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noteで学べるシステマ講座 第35回「レイヤーでシステマを読み解く」その1

インターナルとエクスターナル

ミカエルがひところ「インターナルワーク」を提唱した時期がありました。

内的なワークですね。

ミカエルが突然の方向転換をしたかのような印象だったため、システマ界隈が騒然としたものです。

この時期には私もミカエルやヴラディミアに何度もこのテーマについて尋ねましたが、要は「そもそもインターナルやエクスターナルと分けるものではない」という答えでした。

ミカエルの目には当時のシステマは、「いかにして相手を倒すか」といった表層的なテクニックが注目されすぎ、より本質的であるはずの自分の恐怖心や内的感覚に向き合うことがおろそかにされているように映っていたようです。確かに海外にはシステマと称してMMAの真似ごとみたいなことばかりやってるところも少なからずありました。

おそらく「インターナルワーク」には、内的なことがおろそかをする傾向への警鐘としての意味もあったのでしょう。エクスターナルは直訳すると「外的」となりますが、「表面的」というニュアンスが含まれていたのかも知れません。そのため、そもそもシステマは極めて内的な側面があると思っていた人たちにしてみたら、「なにを今さら言っているんだろう?」という感じでもありました。

インターナルワークが示したレイヤー

この記事で注目したいのは、「インターナル」の提示によって、システマのレイヤー構造が示唆されたことです。インターナルという層が定義されたことで、同時にその外側には「エクスターナル」という層が定義されます。「インターナルワークとはなんだ?」とシステマを学ぶ人達を悩ませたのは、この境界の定義が曖昧だったからです。

ではこれをどう考えたら良いのでしょう。

これはさらに層を細分化することで、理解しやすくなります。そもそもインターナルとエクスターナルというたった2層で理解しようとすることに無理があったのです。

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