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もうすぐZoomは時代遅れになる

Zoomクラスを始めて1ヶ月が過ぎた。

ビヨンド・ザ・ソーシャルディスタンスなど数々のウェビナーとミーティングを経てわかったのは、やはりZoomというかオンラインミーティングはとても便利であるということ。

この騒動で半強制的にリモート化が進んだお陰で、「もしかしてオフィスって要らなくね?」「通勤って要らなくね?」ってことに、多くの人が気づいたんじゃないかと思う。

実際、私の周囲にも「会社行かなくてもなんとかなるから行きたくない」と言う勤め人や「出勤しなくても済む勤務体系に変えようとおもう」なんて経営者もけっこういる。

私自身も以前は「やっぱり触れてなんぼでしょ」という考えからオンライン化には消極的だったのだけど、実際やってみるとできることが色々とあることがわかった。

Zoomでクラスをやる基本はこんなところだろう。

URLは公開しないこと。あらしが乱入する。申し込んだ人に知らせるか、IDとPassのみ公開する。Passは「富士山の標高を数字4桁で」のように、ひとひねりした表現にする。

・ホストと参加者ともにログイン時にカメラと音声がオフになるよう設定にする。これはミーティングの設定画面で可能だ。カメラやミュートの操作はパソコンだと簡単だけど、iPhoneなど画面が小さめのデバイスだと少しやりにくい。また音声がかぶらないよう、発言者の音声を自動的に選択するようになっているため、参加者の生活音が入ると講師の声がぶつ切れになる。そういう事態を避けるため、ログイン時はカメラも音声もオフになるように。

・ホスト側からは参加者のリアクションがわかりにくいので、参加者に反応ボタンの使い方を覚えてもらい、適宜リアクションしてもらうようにする。

超基本的なことだけど、この辺を踏まえるだけでこれからZoomクラスを始める人は楽なんじゃないかと思う。

これから語学の個人指導とかはこれで十分じゃないだろうか。別に会う必要はない。そのへんはDMM英会話がいち早く取り入れていたけど、Zoomが普及したらDMMのような会社を通さず、個人的に生徒を集めることができるだろう。Skypeのようにログインしなくていいというだけで、随分変わるものだ。

ただ、もう少ししたらZoomクラスも時代遅れになるんじゃないかと思う。

「学ぶだけならオンデマンドで良くね?」と、皆が気づくだろうから。

わざわざ配信側の設定した時間にデバイスを立ち上げて、その前に座る。その意味がないコンテンツは、どんどんオンデマンドに移行するだろう。そうした前例はすでにたくさんある。スタディサプリがそうだし、YouTubeなんてその最たるものだ。

くもんのような、すでに教材がパッケージ化されてるところはどんどんオンデマンド化するだろう。物理的な教材もなくなり、月額制あるいは定額制のオンデマンド配信だけで足りるようになるんじゃないか。

するとZoomなどのリアルタイム配信の存在意義が変わってくる。他者との一体感だ。空間を超えた他者との一体感。それがリアルタイム配信の価値になるだろう。あるいは速度。最も鮮度の高い情報を共有する場としての存在価値。

だからオンラインクラスは「オンデマンド」と「リアルタイム」の2系統で考える必要がある。オンデマンドでできることを、リアルタイムでやってしまうと価値を履き違えてしまうことになる。

続き「アフターZoomはどうしたら」

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