noteで学べるシステマ講座 第92回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part3」
他者を形成するのは何者か?
ミカエル:これまでも何度かお話した寓話ですが、好きな話なのでもう一度紹介します。
…………
ある村に旅の商人がやってきます。その村の入り口に差し掛かった時、新鮮な野菜を売っている商人と出会いました。
行商人は尋ねます。
「この村にはどんな人が住んでいるんだい?」
座っていた野菜売りは顔を上げると、こう答えました?
「これまで君がいたところには、どんな人が住んでいたんだい?」
行商人は答えました。
「いや、僕がいた村には悪い人ばかりだったよ、意地悪で、品がなくて」それを聞いた野菜売りは、こう答えました。
「ここの住民も似たようなものさ」
それを聞いた行商人は落胆して、その村を立ち去りました。
しばらくして別の行商人がやってきました。
村の入口のところで、野菜を売っている人を見かけたので声をかけます。
「この村にはどんな人が住んでいるんだい?」
野菜売りは答えました。
「これまで君がいたところには、どんな人が住んでいたんだい?」
行商人は答えます。
「とても良い人たちばかりだったんだよ。親切で、陽気で、素晴らしい人たちばかりだった」
野菜売りは答えます。
「ここの住民も似たようなものさ」
その行商人は大喜びで街に入っていきました。
実はその野菜売りは、神の化身でした。野菜売りに化けて、村の入口に座っていたのです。
…………
この寓話には深い意味があります。相手というのは、自分の鏡です。自分がどのように相手を見ているか、どのように世界を見ているか。そうやってあなた自身が、世界を創っているのです。
パニックとライフスタイル
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