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自分をドライブさせる原体験。

なんか、いろんな人の話を聞いていると、「こういう原体験があって、今こういう活動をしている。」という話を耳にすることが多くあります。

起業するような人にその傾向も多く見られるかと思います。

「隣の芝生が青く見える」という言葉がありますが、まさにぼくの場合はそれを感じることがあります。

なぜなら、ぼくには小さい頃にそんな強烈な体験がないからです。

「学生時代に不登校だったから、独りでもできることを伝えたい」

「障害をもった友達と一緒にいたから、その解決をテクノロジーで」

「友人の死をきっかけに、今できることをしたいと思った」

その体験が強ければ強いほど今の自分を動かせる動機になるんじゃないかと思っていますが、ぼくにはそれがありません。

強烈な挫折を味わったこともありません。

ぬくぬくとした一般的な家庭に育ち、ごく普通に進学校に通い、国立大学の文系に進学。

就職も大手企業(ただし超絶ブラック)。

ここくらいから少し考えが深くなり始めます。

次に就職した中小企業もなんてことないよくある会社でした。

この頃から起業というのを明確に意識し始めます。


つまり、25、6歳くらいまで、自分が何かしたいとかいう明確な目標みたいなものは一切なかったわけです。

自分ができることが何なのか。

何をしたいのか。

どうすれば幸せなのか。

それを考える機会が25歳までなかったのはすごく遅かったように思います。

が、それでも考えることができ始めたというのは大きな転機だったと思います。



じゃあ何がきっかけかというと、それも記憶はありません。

というか、どこかでバチーンと切り替わったというようなものではなかったと思います。

少しずつ、「このままだと家族とか友人と一緒にいる時間少なくなるな。」とか、「お金はもらえるけど、今の仕事自慢できるかな。」とか。

そんなことをやんわり思いながら、いつの間にか今の思考になっていました。

じゃあ今なにしたいのかと言われると、「わくわくしたい」というのと、「自分で自分の時間をコントロールしたい」んだと思います。

また数年後に変わる可能性もありますが、今はそんな感じです。



ここ数年で考えている、自分の解決したい原体験なんだろうと考えることもしてきました。

何かを失うとか、衝撃的なことはありませんでした。

ただ、漠然と思っていたことは、「地方にはやっぱり人が少ない」ということです。

人口としての人ではなく、エッジの効いた人です。

これは、少ないという言葉が適切ではないような気がして、正確には「人を知る術がない」だと思います。


自分の経験からいくと、高校時代。

知り合いに実はすごい社長さんとか、大金持ちとか、スーパーな人がいたとしても、絡む機会は親戚以外を除くと皆無だったと思います。

親戚にもスーパーな人はいなかったので、ぼくの体験からは、自分の人生を揺るがすような出会いはありませんでした。



自分が実現したい地方ってこういうことなんだと思っています。

大きな声を出すことで、できるだけいろんな人に届けたい。

こういう世界もあるんだよって可能性を示すことは、早くても問題ないはずです。

ぼくの高校時代は、「進学→社会人」コースの一択でした。

というか、それ以外知りませんでした。

「起業家、なんだそれ」「フリーランス、しらねぇ」みたいな。

「とりあえず国立行けば潰しきくでしょ?」という考えです。

思考停止のお手本です。

それでよかった時代もありました。

ぼくらはそれでよくない時代というか、それだけでは危険な時代に生きているような気がしています。

さらに、今の学生たちは、もっと選択肢が豊富である必要があると思っています。

スマホの普及で、いろんな情報に触れることはできます。

ただ、その弊害として、知ったかぶりになる可能性はすごくあります。

それを埋めるものが、地方それぞれの「変なおっさん」「おもろいおっさん」だと思います。

地方には、プログラマーとか、デザイナーとか、アーティストといった人と出会う機会はすごく少ないです。

でも、いないことはないんです。

スマホで得た情報をもとに、生でも情報をキャッチして、「こういう可能性もあるんだ」という考えを学生のうちから持ってもらえる。

そんな機会を作ることが、自分の原体験からくる社会課題の解決なのかなと思ったりしています。



自分が学生の頃、「アプリを作る」なんて人ができるものだとも思ってないし、それを仕事にすることなんて想像もつかなかったです。

プロ野球選手になりたい!って思ってても、球団職員になろうという考えにもなりませんでしたし、近くにそんな人もいませんでした。

そんないろんな職業の可能性、生きていく可能性を提示してみるって仕事はすごく魅力的に映ります。


これからもどんどん学生たちにそういう話をしていきたいし、少しでもそれで地域のことを想ってくれる人が増えればいいなとも思っています。


今日の記事は何言っていいか全然まとまりないですけど、このテーマはもっと深めていきます。

雑な文章で失礼しました。





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