noteで学べるシステマ講座 第79回「沈黙について Part3/3」
noteで学べるシステマ講座 第79回
「沈黙について Part3/3」
習慣としての無意味な会話
映画でこのような話がありました。ある男の人が外国で女性と会います。
男性がその女性に「どうしてあなたの国では会う人に“How are you ?(元気ですか)という質問を投げかけるのですか?」と聞きました。街行く人々がみなそのように挨拶をしていることが気になったのです。
「本当に僕が元気なのかどうかを知りたいのだろうか?」と、女性にさらに尋ねます。すると女性は「別に誰もあなたのことなんか興味はないわ。ただ言っているだけよ」と答えました。私たちはこのような何の意味もない言葉を発しているものです。本当は興味なんてないのに、ただ習慣だからといって尋ねている。これも一種の嘘といえます。
もし皆さんの冷蔵庫に何もないとしましょう。奥さんが「冷蔵庫が空っぽなのはお隣の人のせいよ」と言ったとします。そんなことあり得るでしょうか。もしかしたら買うお金がないためかもしれません。お金がないのは、お隣の人のせいなのでしょうか。お金がないのは単に、その人が働いていないからです。そうにも関わらず、お隣のせいにするのは欺瞞というものです。
冷蔵庫が空っぽでお腹が空くなら、まず外に出てみるべきです。そうやって食べ物を取ってくるなり、誰かの手伝いをしてお金をもらうなりしたら良いのです。そういうことを一切せずに、「お腹が空いた」とただ言っている。そのような、自分の空腹を誰かにせいにするような欺瞞が、世界中ではびこっているように思います。「自分たちが不幸なのは、あの連中のせいだ」といった情報が一方的に流され、それを世界中が信じているのです。
そうではなく、大切なのは何らかの情報を聞いた時にきちんと認識することです。私たちが必要な物を得られないとしたら、それは自分の問題であるということを認識しなければならないのです。
今後、色々と明らかになることも多いかと思いますが、いま、世界に溢れている情報は本当に嘘ばかりといっていいぐらいです。世界に嘘が蔓延りすぎると、人の脳というのは聞く耳をもたなくなるという性質もあります。
真実を話し、嘘は黙る
私たちは自分自身で嘘の情報に対して、真実なのか嘘なのかを見極めていかなければいけません。そこでもう一つ、試して頂きたいことがあります。今後の日常生活において「真実を話し、嘘は黙る」ということです。
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