立命館大学の現代文【大学入試現代文analyze㉘】
前回の分析
〇データから見る分析
・学校公表データより
同志社と並んで情報公開が非常に進んでいるのが立命館大学の特徴である。
詳細はリンク先のデータを参照していただきたいが、2023年の全学部入試で合格者平均が60~65%程度である。よって、63%程度が合格ラインとなる。
・分析の方法
立命館大学の国語入試は以下の二つに分類可能である。
よって分析もこの2グループに分けて行っていく。
〇全学部入試/個別学部入試
・設問
【一】
<設問数>
10~11題
<設問の種類>
漢字、選択肢問題、抜き出し、空欄補充、文学史、脱文挿入、文整序(2023は出ていないが)、語義説明……と「客観問題のオールスターゲーム」状態。
【二】
<設問数>
5題(3点/問?)
<設問の種類>
【一】から漢字や文学史などの知識問題を除いたもの。
・文章
【一】4,500字程度 【二】 3,500字程度
→ 合計8,000字程度。設問数も合わせて考えるとやや多い印象。なお、内容はランダム。出典は最新の著作からある程度古いものまで幅広い。
〇共通テスト方式/後期分割方式
・設問
【一】
<設問数>
12題
<設問の種類>
漢字、選択肢問題、空欄補充、文学史、脱文挿入、文整序など。マーク式のみなので抜き出し問題は出題されない。
【二】
<設問数>
12題
<設問の種類>
【一】と同じ。
・文章
→ 共に4,000字程度。2題合計8,000字程度。ただし80分掛けられるので全学部/個別学部よりも時間的な余裕はあるか(問題数は多いが)。なお、内容はランダム。出典は最新の著作からある程度古いものまで幅広い。
〇対策法
・試験時間
80分(全日程)
【全学部/個別学部】60分(古文を20分と想定)
【共通テスト/後期】80分(現代文2題の試験なので)
・設問について
上記の通り、「客観問題のオールスターゲーム」なので、私大対策として極めて汎用性のある問題である。
問題の出題割合を考えると「選択肢」「空欄補充」が中心の出題であると言える。受験生が気になる「文学史」はしっかりと勉強していれば正解できるものがほとんどである。裏を返せばわからなければ潔く撤退すべきであろう。
・タテ?ヨコ?
立命館の問題を解くことは、上記の通り私大全般の対策にもなる。裏を返せば他の私大の過去問も立命館の対策となる。これを踏まえて残りの時間でどのように過去問演習をするかを考えると良い。
以上です。
次回は看護系大学(日本赤十字/順天堂/東邦)の分析です。
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