紙媒体でのコンテンツを販売するというポジション。
実はこのたび、冊子を販売することになりました。
というか、すでに9月2日から販売スタートしておりますが、地元のサッカーチームFC今治の選手名鑑をFC今治さんの協力を得て出すことになりました。
初めての冊子販売。自費出版。その全てが初めてのことでした。
今回はそのことについて書いていこうと思います。
冊子の購入ページは↓から。
まず、この構想をはじめようとした時期は昨年のこの時期。
昨年FC今治は自前のサッカースタジアムが完成するタイミングでした。
そのこけら落としで、5000人に無料で選手名鑑を配ろう。
サッカー好きじゃないけど、とりあえず一回見に行こうと思った層、無理やり連れてこられた層に、選手個人を知ってもっとハマるきっかけを作りたいと思ってました。
ただ、スケジュール等の問題もあり、断念。
今年こそはと挑んだシーズンもなかなかうまくいかず、結局9月になってからの販売となりました。
しかも、無料配布ではなく自費出版で500円という値段での販売。
いつの間にか大きなことになってました。
初めは200円にしようかとか、いろんな考えをめぐらし、発行部数もどれくらいにしようか。何ページで構成するか。
どれくらい売れるのか。どこで売るのか。
考えることがいっぱいでした。
「紙コンテンツすげぇ疲れる。」
そんな思いが何度も湧き上がってきました。
Webでももちろん校正するし、見直しもするものの、ミスがある場合はすぐに訂正して更新するという行為がすぐにできるけど、紙の場合はそうはいかない。
何回もチェックし、紙にプリントしてみてまたチェック。
他の人にもチェックをお願いして、またチェック。
めっちゃ地道な作業。
本ってすごい。
そんな気持ちでした。
そして、販売数量を見込みで発注するということは、在庫を抱えることになるリスクも一気に浮上してくるわけです。
これまたどえらいプレッシャー。
しかも、かなり強気の発行部数。
というか、これだけはどうしても売りたいという願望発注。
果たしてこれがどう出るか。
もちろん誰にもわかりません。
ただ、覚悟を持って今回は初めての挑戦をしてみました。
今まではWebのみの発信。
いわば飛び道具でした。
地方の現状に逆張りする戦略。
そこからカフェを作りゲストハウスを作り、そして今年は紙媒体のコンテンツを提供する。
全てがもちろん初の試み。
それまでそういった業界にいたこともない人間がやる作業。
片手落ち感が出ている部分ももちろんあるけど、とにかくポジションをとるということを意識した結果です。
机上でいくら議論したところで、何部売れるのか、そもそも誰も喜ばないのか、カフェに需要なんてないのか。webで勝負できるのか。
何もわかりませんでした。
すべてポジションを取ることで、批判的な立場の人、応援してくれる人、そのどちらも現れることは当然です。
議論だけではどこにもさらされません。
よく「アイデアには価値がない」と言いますが、ぼくもその通りだと思っています。
飲み屋で話される将来の妄想、会社の仲間と話す会社の改善案、上司への愚痴。
どこまで具体化できるのか。具体化するときに障害はあるのか。あるとしたらどこなのか。どこばボトルネックなのか。
アウトプットして初めてわかるというか、その場所に立つことで初めてその人のことがわかるわけです。
アウトプットすればフィードバックが必ず付いてきます。そこで初めて外部の目に触れて次につながるわけです。
紙媒体はオワコンだという声も多く聞かれますが、今回紙媒体でコンテンツを作ってみて、「これをビジネスで数十年やってきた事実がすげぇ」と素直に感じました。
紙媒体は発行する側の満足度もきっと高いものなんだと思います。
なくなっちゃいけないなと強く感じました。
メディアクリエーターで現代の魔法使いと呼ばれる落合陽一さんの著書『日本再興戦略』の中で述べられる言葉「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。・・・」がすごく響いています。
とりあえずなんでもいいからポジションを取ろう。
それから考えよう。
やめること、失敗することは決して悪いことじゃないんです。
ポジションを取るという事実は、手も足も動かさずにただ立ち止まって口だけで批判する人間よりも遥か先に進んでいるはずです。
社会人の中には2種類の人間がいると思っていて、「明日も今日と同じ日がくることに幸せを感じる人」と「今日と違う明日を見ることが幸せだと感じる人」です。
どちらがいいかというものではなく、考え方の違いにすぎません。
ぼくは後者で、会社でいうと今年と同じ次年度なんてのは恐怖でしかありません。
違う世界を見たいですし、よりよくなっていたいという気持ちがあります。
その一つが今回の冊子販売の挑戦です。
まだまだ今年度やる予定のものはありますので、これだけでは終わりません。
まだまだ新しいことをやっていきます。
その都度新しくポジションを取り、前を向いていこうと思っています。
そしてやはりカフェと一緒で、手売りというかオフラインの空間でのやりとりというのは何にも代えがたいものがあります。
「めっちゃいいやん。」というファンの方からの言葉。
「来年もやって欲しいからこの値段で大丈夫か。」という心配の声。
「これおれが100冊売りますわ」という選手の声。
そのどれもが新しい体験でワクワクしました。
あとは、しっかり売り切ること。
今回はマーケティングの勉強ということになりますかね。
どんなチャネルで販売すれば多くの人に届くのか。
また課題が与えられました。
まだまだ頑張ります。
ぜひ一緒に走っていただける方がいればご一緒しましょう。
ぜひみなさん買ってください!
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