、「登下校時のマスク」は本気なのか!?と耳を疑いましたよ。
(そういう意味で私は9月入学賛成派です➡9月入学の是非についての考察

そこを真剣に悩んだ先生方もいたんでしょうね。
愛知県豊田市の童子山小学校では、新型コロナによる休校開けの5/27から「傘を差しての登下校」という取り組みを始めました。

傘は雨傘でもよく、傘を差しているから、帽子をかぶらなくてよく、ソーシャルディスタンスも維持できるので、マスクもしなくていい、というルールにしました。

帽子は日差しを防ぐイメージがありますが、子どもたちによると帽子は熱が中にこもるため、傘の方が涼しくて、ランドセルを背負う背中も汗ばまず快適とのこと。
(ちなみに2mのソーシャルディスタンスは守れませんが、子どもの身長は低いので、飛沫も2m飛ばないと思われます)

学校の先生方が子どもの安全を「第一に」考えた結果、こういうアイディアを採用したそうで、現在はそれが他の地域にも広がっているようです。

また、この報道を受けて傘メーカー、株式会社ワールドパーティー(Wpc.)が「子供を守ろう。」というプロモーションを始めました

童子山小の取り組みは「雨傘でもよい」というものでしたが、やはり(ちゃんとした機能がある)「日傘」は「日陰にいるようなもの」ということで、「コロナの夏」にそれを世の中に広めていきたい考えのようです。

個人的には8月の出校日なんてやめるべきと思いますが(特に自転車通学がNGな所)、ムリだと思うので、こういった「最低限やれる予防」に力を入れてほしいなと思うのです。

今の内に「日傘」を用意しよう!

この「日傘で通学」の流れはおそらく今後、全国的な展開になるでしょう

そうなるとどうなるか?

マスクの時と同じように、日傘が不足する可能性があります。

実際、子ども用の日傘はそもそも少なく、今人気のマンガ・アニメ『鬼滅の刃』の日傘もありますが、在庫がかなり薄いです。入荷もだいぶ遅くなることでしょう。

先ほど紹介したWpc.も、ディズニーの日傘を出していましたが、すでに在庫がないものもあるので、こちらもすぐに手に入らなくなるでしょう。

ちなみにWpc.は他にもハローキティやキキララなども出すようなので、この機会に「お気に入り」の日傘を早めに見つけることをオススメします。

なお、本当に日傘の「性能」にこだわる方は、ちゃんと性能表示をしっかり確認しておく必要がありますが、これもマスクと同じで、おそらく「ないよりはあった方がいい」という風になっていくことが想定されますので、悩みすぎずに、気に入って、在庫があるものを買っていくことが大事です。

特に女の子はお母さんのお古の日傘が使えますが、男の子が使えるようなメンズ日傘(しかも折りたたみ)は結構少なめですので、お早めに探すことをオススメします!

中高生の男子なら、ゴルフ用の日傘もいいかもしれませんが、当然のことながらお高めです笑。もちろん、少々のことでは壊れませんからいいのかもしれませんが……。

あとは盗難に遭わないようにする必要がありますが、他の人が持っていそうな傘だと盗難されてもわかりにくいといったこともあり得ますので、傘立てに立てるタイプではなく、折りたたみタイプの方が本当は安心でしょう。

ただし、低学年などは折りたたみに苦戦すると思うので、そういう場合は、やはり名前を書くという形になると思います。

「名前を書くのが恥ずかしい」ということで、テプラなどを使ってメッセージを書くのも流行っていますので、そういうのもありでしょうね。


こういった「大変」なこともあるので、本来はオンライン授業で済ませられるならそれが一番いいのですが、どうもそれを全面的に実施できるところは限られるというのが多くの日本の公立学校の現状ですから、まさに苦肉の策で今年の夏を乗り切るしかありません。

「熱中症」にならないことが、医療現場の負担を減らすことにも繋がりますので、周りがやっていなくても、勇気を持って「日傘通学」をしてみてはいかがでしょうか??

だって日傘ってメチャメチャ涼しくないですか??

なんでも「気合」や「文化」や「規則」を優先するのはやめて、「合理的」に考えてほしいものです。

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