鬼滅の刃で中学英語#31~「Are you~?」で疑問形を学ぶ~
こんばんは、久しぶりの更新ですよ。
というのも色々書いていたら難しくなってきたため、あれやこれやと逡巡していたら時間が経ってしまいました。反省です。
ということで、シンプルにわかりやすいものを先に書くことにしました。
今回は「you are」を使った表現の変化系、「疑問文」を学んでいきましょうね。
疑問文とは?
これまで、「You are+○○」で、「(あなたは)○○です/だ」という文章を学んできましたが、これを質問形式の文にしたものを「疑問文(疑問形)*」と言います。
(*それに対して通常の文を、肯定文や平叙文などと言います)
『鬼滅の刃』英語版である、『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』にも、この「疑問文」が出てきます。
たとえば、以前ご紹介した、蟲柱・胡蝶しのぶの蝶屋敷の屋根で修行中の炭治郎に、しのぶさんが話しかけてきたこのシーン。
Are you angry?
怒ってますか?
人の感情なども鼻で嗅ぎ分けるという特異体質の炭治郎が、しのぶから「怒っている匂いを感じる」ため、ストレートに「怒ってますか?」と聞いたところです。
見てわかるように、本来なら「You are~」となるところが、「Are you~?」となっていますね?
実際に疑問文じゃない元々の英文を考えてみると、
You are angry.
(あなたは)怒っていますね
という、「You are+○○.」という形になっているのですが、先の例は、
Are you angry?
(あなたは)怒ってますか?
のように、「Are you+○○?」という形になっていますね。
つまり、「you」と「are」の場所を変えて、最後に「?(クエスチョンマーク)」をつけるだけで、疑問文に変えることができるのです。
日本語の疑問文だと、「怒っています」「怒っていますか」の変化は、最後に「か」を付け加えるだけで、例えば国語などでは「?」すらいりません。
しかし、英語の場合は疑問文の場合は必ず「?」で終わるというルールがありますので、そこを間違えないようにしてもらいたいですね。
あとは入れ替えるだけ・・・とおぼえると簡単です。
なんで入れ替えるかってことは、「これから質問するよ!」ということをわかりやすくするため、と思っておけばOKでしょう。日本語は最後で「か」を加えるので、そのへん、最初に結論を言う英語らしさですね。
「Are you~?」の使い方
疑問文「Are you ○○?」は、「You are ○○.」を変化させたものですから、使い方としては、「You are ○○.」の「○○」の部分を同じように入れればいいんですね。
ちなみにこの「○○」に入るものは、基本的に人や物などを指す「名詞」の他に、状態や様子、感情を表す「形容詞」が使えますよ。
先ほどの例、「Are you angry?」の「angry」は、「怒っている」という形容詞*で、意味的には「あなたは怒っている状態ですか?」と考えてもらうとわかりやすいと思います。
*ちなみに国語(日本語)では、最後が「い」じゃないと形容詞じゃないなんて習い方をしますが、英語の形容詞は必ずしも「い」で終わらないので注意してください。動きじゃなく状態や様子を表すのが形容詞です。
では、「形容詞」を使った例をまたご紹介しましょう。
今度は第4巻、炭治郎・善逸・伊之助が、鬼殺隊士たちにとってのオアシスである「藤の花の家紋」の家で傷を癒やし、那田蜘蛛山に出発するシーンです。
ここで、屋敷の主である「ひさ」というお婆ちゃんに、火打ち石で縁起を担ぐ「切り火」をしてもらった時、何も知らない伊之助は思わず「何すんだババア!!」と言った後の善逸の一言です。
Are you stupid?!
馬鹿じゃないの!?
It's a ritual!
“切り火”だよ*
*切り火じゃ通じないので英訳は「ritual(=儀式)だよ」という意味になっています
ここでは、「Are you +○○(あなたは○○ですか)」の○○の部分に、愚か、馬鹿という形容詞である「stupid(発音)」を使って、「馬鹿じゃないの!?」を「Are you stupid?!」と訳していますね。
教科書的な丁寧な訳だと「あなたは馬鹿なんですか!?」となりますが、「馬鹿じゃないの!?」でも意味は同じですよね。
日本語は「言い方」にこだわる言語ですが、英語は日本語ほど言い方にこだわらないので、短いフレーズでとっさに答える「Are you stupid?!」が「馬鹿じゃないの!?」という訳にはピッタリでしょう。
簡単な表現ほど使い方に気をつけて!
ただ、「Are you stupid?!(馬鹿なの!?)」は結構ガチな言い方ですので、基本的に使わない方が無難な表現です。
というのも、ここで善逸が伊之助に全力でツッコんでいるように、「切り火ぐらい知っとけよ馬鹿野郎!」というか、「こんだけもてなしてもらって怒るとか、お前は馬鹿か!」という意味合いで「お前はホントに馬鹿じゃないのか」と言っているように、「Are you stupid?!」はかなり強めの「馬鹿なの?」という表現なんです。
だから、これを使うと友だちじゃなくなるかもしれないような言い方なので、「アホか~」みたいな表現だったら、別の言葉を使う方が賢明です。興味がある方は下のリンクをご覧くださいませ。
とまぁ、だったらなんでこんな例文を使ったんだよと言われそうな感じではありますが(笑)、大事なことは、「○○なの!?」というような感じで使う時は、○○の部分に形容詞や名詞を入れてしまえば、簡単に状態や様子を聞く疑問文ができるってことですね。
【形容詞を使った例】
Are you hungry?=お腹がすいたの?
※hungry=腹が減る、という形容詞(発音)
【名詞を使った例】
Are you a genius?=天才なの?
※genius=天才、という名詞(発音)
名詞は入れるだけなので難しくないと思いますが、とくに形容詞で大事なのは、「動作」じゃなくて「状態」や「様子」「感情」を表しているってことですね。これは後々わかってきますので、なんとなくわかっていただければ大丈夫です。
次回は、「Are you~?」を使った最もポピュラーな表現を学んでいきます。
本日のまとめ
・「You are+○○(○○ですね)」
の疑問文は「Are you ○○?(○○ですか)」
・○○には形容詞や名詞が入る
・形容詞は「状態」「様子」「感情」を表現しているもの
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