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2020/08/02 Sun

よく考えたら松島で夜に撮っていたな、と気付いてからは早かった。すぐに車を予約し、シャワーを浴びてから星撮り用に機材を選定する。選定といっても持っているレンズは超望遠含めて5本しかないので、選ぶ必要はあまりない。こういうときにシンプルな機材構成でよかったと感じる。

駐車場に数台先客がいた時点で得体の知れない不気味さは軽減され、隣の車から釣竿を持った男性が出てきたことで恐怖の対象はフナムシだけになった。それも海岸が砂浜だったからか、堤防の内側から撮っていても全く見かけなかった。

1時間半くらい撮っていただろうか。夜の潮風は夏でも身体を冷やすと分かったのは次回撮りに来るときのために覚えておく。

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海だと日の出の1時間以上前でも空が明るくなると知った。日の出が5時前だったので、星を狙えるのは3時半ごろまでだった。この写真で3時40分だが、空の明るさで鳥居が逆光になってしまっている。明るくなる前は背後の建物の灯りでX-Pro3はAFが使えたが、こうなると完全にダメだった。

それでもPro3クラスの低照度AF性能はスナップ以外でも効果が高いと分かった。逆にX-H1の限界もハッキリと感じられた。AFが利かない以上MFで合わせるしかないが、暗所ではファインダーのノイズがひどくピントの山が掴みにくい。Pro3とは違い最初からMFだったので、ピントの甘い写真を量産してしまった。

そのせいかPro3との描写の違いが鮮明になってしまった。途中からPro3を三脚に据えたが、最初からPro3を使っておけばよかったと思ってしまった時点でX-H1はもうダメなのだろう。動画のインターフェースを省いたX-T4があれば今頃カートに突っ込んでいた。

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東の空を撮ることはあまりなく、写真にすると金星がこんなに明るく写るものだとは知らなかった。

今回はケンコーのスターリーナイトとプロソフトンAを重ねて使用した。トゥインクルスターも試してみたが、鳥居のある景色に光芒は似つかわしくない。スターリーナイトの効果はかなり高く、空の色の印象が全く異なる。

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撮って出しをiPadのフォトショで並べてみた。最新のPro 11インチでも反応が悪くなることがあるので、iPad版Photoshopで比較明合成をするのはまだまだ先になりそうだ。

スターリーナイトを使ったのは左だが、露光時間を右より10秒長くしてもまだ暗く見える。しかし空の下の方は赤みが減り、全体では緑も薄くなっている。現像で弄ることもできるが、撮影時に理想の色に近づけられていれば手間が減る。

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ちなみにこの場所だが、換算52mmでは画角が狭すぎた。鳥居だけを切り取るにしてもTouitの換算75mmくらいでちょうどだろう。XF90mmの換算137mmではおそらく鳥居の一部を切り取ることになる。

換算35mmくらいまでであれば、鳥居を入れた風景になると思う。23mmを持っていないので根拠は感覚だが。

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